石川セリさんが歌うピコ、『遠い海の記憶』は、少年ドラマシリーズ「つぶやき岩の秘密」の主題歌だったのですね。

石川セリ:遠い海の記憶
作詞:井上 真介、作曲:樋口 康雄
番組放送は、1973年、シングルは、1974年に発売されているようです。B面は昨日とりあげた『海は女の涙』。1976年アルバム『ときどき私は…Seri』にも収録。



少年ドラマシリーズは、1972年から1983年まで、放送され、多くの方の思い出に残っているものですね。昭和40年代を代表する番組のひとつでありながらも、映像があまり保存されていないというのが残念ですが、一部の作品は、ビデオを録っていた視聴者の方がNHKに寄贈、NHKに残っていたもがDVDなども数作。

記憶に残っている作品はいくつかあり、以前にもこちらでちょっとだけ書いたことがあるのですが、まだ小さかったのでちょっとあいまいだったり。
シリーズのファンの方がまとめた詳しいサイトをときおり拝見、その度にいろいろと気づくことも多いです。
懐かしのNHK少年ドラマシリーズ:NHK少年ドラマシリーズ作品一覧
このところ、あらためてそれぞれのドラマ、テーマ曲がかなりすばらしかったのだなぁと、ちょうど思っていたところだったので、再訪、REVISITです。きょうは、その中から、好きなミュージシャンを中心に作品メモ。

つぶやき岩の秘密(SECRET OF MUTTER ROCK ):
1973年 7/9~11,7/16,7/18~19 18:05~18:00 全6回
原作:新田次郎、脚本:鎌田敏夫、演出:佐藤和哉、制作:柴田和夫
音楽:樋口康雄
主題曲:石川セリ 遠い海の記憶
エンディング、石川セリさんの歌入りのはもちろんですが、オープニングのインストゥルメンタル・ヴァージョンもいいですね♪かっこいい!
こちらの作品は、全編ロケの制作。全話がNHKに保存されていたのだそうです。



樋口康雄さん音楽担当ほかの作品:
1977/9/5~9/29 幕末未来人 原作:眉村卓「名残の雪」

ぼくがぼくであること:
1973年 9/3~9/12 月~水曜 18:05~18:30 全6回
原作:山中恒、演出:伊東美行、脚本:岩間芳樹
音楽:佐藤博
主題曲:佐藤博 南風



六年二組の春は…
1975年 3/17~3/26 月~水曜 18:05~18:30 全6回  
原作山中恒、演出:伊東美行き、脚本:山田正弘 
音楽:佐藤博
挿入歌:たんぽぽのお酒



明日への追跡
1976年 5/10~5/27 月~水曜18:05~18:25 全12回
原作:光瀬龍、演出:花房実他 
斉藤友子さんが出演されていたもので、だいぶ記憶に残ってる作品。長谷川諭さん、NHKの他の番組にも出ていたせいか、とってもNHKイメージな方でした。



大野雄二さん音楽担当ほかの作品:
1974/9/9~9/18 霧の湖 原作:久生十蘭「肌色の月」

ピコ、佐藤博さん、大野雄二さん、少年ドラマシリーズ、音楽担当として好きなミュージシャンが複数作品にかかわっていたりするのですが、当時は、そこまで留意して視聴していたわけではなく、でも、けっこう多いということは、やはり、知らないうちにわたしの音楽嗜好にも影響を与えてたりするのでしょうか。もちろん、もともとワークが多岐にわたっている方たちではありますよね。

音楽とともに一番印象に残っていた作品は前にも触れた『なぞの転校生』。池辺晋一郎さんだったのですね。たしかにNHK作品の多いですね。

なぞの転校生:
1975年 11/17~12/3 月~水曜18:05~18:30 全9回 
原作:眉村卓、演出:吉田治夫他、脚本:山根優一郎
音楽:池辺晋一郎
この頃は、まだ姉も視てました。このテーマ音楽が姉妹の間ではちょっと話題。心掻き立てるような、メロディーでありながら終わりが明るく転調。NHK的です。先生役が岡田可愛さんだったのも記憶に。

http://youtu.be/ICpVESJZOLQ



ユタとふしぎな仲間たち:
1974年 5/6~5/8 月~水曜18:05~18:30 全3回
(昭和49年10月・50年1月に短縮版を再放送・49年度芸術祭テレビドラマの部優秀賞受賞) 
原作:三浦哲郎、演出:佐藤和哉、脚本:早坂暁 
音楽:渋谷毅
テーマの終わり方がNHKっぽいといえばこちらも。再放送などでも視てたのでしょうか。印象に残っている作品です。「東京の学生さんたち」の合唱が『風』というのが、この頃の感じ。



タイムトラベラー:
1972年 1/1~2/5 土曜18:05~18:35 全6回(同年7/23より再放送) 
原作:筒井康隆「時をかける少女」、演出:佐藤和哉、脚本:石山透
音楽:高井達雄
高井達雄さんは「鉄腕アトム」の作曲者なんですね。ある意味、少年ドラマシリーズのサウンド路線は初めの作品のこちらから始まっているような気も。このテーマ、かっこいいです。



「だから青春 泣き虫甲子園」は、今井裕さんが、音楽担当されてたんですね。この頃はもう、視なくなってしまっていましたけど、放送当時も番組名は知ってました。
少年ドラマシリーズで、唯一LPが発売されたそうです。少年ドラマシリーズは、小中学生という視聴者層に対して、サウンドはちょっと大人っぽいおのが多かったようなきがしますが、こちらは、珍しく歌の感じは視聴者と等身大?ですね。今井さんオリジナルのサウンドは、劇中シーンのBGMなどが多いのでしょうか。

だから青春 泣き虫甲子園:
1982年 8/2~8/6 月~金曜18:00~18:30 全5回 
脚本:高星由美子「野球狂の詩を唄う娘」、演出:中村哲志 脚本:高星由美子
音楽:今井裕
主題歌:新田純一 パンドラの箱
作詞:尾関昌也 作曲:尾関裕司 編曲:馬飼野康二



挿入曲:永瀬正敏 夏のマドンナ
作詞:あがた森魚 作曲:鈴木キサブロー 編曲:松任谷正隆



挿入歌:森尾由美 作詞・作曲:吉田喜昭 編曲:松任谷正隆



NHK少年ドラマシリーズ 放映データ & 音楽担当者リスト
参考にさせていただきました。シンプルでみやすく、一覧としてチェックするのに助かります。
同:音盤データもうれしいです。

関連過去に書いたもの:
NHK 少年ドラマシリーズ 1972年-1983年

(投稿:日本 2010年9月30日、ハワイ 9月29日)


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石川セリさんが歌う樋口康雄さんの世界といったコンセプトのCDアルバム『Seri sings Pico - パセリと野の花+13』、ファースト・アルバム中心ですけれど、それ以外からの曲、その1として、『海は女の涙』。

海は女の涙:
作詞:村川 透 作曲・編曲:樋口康雄



この曲は、映画「哀愁のサーキット」主題歌なのですね。
哀愁のサーキット
監督・脚本:村川透
音楽: 樋口康雄 
峰岸隆之介/ 峰岸徹 (滝田和郎)
木山佳 (榊ナオミ)
日高悟郎 (哲也)
槇摩耶(洋子)

歌手、榊ナオミとプロレーサー、滝田和郎の出会い、日常の日々、失踪、現実の日々へ、そして結末というお話の1972年日活ロマン・ポルノ作品。観たことがなかったので、ストーリーなどブログなどで調べてみたのですが、音楽監督がピコということで、さりげないシーンでのBGMなどもかっこいい感じだったりするらしいです。『天使は朝日に笛を吹く』、『GOOD MUSIC』、『野の花は野の花』、『鳥が逃げたわ』石川セリさんの他の曲も使われているのですね。
劇中で、『鳥が逃げたわ』はナオミのヒット曲だったり、『海は女の涙』はストーリーの最後の方での新曲。そして、ゴーゴーバーで歌ってる歌手という設定でセリさんも出演、『GOOD MUSIC』を。
こちらのブログに詳しく、シーンの説明などが。
ロック&ムーヴィーフリーク別館:カルト邦画2本鑑賞! 日活『哀愁のサーキット』('72)~東映『恐怖女子高校・女暴力教室』('72)

人気レーサー、和郎の日々、男性化粧品や飲料のCM撮影などのシーンがあるそうで、この時に流れるインストゥルメンタル曲は、1974年の「(秘)色情めす市場」でも使われてるそうです。

「哀愁のサーキット」、「(秘)色情めす市場」、その他の作品の曲を集めた『秘色情めす市場~日活ロマン・ポルノの世界』というものがあるのですね。サイケサウンドにアーバンジャズ、とかなり良さそうな予感。

映画「哀愁のサーキット」、もしかしてそうなの?と思ったら、やはり。福澤幸雄さんと小川知子さんの恋を題材にしたそうです」。観たいです。でも、DVDとか出てませんね。
Bubble Pop Electric:哀愁のサーキット(1972)

そして、最後になりましたが、『海は女の涙』がレコードとして発売されたのは、映画の2年後、1974年『遠い海の記憶』のB面として、アルバムでは、。
『遠い海の記憶』は、明日にでも(その後も、なんだか、頭の中では果てしなくいろいろ続き中。ぐるぐると。少しづつでも整理していきたいものですw)

(投稿:日本 2010年9月29日、ハワイ 9月28日)


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きょうも、ピコ、樋口康雄さんもの続きで。昨日も少し触れましたが、ピコの『I LOVE YOU』はもちろん、石川セリさんとのワークは、すてきなものが多いですね。詞と曲という共作も含め、石川セリさんが歌うピコの世界、実によいです。

『小さな日曜日』、曲は知っていて、悲しいながらもいいなぁと思っていたのですけれど、その作曲も樋口さんだったのですね。

シングル曲も収められた石川セリさんのファースト・アルバム『パセリと野の花』(1972年11月5日)、『八月の濡れた砂』をのぞき、すべての作曲とアレンジはピコによるもの。詞は、山川啓介さん、伊藤アキラさん、吉岡オサムさん、島津ゆう子さん、野村陽子さん、そして石川セリさんご自身によるもの。このところ、まとめて聴いてみています。

石川セリ:ファースト・アルバム『パセリと野の花』

 A-1.八月の濡れた砂 作詞:吉岡オサム 作曲:むつひろし
 A-2.野の花は野の花 作詞:伊藤アキラ 作曲:樋口康雄
シンプルですてきな詞。フルートのきいたアレンジ(ちょっと村井邦彦さんっぽい気も)、アコースティック・ギターの感じもすてきですよね。この曲も、気になっていた曲でした。



 A_3.あて名のない手紙 作詞:山川啓介 作曲:樋口康雄
 A-4.鳥が逃げたわ 作詞:伊藤アキラ 作曲:樋口康雄
じ~んときます。「いつかはわたしを離れるような予感がしてたの」、「みつけた方はお願いすてきな名前をつけて、そして愛して」。曲もアレンジもさらに心に触れて。



 A-5.天使は朝日に笛を吹く 作詞:伊藤アキラ 作曲:樋口康雄
 A-6. 小さな日曜日 作詞:山川啓介 作曲:樋口康雄
以前聴いたものとちょっとちがうなぁと思ったら、こちらはデモ・トラックなのですね。もう一度、レギュラーのヴァージョンと聴きくらべてみないと言い切ることはできないのですが(レギュラー・ヴァージョンは、数ヶ月前にはあったのですけど)、こちらの感じ好きです。
山川啓介さんの詞もいいですね。とても悲しいけれど。



 B-1. デイ・ドリーム 作詞:鳥津ゆう子 作曲:樋口康雄
わくわくな楽しいナンバー。気ままな自由の感じが、いいですね。ホーンのアレンジも最高です!



 B-2. 村の娘でいたかった 作詞:伊藤アキラ 作曲:樋口康雄
 B-3. 私の宝物 作詞:石川セリ 作曲:樋口康雄
小さな頃の思い出、すてきな出来事をうたった『私の宝物』、すごくすてき!!この動画の映像も。いつか、また、その世界に戻ってみたい。みんな夢の中、しまってあるのよ、です。



 B-4. 聞いてちょうだい 作詞:石川 セリ 作曲:樋口康雄
 B-5. あなたに夢中よ 作詞:石川 セリ 作曲:樋口康雄
 B-6. GOOD MUSIC 作詞:野村 陽子 作曲:樋口康雄

このアルバム、アルバム『パセリと野の花』は、CDでも再販されているのですが、これは、さらによいなぁと思うのが『Seri sings Pico - パセリと野の花+13』。デモ・トラック、『フワフワ・WOW・WOW』や『遠い海の記憶』、『海は女の涙』など、ファースト以外からの樋口康雄さん作曲・アレンジのナンバーも13曲追加されているというもの。未発表のデュエット曲『フロッグ・ロック』も入っているし、ブックレットには石川セリさんと樋口康雄さん、「ステージ101」で、そしてシングアウトからの仲間であるお二人の対談もありとのことなので、こちらを購入予定。

追加で収められている曲には、あらたな気づきなどもあったので、明日に、つづく…

(投稿:日本 2010年9月28日、ハワイ 9月27日)

この後、アルバム『Seri sings Pico - パセリと野の花+13』購入。感想書きました。
石川セリ/樋口康雄 復刻CDについて考えながら

(追記)


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昨日に引き続き、「ステージ101」関連で、きょうは、ピコこと樋口康雄さんについて。ピコ、以前から良いなぁとは思っていたのですけれど、このところ、あらためて知ること多く、その才能と関わってきた作品のすばらしさに、さらにいろいろな作品を知りたいという気持ちになっているミュージシャンのひとり。

樋口康雄さんが、NHKのチーフ・ディレクター末盛憲彦さんに見出され、シングアウトのメンバーとなったのは、高校生のとき。シングアウトとしての「ステージ101」の活動を通じ、番組の音楽監督だった中村八大さんかのアレンジやオーケストレーションに影響を受け、もともとの才能に加え、テクニックを身につけ、番組の音楽監督に。

ステージ101での思い出で、プロであるザ・バロンが入ってきたときは、その差歴然で困った、と。樋口さんも当時十分にプロといっていい感じだとは思いますけど。初めて、番組でのアレンジを手がけたのは末盛さんからの依頼で、『ロング・アンド・ワインディング・ロード』だったのだそうです。

1971年、19歳で、米国MCAとポピュラー音楽のアレンジャーとして専属作家契約を。それでも、日本人としてのアイデンティティーを尊重し、外国での活動は控えめにするようにしていたそうで、上智大学進学後は、学内では音楽には一切関わらず、学業に専念。プロとしてすでに活躍し、在学中より『レッツゴーヤング』の音楽をはじめとして、レコード、テレビドラマ、映画、舞台、CM音楽なども手がけ。

テーマ音楽やCMでのワークは、またあらためてまとめてみたいなぁと思っているのですが、まずは、近年の再評価の対象ともなっているファースト・アルバム『abc』。このアルバム、ほんとにすてきな曲がたくさん(といいつつ、まだ持っていないので、近日中に)。
リリースされたのは1972年ながら、いまでも全く古さを感じさせないサウンド、というかむしろ今の感じにぴったりだったりしますね。ピコ、20歳での発売ですが、作品は18、19歳の頃。「才能」とか「天才」っていうの、やっぱりありますよね、ほんと。

ピコ:ファースト・アルバム『abc』

 1.あのとき 作詞:石川セリ 作曲・編曲:樋口康雄



 2.人間 作詞:石川セリ 作曲・編曲:樋口康雄
 3.魔法使いに恋をして 作詞:島津ゆう子 作曲・編曲:樋口康雄
 4.悲しみは青い馬にのって 作詞:山川敬介 作曲・編曲:樋口康雄
 5.石を投げたら 作詞:千家和也 作曲・編曲:樋口康雄
好きな音満載なアレンジ。さまざま音の織りなす世界、バランスの絶妙さ、しかもこの若さで。天才と呼ばずして、なんと呼ぼうというという感じですね。



 6.赤い砂漠へ行かないか 作詞:岡田富美子 作曲・編曲:樋口康雄
岡田富美子さんも、すてきな作詞家のひとり。「~さ」、「~か」好きです。いい意味で日本離れしたサウンド、「赤い砂漠」に行きたくなります、忘れ物をとりに。



 7.I LOVE YOU 作詞:石川セリ 作曲・編曲:樋口康雄
石川セリさんとピコのワークは最高ですね!(そのワークについては、さらに触れたいと)キュートな詞、思わず口ずさみたくなるメロディー、アレンジの完成度の高さ、最高ですね!40年近く前の作品とは思えない。



 8.夜明け前 作詞:なかにし礼 作曲・編曲:樋口康雄
 9.君だけさ 作詞:石川セリ 作曲・編曲:樋口康雄
 10.愛のひとこと 作詞:伊藤アキラ 作曲・編曲:樋口康雄
 11.マリー 作詞:島津ゆう子 作曲・編曲:樋口康雄
 12.アダムとイブも 作詞:伊藤アキラ 作曲・編曲:樋口康雄
 「たとえ~家がなくても、家がなくても…二人並んで座れればいい♪」、「たとえ~町がなくても、町がなくても…♪」、伊藤アキラさんの詞が、ピコのサウンドが、奏でるハーモニー。いいですね~。



 13.ABC 作詞:岡田富美子 作曲・編曲:樋口康雄

音楽好きだったお父様の影響で、小さな頃から音楽好きで、ピアノも習っていたそうですが、一度聴いた音楽は再現できるという音楽天才児。幼稚園で、すでに先生の代わりにオルガンを弾けたほどだったそう(おばあさまは琵琶の師範)。小学生で作曲、中学でアレンジにも興味をもち、バンド活動も(中学、麻布だったんですね)。

1970年代半ばからは、クラシックへの回帰もあり、クラシック作品もあり。CM音楽のワークや番組テーマ曲でも、そういった要素を感じられるものがありますね。ポップスからクラシックと幅広い創作活動、作品も相当数にのぼり、アニメ音楽では、手塚治虫さんも『火の鳥2772』の音楽を依頼。

「物理学の研究サークルも主催するほどの物理オタク」だそうです。
(Wikipedia:樋口康雄などから)

樋口康雄さん、ステージ101関連では、『アニタ・カー ヤング101 ピコ』もかなりよさそうですね。来月に入ったら、まとめて買っちゃおうかなぁ。

ピコ、まだちょっと続きます。

(投稿:日本 2010年9月27日、ハワイ 9月26日)

ピコ、この後『abc』入手、すばらしいアルバムですね。サントラ・アルバム『赤い鳥逃げた?』からもいろんな影響受けました。

(追記)


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以前に、ワカとヒロについてとり上げた「ステージ101」、アルバム『ステージ101(ファースト)』と『ステージ101/ 赤い屋根』、CDとして再販されたものを購入。ステージ101のCD再販ものはいくつかあるのですが、同じものでもいくつかの盤があったりするのですね。

わたしが入手したのは、980円のもの、先日の『ダークダックス大全』などと同じく濱田高志さんが監修をされているのですが、紙ジャケット仕様というだけでなく、見開きジャケットなどすべて再現、まさにオリジナルのミニチュア盤。
再販としてのライナーノーツには、解説の他、番組制作者含めメンバーの「ステージ101」への思い出もあるという充実した内容でありながらお手頃な価格、まさに音楽を愛する方のワークだなぁと、つくづく感じます。

『ステージ101(ファースト)』(1970年)
オリジナル曲中心、洋楽カヴァー曲、編曲は、山屋清さん、筒美京平さん、ザ・バロン(のち河内広明さん(芹澤廣明)と若子内悦郎さんは「ワカとヒロ」を結成)、川口真さん。かぜ耕士さん作詞、中村八大さん作曲の名曲『涙をこえて』も収録。ダンサーで振付師である中川久美さん、シング・アウトの向山さん、和田和子(江崎和子)さん、シング・アウトが番組を抜けた後は若くして音楽監督も務めていたピコ/ 樋口康雄さん、小林啓子さん最年少メンバーだった小原初美さんのコメントから「ステージ101」の番組としてのすばらしさを感じます。みなさんの記憶、かなり鮮明。まだ経験のないフレッシュな時代のことは忘れませんね。





その他、井口典子さんヴァージョンの『恋人中心世界』、若子内悦郎さん&ヤング101『風はなにいろ』やザ・バロンによるカヴァー『恋の億万長者』、「ステージ101」に対するNHKの寛容さを感じる『ハイスクール・ブギ』、ちょっと書ききれないのですけれど、番組初期を感じます。

涙をこえて:
中村八大さんについての番組からでしょうか。番組最終回のラストに歌ったヤング101たちによる『涙をこえて』。感動映像。




『ステージ101/ 赤い屋根』(1972年)
「ステージ101」、濱田高志さんくくる第2期の作品(第1期が中村八大さん、渋谷毅さん、和田昭治さん(元デュークエイセス)とし、第2期は、中村八大さん、山屋清さんをベースに東海林修さんが彩りを添えた時代、第3期が宮川泰さん、樋口康雄さん、木田高介さんの時代と)。アレンジは東海林修さんと山屋清さん。洋楽カヴァーがかなり多く、当時の若者の感覚をより強く反映している感じもします。アルバム、見開きにある番組リハーサルやレコーディングなどの写真がすてき。当時、まだ駆け出し構成作家だったというだったという井上頌一さんの「「ステージ101」と私」というお話からは、ご自身の思いやヤング101の若さ、期待と不安など、テレビ番組の持っていた意味、役割などを感じとることができたるような気がします。







ステージ 101 テーマ・ソング:ヤッポン!
作詞:井上頌一、作曲:中村八大、編曲:東海林修 1972年のヴァージョン 。「ヤッポン!」とは日本人という意味をこめたものだそうです。アルバム『ステージ101/ 赤い屋根の家』最初と最後に。
「はずむ心、光あふれ、はるかかなたへ~…歌のひびきに若さを信じて~、やがてここは一人ずつの夢と歌と空を広げた世界だ~♪」



『ステージ101/ 赤い屋根の家』には、『にくい太陽』をはじめとしたオリジナル曲、洋楽カヴァー、若子内悦郎さん、河内広明さんソロ含みワカとヒロものが多いというのがわたしとしてはかなりうれしく。アルバムのタイトルにもなっている赤い鳥でもおなじみの『赤い屋根の家』、牧みゆきさん&ヤング101のヴァージョン、いいです!同じく、江利チエミさんのすてきなナンバー『旅立つ朝』の牧みゆきさんヴァージョンも良。

比較参照:
初期のヴァージョンは歌、シング・アウトで中村八大さん編曲
初期ヴァージョン:涙をこえて~ヤッポン!(ヤッポンは3:25あたりから)




[ステージ101、そしてヤング101の方々]
ヤング101は、番組のために日本国内各地でオーディションが行われ、その合格者と、すでにメジャー活動をしていたザ・バロンやシングアウトといったグループも集まり、約1年にわたる歌や踊り、芝居のレッスンを積み、結成。「101」とは、NHKのスタジオ。当時東洋一の広さを誇るという101スタジオで収録されていたことにちなんで。
1970年から学園紛争の嵐で傷ついた若者の心を癒し、良質の音楽を紹介しようという意図で企画されたそうです(特別番組は1969年11月に放送)。『夢であいましょう』の演出を手がけたNHKのディレクター(当時)末盛憲彦は
1960年代前半『夢であいましょう』の演出を手がけたNHKのディレクター(当時)末盛憲彦さんが、アメリカならではのミュージカルバラエティー番組『ヤングアメリカンズ』を目にし、「こんな番組が、日本でもできないだろうか…」と局内を説得し、プロジェクトをスタート。番組の編集方針として、フォークソングなど当時の流行歌は流さず、海外の曲や番組の音楽スタッフが作ったオリジナルソングなどを歌うことが徹底したということです(Wikipedia:ステージ101やCD解説などから)
構成作家、井上さんの回想では、リハーサルにやってくる様子はまるで部活のようだったと。そして、ユニフォームを着てスタジオのフロアに立つといききとして、若さと才能溢れ作り手でありながらも感動を覚えたと。

メンバー卒業生には、田中星児さん、石川セリさん、太田裕美さん、谷山浩子さん、上条恒彦さん、惣領泰則さん(シングアウト)、ピコ/ 樋口康雄さん(シングアウト-ステージ101音楽監督)原田時芳さん(シングアウト-渡英-ペンギン・カフェ・オーケストラ-コーディネーター)なども。小林啓子さん、ザ・ババーズ、井口典子さん、西玲子さん、石岡ひろしさん、串田アキラさん、藤島新さんなどなど、名前をあげきれないのですが、その後はこちらのサイトに(わかる範囲で、そして情報の新旧はわかった時点のものということです)。
ヤング101

ピコ、いいなぁと思う曲があり、以前から気にしてはいたのですが、すごい方ですよね。ピコ、つづく…。

スペースも限りありなのでしぼっての掲載ですが、この2枚に収録されている曲は、YouTubeなどにもあり。

ステージ101(ファースト)

1. 涙をこえて (ヤング101)
2. しあわせの限界 (串田アキラ)
3. 恋人中心世界 (井口典子&ヤング101)
4. めざめ (串田アキラ)
5. 涙のしのび逢い (牧みゆき&ヤング101)
6. 夕べの祈り (ザ・バーズ&ヤング101)
7. 旅 (串田アキラ&ヤング101)
8. 再びのワルツ (牧みゆき)
9. 恋の億万長者 (ザ・バロン)
10. ハイ・スクール・ブギ (水木誠)
11. 気になるわ (一城みゆ希)
12. 風はなにいろ (若子内悦郎&ヤング101)

ステージ101/ 赤い屋根の家

1. ステージ101のテーマ (ヤング101)
2. 赤い屋根に家 (牧みゆき&ヤング101)
3. 別れの朝 (井口典子&ヤング101)
4. ラブ (若子内悦郎&河内広明&ヤング101)
5. 心に勇気を (石岡ひろし&ヤング101)
6. 青春の光と影 (井口典子&ヤング101)
7. にくい太陽 (若子内悦郎&河内広明&ヤング101)
8. 結婚しようよ (塩見大二郎&ヤング101)
9. オー・マイ・ラブ (若子内悦郎&河内広明&ヤング101)
10. だから私は北国へ (バーズ&ヤング101)
11. 旅立つ朝 (牧みゆき&ヤング101)
12. ケ・サラ (河内広明&ヤング101)
13. 帰り来ぬ青春 (若子内悦郎&ヤング101)
14. ステージ101のテーマ (ヤング101)

(投稿:日本 2010年9月26日、ハワイ 9月25日)


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佐藤公彦さん、ケメの『明日天気になあれ』、きょう偶然耳にした曲なのですが、いいですね♪ 今まで持っていたケメのイメージとはちょっと違う感じ。これは調べてみたいと思わせる1曲でした。

明日天気になあれ
作詞・作曲・編曲:佐藤公彦
1973年4月25日発売、シングル盤「雨宿り」のB面。ボッサな雰囲気であり、ソフトロック的でもあり。ベースも好み。ピアノのサウンドが、さらに。語りにイメージなケメがちゃんとあるところもよい感じです。



A面の『雨宿り』はYouTubeにはなかったのですが、作詞:門谷憲二さん、作曲:ケメ、編曲:東海林修さん。東海林さんというあたり、気になりです。

同名のアルバムもあり。タイトルが『明日天気になあれ』なのに。なぜかこの曲は収録されていない。

それはさておき、アルバム『明日天気になあれ』もよさそうですね。全曲、沢田駿吾さんが編曲、曲はケメ。セカンドアルバムなのだそうですが、ケメのコンポーザーとしての才能も発揮したセカンドアルバムなのだとか。
沢田駿吾さんアレンジということもあり、聴いてみたい!と思ってます(少し試聴はしてみました)。
まずは、近くの図書館にこのアルバムからの数曲が収められたベスト・アルバムがあるようなので、そちらを聴いてみることにしました。

佐藤博さん聴いてて、佐藤といえばケメも、とたどりつきw 『あしたてんきになあれ』みたいなタイトルと思って、すてきな曲との出会いがありました。
本日、ケメについて知ったもうひとつのこと。少林寺拳法の初段を持ってるんですね。

外は、かなりの雨降りです。あいにく、明日も天気にはならないようで…


(投稿:日本 2010年9月23日、ハワイ 9月22日)


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きょうは、昨日につづき『ダークダックス大全』、ディスク2、主題歌・オリジナルソング篇について。こちらの盤、先にもふれたフランシス・レイとのパリ・レコーディングものの他、作曲家としては、平岡精二さん、山下毅雄さん、井上たかしさん、都倉俊一さん、中村八大さん、宮川泰さん、小林亜星さん、三沢郷さん、服部克久さんなどの作品が収められています。
フランシス・レイ作品:愛のメルヘン/ 流れ者 ダークダックス大全 (アルバム)

すべての曲にダークダックスのすばらしさを感じ、そして、このCDライナーノーツの雑誌「レコードコレクターズ」2008年12月号/ 2009年1月号からの喜早哲さん(ダークダックス)インタビューのコメントにある作家陣の方々との逸話、さらに曲の魅力をもり立ててくれるのです。

しぼるの難しいほど全部いいのですけど…お気に入りの数曲とエピソードの一部を。

野良猫(1965年)
作詞・作曲・編曲:平岡精二
アルバム『ビール、もう一本!』(1965年)からの1曲。詞、曲、アレンジ、すべてがいいですね。切なく響きます。コーラスの展開と美しい演奏。



「何しろ我々は作曲家・平岡精二の信奉者でしたからね」と"精ちゃん"を語る喜早さん。当時、六本木にあったお家にもよく訪れていたそうです。アルバム『ビール、もう一本!』は、平岡精二ソングブックとも言えるそうで、このディスクには、同アルバムからは『僕のピアノの側においで』も入ってます(『僕のピアノの側においで』は、近年、長谷川きよしさんもカヴァー)。『ダークダックス大全』での平岡氏作品は計4曲。

白い羊たち(1970年)
作詞:保富康午、作曲:山下毅雄、編曲:山下毅雄、広瀬雅一
若き夢を感じさせる曲。加藤恕彦へのトリビュート『合唱組曲「アルプス山嶺に消ゆ」』の中からの1曲。「白い羊たち」は山頂から望む雲海なのかなぁとも。



若く才能あふれた加藤恕彦氏は、フランス留学中にモンブラン山中で遭難し、奥様マーガレットさんとおふたり、お亡くなりに。『合唱組曲「アルプス山嶺に消ゆ」』は、加藤氏が留学中に実家にあてた書簡集「アルプス山嶺に消ゆ」をもとに、周囲の方々の思いを合唱組曲にしたものなのだそうです。山下毅雄さん、加藤恕彦さん、ダークダックスのメンバーも慶應の頃からの旧友。『しあわせの部屋』もきっと加藤さんとマーガレットさんの幸せな生活を描いたもので…切ないです。
(加藤恕彦さんについて 音盤雑考たまふりのおと:雪山に消えた慶應ボーイ~加藤恕彦、夏、モンブラン~

ダークダックス山ものでは、東大と大学は異なるもののコーラスを通じた音楽仲間である三沢郷さん作の『エベレスト』と『アルプスは招く』もとして収録。

「~ちゃん」という音楽仲間では中村八大さん「八っちゃん」も。
こちらはとにかく明るく楽しいナンバー。
「ヤヤヤ~、ヤヤヤ~、ヤヤ、ヤヤ、ヤヤ、ヤヤ~♪」はもちろん、曲中で、ひょうひょうとした感じの「えぇ、ボサノバ」がいいですね~。

ボッサ・ノバ No.8(1963年)
作詞:永 六輔 作曲:中村八大 
『牧場のわが家』とのシングル盤曲(組み合わせがちょっとおもしろい気も)だった作品。



選曲、編集、写真のどれもにこだわりとダークダックスへの敬意を感じるこの『ダークダックス大全』、濱田高志さんが中心となった「TV AGE」もの。ダークダックスの世界にさらに魅力を添えるワーク、さすがだなぁと思いました。ダークダックス・ファンの方にはもちろん、多くの方に知っていただきたいなぁと、聴きこんでさらによさを感じる選集です :)

(TV AGEシリーズでは『THIS IS MY SONG 都倉俊一の世界』(全曲英語詞で録音のソロ・アルバム)もひじょうに気になってます)

ダークダックス大全:ディスク2 主題歌・オリジナルソング篇

1. 愛のメルヘン
作詞:CATHERINE DESSAGE、訳詩:伊吹秀一、中村五郎、作曲:FRANCIS LAI、編曲:C.GAUBERT
2. 鎌倉の夜 
作詞・作曲:平岡精二、編曲・指揮:高見沢 宏
3. しあわせの部屋
作詞:保富康午、作曲:山下毅雄、編曲:山下毅雄、広瀬雅一
4. 白い羊たち
作詞:保富康午、作曲:山下毅雄、編曲:山下毅雄、広瀬雅一
5. 赤毛の女の子
作詞:岩出洋子、作曲:井上たかし、編曲:ダークダックス
6. 疲れていたのよ 
作詞:なかにし 礼、作曲・編曲・指揮:都倉俊一
7. 小唄ロック (ラジオ番組「八大朝の歌」) 
作詞:藤田敏雄、作曲:中村八大、編曲:中村二大
8. 銀色の道 (TV番組「夢をあなたに」主題曲) 
作詞:塚田 茂、作曲:宮川 泰、編曲:熊坂 明
9. アダムとイブ 
作詞:中村五郎、作曲・編曲:三沢 郷
10. 万国博の歌「世界のひろばで」 
作詞:太田かおる、作曲:宮川 泰、編曲:若松正司
11. どこまでも行こう 
作詞・作曲・編曲:小林亜星
12. 僕はダンプの運転手 
作詞:ダークダックス、作曲・編曲:服部克久
13. 煙が身にしみる 
作詞:永六輔、作曲:中村八大
14. ほら幸福が (TVドラマ「ほら幸福が」主題歌) 
作詞:永六輔、作曲:中村八大
15. すばらしい明日 
作詞:塚田茂、作曲・編曲:宮川 泰
16. 流れ者 
作詞:CATHERINE DESSAGE、訳詩:岩谷時子、作曲:FRANCIS LAI、編曲:C.GAUBERT
17. エベレスト 
作詞・作曲:三沢郷、編曲:中村五郎
18. アルプスは招く (東和映画提供・映画主題歌)
作詞:梶 鶴雄、作曲・編曲:高井達雄
19. 残された僕 
作詞:永 六輔、作曲・編曲:中村八大
20. 野良猫 
作詞・作曲・編曲:平岡精二
21. ボッサ・ノバNo.8 
作詞:永 六輔、作曲:中村八大
22. ブン屋小唄 (TVドラマ「事件記者」より) 
作詞:みおたみずほ、作曲:中村八大、編曲:中村五郎
23. 手紙 
作詞・作曲:平岡精二
24. 僕のピアノの側においで  
作詞・作曲・編曲:平岡精二

(投稿:日本 2010年9月22日、ハワイ 9月21日)

パクさんことトップテナー担当の高見澤 宏さんが1月7日、心不全のため亡くなりになりました。77歳。葬儀には800人の参列者があったそうです。オリジナル・メンバーでの活動を基本としていたダークダックス、もう4人のコーラスが聴けないのかと思うととても残念です。
パクさん、ご冥福お祈りいたします。

(投稿:日本 2011年1月)


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このところ、またすてきなのアルバム数枚との出会いがありました。その中に1枚が『ダークダックス大全』。かなりの曲数があるのですが、BOX CDセットのような数の大全という訳ではなく、内容的にまさに「大全」という感じなのではないでしょうか。ディスク2枚のうち、ディスク1には、CMやラジオなど、メッセージソングなど、ディスク2には主題歌やオリジナル曲が収められていて、ライナーノーツの解説やインタビューくわしく、写真もすてき。

1951年結成から、CMソング、テーマソング、メッセージソングなどを含めかなりの数にのぼる作品がある中から、未音盤化のものやCD化されていないものを中心に選曲されたという、この作品、聴けば聴くほどすばらしく、何から書いていいかと思ってましたが、わたしとしては、やはりまずはこれからでしょう、フランシス・レイ(FRANCIS LAI)もの、『愛のメルヘン』と『流れ者』。というのは、このフランシス・レイものこそが、ダークダックスの知らなかった世界へいざなってくれた道標なのです。ダークダックスのヴァージョンで『流れ者』を初めて耳にしたのは、実はこのアルバムより前にYouTubeで。すごくすてきで感動。
『愛のメルヘン』と『流れ者』、この2曲は、1971年発売のシングル盤のA面とB面という作品。レコーディングはフランス、パリにて。

愛のメルヘン:
作詞:カトリーヌ・ドゥザージュ(CATHERINE DESSAGE)
作曲:フランシス・レイ(FRANCIS LAI)
編曲:クリスチャン・ゴベール、訳詞:伊吹秀一、中村五郎
演奏:フランシス・レイ楽団、クリスチャン・ゴベール指揮
曲の始まり、とってもフレンチしてるささやきは、フランシス・レイと奥様によるものだそう。街の雑踏サウンドが何ともいえずよいです。ダークダックスのちょっとおさえた感じの歌唱もすてき。



『愛のメルヘン』は、ダークダックスの依頼によって生まれたフランシス・レイによる書き下ろし曲。レイご自身も翌年にアルバム『MADE IN FRANE』に収録(邦題『愛を育てて』)。

雑誌「レコードコレクターズ」2008年12月号/ 2009年1月号からという喜早哲さん(ダークダックス)インタビューには、フランス・レコーディングのお話にもちょっと触れていて、フランシス・レイの指示による普段のダークダックスとちがう発声法などのことも。徹夜のレコーディングとなったそうですが、レイさんもずっと一緒だったそう。このアルバムのライナーノーツでは、そんな写真も拝見することができました :)

流れ者/ LE VOYOU:
作詞:カトリーヌ・ドゥザージュ(CATHERINE DESSAGE)
作曲:フランシス・レイ(FRANCIS LAI)
編曲:クリスチャン・ゴベール、訳詞:岩谷時子
演奏:フランシス・レイ楽団、クリスチャン・ゴベール指揮
こちらは、カヴァー作品。『流れ者』を選んだというのがすばらしいですね!(ダークダックスが選んだのか、レイなのかはわからにのですけど)
アレンジがかなり好みです。何度聴いても。



こちらの2曲が入っているディスク2は、その他にも名曲がたくさん。こちらについては、また、つづきに…

[中村五郎]
ダークダックスの曲で、たまに見かける「中村五郎」さん、作詞をされてることもあるし、作曲、アレンジも。インタビューを読んで、初めて知りました、中村五郎さんはダークダックスのことだったのですね。
メンバーの誰が書いても中村五郎としようというものなのだと。名前の由来は「中村五郎」というニューフォークの歌から。そして、その作詞、作曲がダークダックス。
『愛のメルヘン』の訳詞も、伊吹秀一さんとともに手がけてらっしゃいます。
ところで、『愛のメルヘン』はダークダックスのメルヘン3部作、第3だそうですが、他の2曲、『花のメルヘン』、『星のメルヘン』とはだいぶ感じがことなりますよね。始まりもこの2曲はこどものおしゃべり、『愛のメルヘン』はパリの街の音。そのあたりかなりくわしいと思われるあひるフリークの方たちにも伺ってみたいところです。

[メルヘン三部作]
花のメルヘン:1970年
こどもの頃、この曲に感動すると同時によく歌ってました。多分、ダークダックスの存在をしっかり知ったのはこの曲からなのではと(発売時は、まだ記憶なしの年頃ですが、その後もよく歌ってらしたので)。



星のメルヘン:1971年



(投稿:日本 2010年9月21日、ハワイ 9月20日)

パクさんことトップテナー担当の高見澤 宏さんが1月7日、心不全のため亡くなりになりました。77歳。オリジナル・メンバーでの活動を基本としていたダークダックス、もう4人のコーラスが聴けないのかと思うととても残念です。心癒してくれるすてきなコーラス、ありがとうございました。
パクさん、安らかにお眠りください。

(投稿:日本 2011年1月)


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本日、9月20日は「空の日」。この空の日とは昭和15年(1940年)に制定された「航空日」が始まり。初年は9月28日に行われたそうですが、昭和16年に航空関係省庁間協議によって9月20日と決定、「空の日」という名前になったのは平成4年(1992年)、のことだそうです。
国土交通省航空局ホームページ: 空の日:なぜ9月20日なの?

ものすごくくわしいという訳ではないのですけれど、飛行機が好きということは、何度かこちらでも。空といえばやはりで、きょうはフランク・プゥルセル(FRANCK POURCEL)気分かなと。

夢の飛行(コンコルド)/ CONCORDE:
作曲・編曲:プゥルセル、演奏:フランク・プゥルセル・グランド・オーケストラ
1975年にコンコルドのフランス~ブラジル、リオ・デ・ジャネイロの就航が決定した際、記念に作られたもの。曲中、そして始まりのエンジン音がなんとも言えません!ヘッドフォンで聴くとさらに。



1972年の日本へのデモ飛行時はさすがに記憶になく、たしかに、コンコルド、コンコルドと思い始めたのはこの頃、1976年の定期就航あたり。「超音速旅客機(SST: Supersonic Transport)」という響きになんとも言えず、わくわくし、しかも約100名という乗客定員、一度は乗ってみたいなぁとこどもの頃の憧れ。ついに乗ることはできませんでした…。

引退の理由はいろいろありですが、20世紀の科学と技術を感じる機体でした。
Wikipedia:コンコルド

コンコルド 1976〜2003──超音速飛行の27年
コンコルド引退で制作されたDVDのプロモ用映像のようですが、関係者のコメント、思い入れを感じます。「単にコンコルドで空を飛ぶだけでも別世界を味わえるでしょう」とはまさにそうなのでしょうね。みなさんかなり魅せられてます。



Concorde Last Flight BBC Report:
BBCによるコンコルドのラスト・フライトを収めたニュース。



音に戻りますが、フランク・プゥルセル、旅の地を思わせる曲が多い中、飛行機もの、やっぱりいいですね。

6万フィートの飛行/ 60000 FEET:
TBS「3時にあいましょう」、三雲孝江さん時代のプレゼントコーナーのBGMとしてもおなじみでした(タイトル、ずっと「6万フィートの…」だと思ってましたが、「31,000フィートの…」なのでしょうか。当時、誤植があったとか)



そして、やはりなんといっても『ミスター・ロンリー』、城達也さんの「JET STREAM」。
ミスター・ロンリー/ MISTER LONELY:
フレデリック・ダール&オーケストラなどのものもスペシャル・アルバムでは使われているようですが、やはりフランク・プゥルセルが(現在は、溝口肇さんのヴァージョン使用されているようです)。



このあたりまとまったアルバムなどないのかなぁとさがしてみたのですが、ベストにも全部は収録されてなかったりするのですね。『40 EXITOS』あたりがかなりアルバム『コンコルド』曲を収めてるみたいですね。でも、曲目リストがなく、ちょっとわからず。『BEST SELECTION 華麗なるストリングスの世界』というものには、全部入ってるようですが、かなり豪華版(6枚組)、お値段も。
この辺り、図書館が強そうなので、今度まとめて聴いてみようと思います。

[飛行機関連]
そういえば、「フライト検定」というものがあるというのをだいぶ前に目にし、「ちょっとおもしろそう、せっかく検定大国、日本に戻ったし、何か受けるのによいかも」と思ってそのままでした。チェックしてみたところ、今年で第3回のフライト検定、9月25日が申し込み締め切りのよう、試験は10月24日。思い立って受けるには、1ヶ月、あまり時間ありませんね。思案中。

フライト検定とは:
「飛行機に関するメカニックな知識を対象としたものではなく、利用者としてフライト、そして飛行機に関する実用的な基礎知識を幅広く知る為のツールであり、また趣味の域としてはもちろん、広く飛行機を利用する方々の興味と知識を高め、より良い飛行機の利用方法とフライトの楽しさを知って頂くことを目的としています」というもの。
フライト検定公式サイト

(投稿:日本 2010年9月20日、ハワイ 9月19日)


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先日、いつものようにYouTubeをうろうろとしていて、コーラスがとてもすてきなとっても気になる曲をみつけました。動画のタイトルは「1980年代 ニューミュージック 不明」、「アーティスト名、曲名等不明です。ご存知の方教えてくださいませ」との説明。寄せられたコメントをみたところ「JIVEと言うグループの「Last Night」と言う曲です。駒澤大学軽音楽部フォークソング研究 会の出身です。1984年発売でファーストアルバムに収録されて います」と。

JIVE(ジャイブ):LAST NIGHT



グループ名を知った以上、このすてきなサウンドをほってはおけません、と思い、グループ名と曲名をたよりに何か情報はないかと調べてみました。

この曲が収録されているJIVEのファースト・アルバムは、1984年、ビクターからリリースの『ファースト・レター(FIRST LETTER)』、豪華な楽曲提供陣。なんか、とってもよさそうです。

 1.破れたphotograph 作詞:秋元康 作曲:杉真理
 (これも動画タイトルは「歌謡曲 不明」、その後「破れたフォトグラフ」と判明と)


 2.スターダスト メモリー 作詞:小泉長一郎 作曲:岸正之
 3.愛の魔法 作詞:森雪之丞 作曲:百田忠生
 4.キャデラック 作詞・作曲:高橋誠
 5.Smile Again 作詞:前田克美 作曲:竹内まりや
 6.シノーラ 作詞・作曲:高橋誠
 7.Walkin' In The Rain 作詞:バディ堀井 作曲:松尾清憲
 8.悲しい噂 作詞:夢野よう太 作曲:岸正之
 9.Kissin' In The Mood 作詞:夢野よう太 作曲:伊藤銀次
 10.Last Night 作詞・作曲:高橋誠

すぐにはみつからなかったのですが、JIVEオフィシャル・サイトというものもありました。
VOICE CO.,LTD:JIVEオフィシャル・サイト

オリジナルのメンバーは、宮下一文さん、前田克美さん、内海秀和さん、高橋誠さん。
宮下さんはほとんどのコーラス・アレンジを、1993年に高橋誠さんは脱退されたそうですが、多くの作詞、作曲を手がけてます)。

プロフィールから、活動の幅広さを知りました。「CMソングでの起用は400作品を超える」と。いまでは、実力派というグループだったんですね。

7枚のオリジナル・アルバムをリリース、とあったのでディスコグラフィーをみてみたところ、なかなかすてきそうなアルバムが。ファースト・アルバムの『FIRST LETTER』他の曲も聴いてみたいなぁと思っていろいろ探してみたのですけど、入手はなかなか難しそうです。
そんな中、ディスコグラフィーで、これは気になる!と思う作品が…。
『PUMP IT UP』、作曲はメンバーによるもので、詞提供がサエキけんぞうさんや小西康陽さん。
探してみたところ、ありました。なんだか近日中にやってきそうですw。

(投稿:日本 2010年9月19日、ハワイ 9月18日)


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ザ・ホワイト・キックスとは、三保敬太郎さんと寺尾聰さんがメンバーだったグループサウンズ的グループということを知ってから数ヶ月、なんで気づかなかったのかなぁということに、いまさっきやっと気づきました。

ザ・ホワイト・キックスメンバーは、三保敬太郎さん(ピアノ、キーボード)、寺尾聰さん(ベース)、河出政次さん(ドラムス)、林廉吉さん(ギター)、志村康夫さん(フルート)、森野多恵子さん(ヴォーカル)。この森野多恵子さんはTAN TAN(大空はるみ)さんだったのですね。そういえばこの声は!です。

愛のことば(アリゲーター・ブーガルーのB面)1969年
作詞・作編曲:三保敬太郎
ホワイト・キックスって「しらけった」だとか。動画アップされている方による三保さんかっこよすぎコメントでの「フルートなんかハービー・マンになってしまってます。三保さん!モダンジャズじゃないんですよ。グループサウウンドですよ。」、まさにですね。



大分前にTAN TANさんは何度か歌手としての名前を変えられていてご本名は谷口妙子さんだということは拝見したことがあるのですが。そういえば、森野多恵子さんとしても活躍していたということは、以前訪れたこちらのサイトにも書いてありました。

下町音楽夜話:◆第296曲(1)◆タンタン

冒険少年秀和王国から昔のラジオ欄解説を拝見することができました。

異色の新人歌手、森野多恵子~「歌の祭典」でデビュー【新潟日報・昭和43年4月17日(水)・ラジオ欄から】
「NHKテレビ「歌の祭典」が、毎回新人歌手を一人ずつ紹介しているが、二十一日放送分でボサノバが得意な森野多恵子(二〇)(写真)が登場する。
森野多恵子はまずギターをひきながらポルトガル語で、「イパネマの娘」を歌い、続いてリズム・アンド・ブルースの「サニー」を英語で見事に歌ってのける。その情感をこめて歌う歌いっぷりは、新人とは思えないほどの出来。身長は一五三センチと小柄だが、ちょっと芳村真理に似た感じのエキゾチックなマスク。昨年十二月、NHK軽音楽オーディションに合格した有望株の一人だ。」

『愛は面影の中に』というアルバムを出されていたのですね。このアルバムの中には、島津ゆうこさん作詞、東海林修さん作曲・編曲による『私をつかまえて』という曲も入っているようなのですが、詳細はあまりわかりません。

先日とりあげてみたROWの『失われたもの達へ』が収録されている『喫茶ロック~東芝EMI編』には森野多恵子さんで『彼へのおくりもの』という曲が、『喫茶ロック~魔術~日本コロンビア編』には『私をつかまえて』という曲が
収められています。
気になってしかたなくなってきました『喫茶ロック』シリーズ。

(投稿:日本 2010年9月19日、ハワイ 9月18日)


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昨日からの流れで、ある時期の女子高生による気になる音楽活動その2はマザーグース。レコードが制作されたのは、卒業後だそうですが、マザーグース、北陸・金沢の中・高校の同級生3人によるグループ。もともとは地元のレコード店やアマチュア・コンサートなどで活動してたそうです。

当時、制作サイドにまわったばかりの元トワ・エ・モアの芥川澄夫さんの目にとまり、初めてディレクターとして手がけたグループ、デビューへとつながっていったと。


YouTubeで足を止めて(?)聴いてみて、いいなぁと思ったマザーグース、きっかけは、この曲でした。

貿易風にさらされて:
作詞:金田真由美 作曲:京田由美子
4枚目のシングル、1976年9月に発売されたファーストアルバム「インディアン・サマー」の収録曲をリメイクしたもの。



このシングルは、山下達郎さんプロデュース、演奏メンバーは、林立夫さん(ドラムス)、細野晴臣さん(ベース)、坂本龍一さん(キーボード)、鈴木茂さん(アコースティック・ギター)、中野督夫さん(ギター・ソロ)、浜口茂外也さん(コンガ)、山下達郎さん(エレキ・シタール、パーカッション)、レコーディング・エンジニアは吉田保さん、錚々たる顔ぶれで。

こちらも同メンバーで
マリン・ブルー:シングル・バージョン
作詞:金田真由美 作曲:京田由美子



これらのシングルは、ファーストとセカンド・アルバムの後で、リリースされたものなのですね。マザーグース、楽曲の作詞、作曲はすべてメンバー、京田由美子さん、金田真由美さん、高田幸枝さんによるもの。かなり期待されていたグループなのですね、セカンド・アルバム『パノラマ・ハウス』(1977年)のジャケットは、ユーミンがイラストを。そしてメッセージも
「透明感――口で言うのは簡単でも、いざ表現しようとすると大変むずかしいものです。デビューから注目していたマザー・グースのこのアルバムに、びっくりするほど透明なものを見つけた気がしました。」(旧国内盤LP帯に寄せた松任谷由実のコメントより) と。

そんな、とってもすごいマザーグース、気になってます。シングルがボーナス・トラックとして加えられてアルバム2枚、CD化再販されているのですね。

COOL~魔法がとけた朝 
作詞:金田真由美 作曲:京田由美子 編曲:吉川忠英(COOL)
作詞:京田由美子 作曲:京田由美子 編曲:吉川忠英(魔法がとけた朝)
セカンド・アルバム『パノラマ・ハウス』収録



メイフラワー号
作詞・作曲:高田幸枝
ファースト・アルバム『インディアン・サマー』収録



参考:
Light Mellow on the web ~ turntable diary ~:音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記:パノラマ・ハウス / マザー・グース
ねまき猫:音楽の部屋:マザーグース
山下達郎ファン!:マザー・グース : 貿易風にさらされて/マリン・ブルー

(投稿:日本 2010年9月17日、ハワイ 9月16日)


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きょうは仕事帰りにRAJIE(ラジ)さんを聴いたので、そうだ気になっていたこと記してみようと。RAJIEさんは、ご自身のアルバム6枚をリリース、コーラス参加なども含めるとかなり多くのワークがありますね。

以前にも書いてますが、ソロとして活動する前には、ムーンライダーズの妹分、ポニーテールでも。そして、このポニーテールよりもさらに前にROWというグループにいたこと、こちらの動画での説明で最近知りました(グループ在籍当時の相馬淳子というのはRAJIEさんのご本名旧姓)。

ROW:失われたもの達
詞:山上路夫 曲:村井邦彦 編曲:青木望



ROWは、当時アルバムなど出ていないのかなぁと思い調べてみましたが、メジャーとしてはシングル1枚のみで活動休止。平均年齢17歳、女子高生のグループだったんですね!

山上路夫さん、村井邦彦さんコンビ、きらきら~なイントロの青木望さんアレンジとピュアなボイスが、ちょっと切ないすてきな曲。「小さな浮き雲や飲みかけのコーヒー♪」

このグループの中でRAJIEさんは中心的存在だったようです。この曲は、『喫茶ロック』、『ソフトロック・ドライヴィン ~恋人中心世界』といったコンピレーション・アルバム(これもよさそうですよね、欲しくなってしまいます)の他に、『THE MELODY MAKER -村井邦彦の世界-』にも収録。

メンバー自作のB面『空が青いよ』も注目されるべきな良い曲とのこと。こちらは、いまはCDなどに収められてるものはないようですね。すごく聴いてみたいです。

参考:
いつもレコードのことばかり考えている人のために。:前園直樹
COCONUTS DISK KICHIJOJI:2010年4月

過去に書いたもの:
ラジ(RAJIE) 気分を出してもう一度 

最近、ある時期の高校生女子の活動というのも気になっていて、きょうも、もうひとつと思いましたが、夜も更けてきてしまいました。

(投稿:日本 2010年9月16日、ハワイ 9月15日)


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きょう、9月14日は「セプテンバー・バレンタイン」、ということで斉藤敦子さん作詞、安部恭弘さん作曲『セプテンバー・バレンタイン』聴いてみました。

この曲、レコードとしては、1978年の佐々木幸男さんのサードシングルに収録。



佐々木幸男さんのファンサイトでこの曲について語ったものをみつけました。
Yukio Sasaki Fan Site:Vitamin S:セプテンバー・バレンタイン:[sasakiの日記 2002/07/02 記]より 
佐々木さんは、はじめ、この曲を歌うことにちょっと戸惑っていたりもしたようですね。レコーディングのことやゴダイゴのトミーからの発音アドバイスのことなど記されていたりするのですが、録音はワンテイクだったそう。
「…今もその頃のモロモロのことを考えながら唄っている。 斉藤さんてどんな人なんだろう?安部君とは一度札幌の市民会館で彼のステージに参加したことがある。安部君のこの歌も聴いてみたい」

レコーディング時の思い出で、「この前の年か、若しくは春のポプコンに出てきた曲だと思う」と。この曲を歌ったときには佐々木さんと安部さんは面識がなかったんですね。

安部恭弘さんは1994年にセルフカヴァーでこの曲が入ったアルバムを出されているようですが、ポプコンのときのものがあったので。

安部恭弘:セプテンバーバレンタイン(1977年)
1977年中野サンプラザでの、第14回YAMAHAポピュラーソングコンテスト東京支部予選会(司会 中尾隆生)、アンコール賞に輝いた時の演奏、だそうです。


  
安部泰弘さん、多くの曲を手がけ、楽曲提供も多い方、あらためてみてみましたけど、音楽活動は長いものの、大学卒業後に一度は就職されたりしてたんですね。
Wikipedia:安部恭弘

この曲、EPOも歌ってるんですね。
EPO:セプテンバー・バレンタイン(埋め込みできなかったので、YouTubeへのリンク)

「セプテンバー・バレンタイン」って実際にあるとは知らなくて、仕事前のウォーミングアップに朝のひととき記念日などをチェックするWikipedia:9月14日で知りました。女性から別れ話を切り出してもよいとされる日なんですね(こういう記念日系に強い世代なはずなんですけど、これはけっこう知られてる記念日なのでししょうか?)。
別れを切り出す「ルールは、紫色の物を身につけ、指には白いマニキュアを塗り、緑色のインクで書いたサヨナラの手紙を手渡すのだそうです」とのこと。
そして、こちらのブログ、ネオ・レトロ館:『セプテンバー・バレンタイン』 佐々木幸男によると梓みちよさんの『メランコリー』(1978年:作詞:喜多條忠、作曲:吉田拓郎)に「緑のインクで手紙を書けば、それはさよならの合図になると、誰かが言ってた ♪」と、そうですね、たしかに。
この緑のインクで書くサヨナラ、別れのルールとして先にあった、それとも「セプテンバー・バレンタイン」にというものが先なのか、いつからあった記念日なのか、この曲より前からなのか、いつから、ということがかなり気になってきました。

安部恭弘さん、ポプコンということもあるのですが
そういえば、ポプコンや音楽系コンテストについても少しづつたどっていきたいと思ってるのです。

(投稿:日本 2010年9月14日、ハワイ 9月13日)


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伊東ゆかりさんとグリーン・ジンジャーについて知り、約1ヶ月経ち、聴きたい聴きたいと切望していた、アルバム『LOVE』も聴くことができました。このアルバム、ほんとにすてきで、何年に一度出会うかどうかといったお気に入りとなりました。
きっかけは『ソフト・ロック・ドライヴィン~愛のひととき』からで。
ソフトロック・ドライヴィン~愛のひととき (アルバム) その3~伊東ゆかり

一度CD化されたものの、現在、販売されていないのが歯がゆい感じです。
アルバム『LOVE』からの『グリーン・ジンジャー・フライング』を聴いたときに「すばらしすぎて…こまってしまうぐらいw』と書いてたみたいなのですが、まさに!でした。どうしてよいかわからないぐらいよいです。



以前もとりあげていますが、「グリーン・ジンジャー」とは、、岡崎広志さん、伊集加代子さん、東海林修さん、川添象郎さん、村井邦彦さんのコーラス・ユニット。伊東ゆかりさんを囲んでのキャンティな友情出演的な感じで、このアルバムのみのユニットのようです。とにかく豪華なメンバーなのですが、それぞれがすごい方というだけでなく、コーラス、ヴォイスが、ほんとにやさしくて…ボキャブラリーにとぼしいので、「すてき」、「すばらしい」などとしか表現できないのですけれど。やっぱり同時録音って、その空気が伝わりますね、参加メンバーのつながりを感じ、心に響きます。

収録されている曲は、わたしも大好きな曲のカヴァーが中心で。カヴァーと言ってもアレンジもオリジナルな感じで、どの曲もとりあげたいところですが、特に気に入った2曲を。

僕等の家(OUR HOUSE):
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング曲『OUR HOUSE』のカヴァー。
なんだか涙がでてきてしまいそうに、やさしいです。



オリジナルも、もちろんすてき、大好きな曲のひとつ
CROSBY, STILLS, NASH & YOUNG:OUR HOUSE:1970年リリース、1969年録音



そして、『マイ・スウィート・ロード』がすごいですね。オリジナルであるジョージのものよりさらにクリシュナが。ミュージカル『HAIR』のナンバー『HARE KRISHNA』からはじまるというアレンジ(ライトな感じではありますけど)。もちろんジョージのオリジナル自体がクリシュナですが、昨日の『フランク・ミルズ』でもとりあげた川添さん『HAIR』関連でもあり。
フランク・ミルズ 森山良子/ アグネス・チャン/ TALIZMAN ほかカヴァー

マイ・スウィート・ロード(MY SWEET LORD)



オリジナル『MY SWEET LORD』の2000年ヴァージョンをあえて聴いてみました。
GEORGE HARRISON:MY SWEET LORD:オリジナル1970年、2000年ヴァージョン
そもそも、オリジナルはメロディーの件はさておき、内容的にもコントラバーシャルだったのではと。当時の動きのことについては、あまりわたしは存じてないのですが。



アルバム・オリジナル曲:
ジェリー伊藤さん作詞、村井邦彦さん作曲、東海林修さん編曲で、とっても聴いてみたかった『アンド・ナウ・アイ・ノウ』も広がりのある、明るくて、すてきな曲でした。ジェリー伊藤さんの歌詞、シンプルでありながら言葉が大切にされていて、ほんと、心にしみます。
そして、「グリーン・ジンジャー」を象徴するような『グリーン・ジンジャー・フライング』は、心うばわれる美しさです。何度もくり返し聴いてます。
伊東ゆかりとグリーン・ジンジャー:グリーン・ジンジャー・フライング
作詞:ジェリー伊藤、作曲・編曲:東海林修



LOVE:収録曲リスト
Green Ginger Flying/ グリーン・ジンジャー・フライング
My Sweet Lord/ マイ・スウィート・ロード
Your Song/ 僕の歌は君の歌
For All We Know/ フォー・オール・ウィ・ノウ
One Less Bell To Answer/ ワン・レス・ベル・トゥ・アンサー
And Now I Know/ アンド・ナウ・アイ・ノウ
LOVE/ 愛
Love Story/ ある愛の詩
Close To You/ 遥かなる影
Our House/ 僕等の家
When Oh When/ ホエン・オー・ホエン
My Way/ マイ・ウェイ

『伊東ゆかり・しんぐるこれくしょん』に『遥かなる影(CLOSE TO YOU)』と『グリーン・ジンジャー・フライング』は収録。
ベストはもちろんよいと思いますが、このすばらしきアルバム、切に再販を願います。

(投稿:日本 2010年9月13日、ハワイ 9月12日)


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きょうは、9月12日ということで、『FRANK MILLS(フランク・ミルズ)』を聴かずには一日を終えることができません。『FRANK MILLS』は、大好きなミュージカル『HAIR(ヘアー)』でクリシー(CRISSY)という役柄の女の子が歌う曲、その歌詞に出てくるのが「On September twelfth (9月12日)」。

 I met a boy called Frank Mills
 On September twelfth right here
 In front of the Waverly
 But unfortunately
 I lost his address
 (中略)
 Tell him Angela and I
 Don't want the two dollars back
 Just him!

作詞:ジェイムス・ラド(JAMES RADO)、ジェローム・ラグニ(GEROME RAGNI)
作曲:ガルト・マクダーモット(GALT MACDERMO)

内容は…
フランク・ミルズという男の子に出会ったのは、9月12日、ウェイヴァリーの前。彼のアドレスを失くしてしまって、ブルックリンのどこかに住んでるはずだけど。ザ・ビートルズのジョージ・ハリスン似でドラマー、長い髪をリボンで結んでいるのがちょっと恥ずかしいけど大好きなひと。白いヘルメットをかぶってて、「Mary, And Mom, And Hell's Angels」って書いてあるゴールド・チェーンのジャケットを着てるの。だれか彼にあったら伝えて欲しい「わたしは女友だちと公園にいると。アンジェラとわたしは、2ドル返してくれなくてもいいから、また会いたい」って。
(フランク・ミルズといえば、作曲家でも同名の方がいらっしゃいます。そちらのフランク・ミルズも良ですね)

ミュージカル『ヘアー』、オフブロードウェイでの初演は1967年、ブロードウェイでの初演は翌1968年、日本でも川添象郎さんプロデュースで、加橋かつみさん(クロード役)に、寺田稔さん(バーガー役、そもそもはドイツで出演)をキャストに上演、わたしが一番なじんでいるアメリカ映画版は1979年。

FRANK MILLS:映画『ヘアー』のサントラ(1979)より



この曲、ミュージカルの中ではもちろんですが、多くの方がカヴァー。いろんなヴァージョンがあり、すてきなものも多いのですが、かなりの数にのぼるので、きょうは、日本の方によるカヴァーを。

森山良子(1969年):
森山良子さん、オリジナル・ミュージカルとほぼかわらない時期にカヴァーされているのですね。数日前に手にしたアルバム『イン・ナッシュヴィル(IN NASHVILLE)』収録、すてきです。テネシー、ナッシュヴィル録音。このアルバムについては、後日またとりあげたいとも。



アグネス・チャン (陳美齡 AGNES CHAN 1973年):
日本カテゴリーに入れさせていただきます。
最近、アグネス・チャンさんの初期カヴァー、わたしの中で上昇中。『FRANK MILLS』も歌ってたんですね。アルバムも欲しいなぁとか思ってます。



TALIZMAN 演奏、井本えりこ 歌(1980年)
シングル『アクエリアス(AQUARIUS)』(こちらも『ヘアー』曲)のB面に収録。こちらは、歌詞も日本語。CDも出てるんですね!
TALIZMANは、『ウルトラマン80』主題歌や『超人ロック』も、浅野孝已さんもメンバーであったり、これからいろいろ探っていきたい方々でもあります。井本えりこさん、情報があまりないのです…どんな方なのでしょうか。



渚ようこさんも『リサイタル』というアルバム、ライブ録音ものがあるようですね。
そして、また、イケナイものに気づいてしましました:D
なんと、あの東横劇場で行われた川添象郎さんプロデュース『ヘア』、CD化されていたんですね!!!クリシー役は三宅光子さんという方、『FRANK MILLS』ももちろん入っていて。
いまは普通には販売されていないみたいですけど、USEDなどがあり…、キャンティ関連であり、『ヘアー』ですし、この公演に関してはいろいろと知りたいこともたくさんで。
加橋かつみさん、寺田稔さんに加え、小坂忠さんも出演、石川晶さんや柳田ヒロさん、水上公さんも演奏で参加(のちLOVE LIVE LIFEな方々でもありますね)。
日本公演『ヘア』は、川添象郎さんの初仕事であり、キャンティの創業者でもあるお父様、川添浩史さんが最後に関わったお仕事ですから。お亡くなりになったときに、祭壇の前で、このキャストの方々により、『アクエリアス-輝く星座』が歌われたと。

あぁ~、あらたな誘惑です。



以前に書いた『ヘアー』のこと:
ミュージカル ヘアー 日本公演 1969年 東横劇場
ミュージカル映画 ヘアー/ ザ・フォーク・クルセダーズ 大統領殿


(投稿:日本 2010年9月12日、ハワイ 9月11日)


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ステージ101の映像、ときおりYouTubeでみて、聴いて、楽しんでいるのですが、最近のもっぱらの気になりは、ワカとヒロ。とても気になり始めたのは、この『にくい太陽』の映像から。

1974年 ヤング101 にくい太陽(埋め込みできないのでYouTubeリンク)
ヒロ、河内広明さんの高音のシャウトがすばらしいです!

レットイットビー・明日に架ける橋 (1974)
映像後半、ワカ、若子内悦郎さんのソロにうたれました。



ワカとヒロは、若子内悦郎さんと河内広明さんで、その後もそれぞれミュージシャンとして活躍されてますね。

ワカ:若子内悦郎さんは、歌手として、たくさんのCMソング・テーマパーク・アニメソングなど歌ってらっしゃいます。大好きな『はじめ人間ギャートルズ』のエンディングテーマ『やつらの足音のバラード』も「ちのはじめ」名義で
(くわしくはWikipedia:若子内悦郎にも)

ヒロ:河内広明さんは、芹澤廣明さんとして、作曲家、ミュージシャン、音楽プロデューサーなどを。チェッカーズの作曲やプロデュースもされていたり。それ以前は、惣領泰則さんのジム・ロック・シンガーズとしても(惣領さんもヤング101だったんですよね)。
(くわしくはWikipedia:芹澤廣明にも)

おふたりの作品についてちょと調べていたのですが、2ndアルバム『想い出の青い空(IT NEVER RAINS IN SOUTHERN CALIFORNIA)』と3rdアルバム『聞き違い』、聴いてみたくて仕方ありません。
どちらもA面はお二人それぞれ作の作品もあり、B面はカヴァーが中心。
気になっているには、さきほどふれたお二人の歌唱のすばらしさに加え、深町純さんが多くのアレンジを手がけているということ。セカンドでは、クニ河内さんも数曲アレンジ。かなりよさそうなのですよね。
WAKA & HIRO DISCOGRAPHY:1973.3.20 想い出の青い空/ワカ&ヒロ
WAKA & HIRO DISCOGRAPHY:1973.10.5 聞き違い/ワカ&ヒロ

CDなどにはなっていないので、どこかでレコードとの出会いがあるまで、気長に。
なのですが、せめてワカとヒロ、少しでも聴きたいと思い…また、ポチってしまいました。
ステージ101の手ごろなCDが出ているようだったので、2枚。この辺り、ほかにも欲しいものがあったりします。

そして、ステージ101、といえば、東海林修さんですが、東海林さんプロデュースのアルバム『ぼくら青春の日々』には、B面で林立夫さん、鈴木茂さん、細野晴臣さんが参加ということで、こちらも相当気になってます!(CD化はされていないよう)
【ギタリスト☆鈴木茂】として参加しているアルバム/シングルの一覧表というサイトより
[アルバム/シングル]ギタリスト 鈴木茂:ぼくら青春の日々*STAGE 101*

おそらく無理かとは思うのですが、深町純さんアレンジのワカとヒロおよびキャラメルママ参加ステージ101のアルバム、再販希望です。

(投稿:日本 2010年9月10日、ハワイ 9月9日)


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先日みつけた浅野温子さん出演の資生堂「べネフィーク」、このところくり返しみていました。曲も大好きなELO(ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA)の『TURN TO STONE』、洋楽というのも珍しい、それに普通よりドラマ仕立てでかつ長いしとっても印象的、なのに覚えていないとは…こどもの頃からコマーシャル、特に化粧品のCMは大好きで、たいていのものは覚えているはずなのですけれど、ということで、きょうは、気になっていたこのCMについて調べてみました。



覚えていないのは、なるほどそのせいだったのかと。こちらのCMは、1980年正月ドラマ資生堂スペシャル『源氏物語』(向田邦子さん脚本、久世光彦さん演出、沢田研二さん主演)放映の際オンエアされた特別なものなのだそうです。
おで様流:カテゴリR45 昭和の CM /温子のアイメークの巻参考にさせていただきました)
このスペシャル自体は覚えているのですが、理由は忘れましたが、みれなかったのですよね。

「わたしの目はうそをつかないわ。かくそうとしてもわたしの目はおしゃべりをしてしまう…」
印象的な目元を演出するアイメイクアップのCMには浅野温子さん、まさにぴったり。
「一度ロマンをみつめたら、目をとじてはいけない」

ラストがエアポートという設定もかなり心惹かれる要素です。
バックに映る飛行機はパンナム、パンアメリカン航空(PAN AM)のボーイング747、アナウンスはJAL、日本航空のサンフランシスコ行き、ノースウエスト航空シカゴ行き、ですね。

このCM映像は、気になりつつもいまだ入手していない資生堂に入ってるようです(1979年となってますが、これは制作年ということでしょうか)。このDVDは制作者の情報、解説などもあるのでしょうか。発売時にどうしようか迷ったりしたのですが、やっぱり欲しいので、近いうちに買い求めたいなぁと。

使用曲:
ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA:TURN TO STONE
ELOいつ聴いてもすばらしいです♪



(投稿:日本 2010年9月8日、ハワイ 9月7日)


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