アナログを聴ける環境が少し整い、このところ昔のアルバムを少しづつ聴いてみたりしています。好きな作品たくさんですが、まずは、CDなどの音源がなく、いままであまり聴くことができなかったものなどから聴いてます。

ずっと聴きたいなぁと思っていたWORLD STANDARD、頭の中にあったのは、ファースト・アルバム『音楽列車』だったのですが、いまの季節から夏にかけては『ALLO!』かなと思い。『ALLO!』は、1986年リリース、WORLD STANDARDの2枚目のアルバム。ファーストとの間に12インチものが出ているので、レコードとしては3枚目というもの。久しぶりに聴き、すごくいいなぁと、また、思ってます。

アルバムの帯には「歌う熱射病!太陽と海のもの私達を冒険に誘う9つの詞。最新のテクノロジーと熱いハーモニーが音楽のロマンチズムをかきたてる」と。

愛のミラクル:作詞:大内貴美子 作曲:鈴木惣一郎 編曲:鈴木惣一郎
電話の音と「ALLO!…」で始まる『愛のミラクル』は、アルバムの一曲め。



デスァ・フィナード No.6:作曲:鈴木惣一郎 編曲:鈴木惣一郎
アルバム全体にちょっとラテンっぽいテイストも感じさせるサウンドになっているのですが、こちらB面1曲めの『デスァ・フィナード No.6』は、まさに帯のコピーどおり、「歌う熱射病!」的サウンド。



太陽は教えてくれない:作詞:小西康陽 作曲:三上昌晴 編曲:三上昌晴
この曲、『ALLO!』の中で、かなり好きな曲です。
ファースト・アルバムからゲストミュージシャンとして参加している小西康陽さんによる詞。『ALLO!』で、小西さんの詞提供はこの曲のみ。



WORLD STANDARDというユニット名が物語るように、ウクレレ、マンドリンなども取り入れた手作り的な音も特徴な「無国籍」なサウンドを送りだしているのですが、このアルバム『ALLO!』、はポップス色が強く、周囲の評価も「っぽくない」というものが多かったような。
わたしも、初めて針を落としたときは、「んっ?」と思ったのですが、聴いていくうちに、なんかすごく好きになり。

ファースト・アルバム、『音楽列車』(1985年)はこんな感じの音、そしてメンバーも3人でした。

『太陽とダァリア』。


アルバム『ALLO!』、「ほのぼの」とした音が特徴のWORLD STANDARDとしては、爽やかさ(?どんな表現がよいのでしょう)が冒険だったかもしれないのかな、とも。ある意味、実験作だったのかもというようなアルバムかもしれません。歌なしから始まったユニットでありつつ、このアルバムでは歌をしっかり、そして日本語です。
でも、その後の渋谷系をも予期させるような音でもあると思ったり。いま聴くと、また新鮮です。
(その後は、また元のイメージに近い感じに戻りましたけど。)

そういえば、Pizzicato Fiveで『World Standard』という曲もありました。
WORLD STANDARDとか聴いて、楽曲提供の他、ゲストとして関わりのあった小西さんのこと考えてたら、タイムリーに、ちょうどレコ部でも(@HIBIKITOKIWA)さんのUstreamでも小西さんの話が出てきたりして、小西康陽さんと常盤響さん共著の『いつもレコードのことばかり考えている人のために。』にも興味がわいてきてしまっているところです。

いまも活動しているグループですが、初期のものは再販されたものもありながら、現在は入手困難なようですね。『ALLO!』は多分そのまま。再販されなかったみたい。
WORLD STANDARD: 鈴木惣一郎さんサイト
http://www.quietone.net/

『ALLO!』
牧村憲一&鈴木惣一郎プロデュース 
細野晴臣ノン・スタンダード・レーベル

収録曲目リスト:
SIDE A
1. 愛のミラクル
2. 太陽は教えてくれない
3. オアシスのなかで-Sha La La
4. ニューヨーカーの子守歌
5. ミラージュ

SIDE B
1. デスァ・フィナードNo.6
2. サーカスの魚達
3. 青いレファ
4. ピアニストの憂鬱


(投稿:日本 2010年5月26日、ハワイ 5月25日)


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