最近ちょっとつづいてますねの映画週間、習慣。

昨日は、土曜のひるに『サタデーナイトフィーバー Saturday Night Fever』を観ました。
Walter Murphy A Fifth of Beethoven 運命 '76 ほか (DISCO)からのつながりで。

この映画のヒットのときのことは、映画館にいって観るとう年ごろではなく、でも、小学生だったなりにしっかりと覚えていて、映画でつかわれている曲もぜんぶ、しっかりと心の中にはきざまれているたり。

その後にテレビの放送などで観ているものの、途中すこし席をたってしまったりというようなで、しっかりと、最初から最後まで、しかもディテールまで目をこらして観賞したのは、今回がじつははじめてだったりします。印象的なシーンなどは、かなりになじんでいたりするのですけれどね。
解説:サタデー・ナイト・フィーバー(1977)

曲は、もちろんどれもすばらしく再生リストをとも思いましたけど、今回はまずはシーンと共にのメドレーで。

Medley:Saturday Night Fever
曲:Stayin' Alive/ Disco Inferno/ You Should Be Dancing/ More Than A Woman
Disco InfernoがThe Tramps。あとはBee Geesで。



このメドレーには、ディスコというかダンスシーンが中心なのですけれど、それ以外にもよいの曲たくさんですね。そして、どれもシーンとともに印象的に、です。

トニーがディスコにはいってくるシーンの『運命 '76 A Fifth of Beethoven』。これ、シーン映像がみつからないのがちょっと残念ですけど、あらためて、ほんとうにシーンにぴったりでじつにすばらしい音楽での演出ですよね。



この映画で音楽を担当しているのは、ビー・ジーズ、デヴィッド・シャイア、そしてもちろん、監督であるジョン・バダムもですけど。あえて既存曲をいれるのも、それが、この映画で描く若者を表すのにふさわしいからという意図で(もちろん製作過程のいろいろや予算、期間などもあったとは思いますが。そのことはのちにもすこしふれます)

Yvonne Ellimanの『If I Can't Have You』もとってもよいです。
(映像は編集という感じですけど、劇中この曲何回かかかりますね)

Yvonne Elliman:If I Can't Have You



この曲も、まさにあのスリリングなシーンにぴったり。

David Shire:Night On Disco Mountain



そして、エンディングのこちらは、あらためてとても、です。David Shireのシンセ曲からの流れから、名曲。
この映画のために書かれたものでないのに、ほんとうに脚本にあっていますね。。

Bee Gees:How Deep Is Your Love
こちらも映像はシーンあつめた編集ですが。




と、音楽はすばらしく、いままで、その印象をつよくもっていましたが、もちろんすばらしい現代版(とはいっても、もう35年くらい前ですけど。そんなにたつんですね。。)のミュージカルなのですけど、社会や文化をうつしだしている映画ですよね。

ファッションやそのほかの風俗、ブルース・リーやファラ・フォーセットなどいわゆる若者カルチャーの部分もですけれど、人種、セックス、ドラッグ、階級、職業など、さまざまなものを映し出す名画ですね。

脚本のよさもしみじみでした。担当されたノーマン・ウェクスラーさん、すごいです。

仲間うちでの会話、スラング、家族の会話(いかにも米国イタリア系の)、当時は、ここまで書いてよいのか、という反応もあったようですけれど。いま観ても、ある集団(つくづくと、これもアメリカの特徴ですね、ぬけれないようなループのような)ではこれぜったいあるなぁと思う世界なので、たしかにすごいショッキングというかなんというか、現実のある部分だなぁという印象はありますね。実際、映画にでているひとたちも、新人であったり、リアルな雰囲気を出すという意図と予算的なこともあるのでしょうけれど地域の若者だったり。

ニューヨークの橋をはさんだふたつの世界という社会、これは、ある意味アメリカのどこにもある部分なのですけれど、広大な国の狭い社会(これはいまだアメリカ社会の特徴だとは思うのですけれどね)。エンディングも、この感じがですね。あえて。ハッピーエンドのようにみえながらも、その先のふたりの、というより、トニーの未来はどうなのかなぁと、いくつかのシナリオを考えてみたくなるような。

今回DVDでの観賞で、特典映像の、監督による製作話がほんとうにすばらしかったです。このメイキング・オブ的な映像は、御話や内容が、思っていたより、ずっとずっと濃いもので、撮影過程でのエピソードはもちろん、さまざまな意図、それがいかに効果的だあったかなどを思ったのでした。

細かいディテールに関しても、いろんな気になりをメモしてみたいのですけれど、とてもとてもいろいろで、ここにはやっぱりぜんぶはおさめきれないのですが。。ステップのこと、振り付けのこと、台詞やシーンの数々。ファッションに関しても、ですが、そうなのかぁ、というその後のディスコ文化へのことだけ、音楽ですし、ここにも記しておこうと思います。

-この映画の前までは、ディスコはブラックやゲイなどある層のひとだけのアンダーグラウンドカルチャー的だあった。
-ディスコでたかれる(というかドライアイスの)スモークはこの映画から。それも、舞台演出の効果からヒントを得てであった
↑これほど、ディスコといえばなスモークがそうだったとは。そのほか、曲にあわせてのライティング的フロアなんかもこの映画の影響が多大ですね。
-タンゴハッスルをつかった(このステップも創作ですね、たぶん)あのコンテストのダンスは、ちょっとしたハプニングがあったためスタッフとジョン・トラボルタがランチ休みにつくったものである。
↑ふりつけからも、ペアダンスって、それまでのダンスの流れをくむものだなぁとあらためて。

今回、はじめて知ったのは、撮影時にジョン・トラボルタは恋人を病気による死でうしなっているのですね。ほんとうにつらかったと思うのですけれど、それまで支え、この作品への出演をつよくすすめていた彼女の想いなど、すべてをかみしめて熱演したのだろうなぁ、とも。

ほかにもいろいろですけれど、じつにすばらしく。ちゃんと観賞してよかったです。。

(投稿:日本 2012年3月25日、ハワイ 3月24日)

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オードリー・ヘップバーン復習観賞の一連で観てからちょっとだいぶたってしまったのですけど、『シャレード』。

この映画、ほかのオードリー・ヘップバーン主演の作品同様、ファッションやディテールもスタイリッシュなものとなっていますけれど、初期の夢物語的世界とは異なる、女性のためのスクリーンスターであったオードリーとはまたひと味ちがう魅力がみられる作品でもあり、女性も男性も楽しめるストーリーのおもしろさ(ハワイふくむ3枚の切手というのもですけど)やそれぞれの要素、そしてオードリーが全体の一部となっているという印象をあらためて感じました。

シャレード(1963年)
監督:スタンリー・ドーネン
出演者:ケーリー・グラント、オードリー・ヘプバーン
音楽:ヘンリー・マンシーニ

ジヴァンジーのファッションなどはある意味それまで以上にきわだってる部分もあるのに、それはどうしてなのかなぁと、すこし考えたりしていたのですけど、理由はまさにそこなのですね。ファッションや音楽などの要素が、オードリーをひきたてるものというよりは、もっと独立しているというか、それぞれがストーリーの一部になっているからなのですね。それは、演じているオードリーふくめ。

音楽については、この映画でのヘンリー・マンシーニのサウンドは、ほんとうにすばらしいですね。おなじみのテーマだけでなく、すべての曲がよいなぁとあらためて。また聴きたい曲などもあったので、きょうは、映像ぬきでその音だけをふたたび聴いてみたりしました。

オープニングのタイトルバックは、映像もとても印象的で。この曲も、映画を観賞するような年齢になるずっと前、作曲家はだれ?などと気にするようなまえ、こどものころからおなじみのメロディーだったのでした。



またまたパーティーシーン的なのですけれど、このシーンで流れる曲が好きだったりします。



Henry Mancini:Mambo Parisienne
「マンボ・パリジェンヌ」というのですね。ストーリーにでてくるというわけではないですけど、タイトルそのものもすてきです。



サントラ、欲しくなってきちゃいました。

Henry Mancini:Orange Tamoure
「オレンジ・タムレ」、そういえば「シャレード」(曲:インストのヴァージョン)も、このタッチなのですよね。



Henry Mancini:Latin Snowfall
やっぱりラテンな雪ものはすてきなのです。



シャレード:再生リスト
(つくってみましたけど、単独でみききできてもリストにはいらないものもあったようでした)




[オードリーとマンシーニ]
オードリーとジヴァンシーとファッションということは何度かふれてますけれど、オードリーとマンシーニと音楽、という世界も、とてもイメージが定着しているものでありながら、映像イメージでの監督と作曲家という図式はあっても、女優(俳優)と作曲家のつくりだす世界というのは、よく考えるとなかなにないユニークな関係ですよね(もちろん、そこに監督や配給会社というのも関係はしていなくはないですけど)。そんなことをあらためて思ったりしたのでした。

オードリーとマンシーニといえば、こちら、という『ティファニーで朝食を』からはじまり、監督が異なる作品でも、音楽はヘンリー・マンシーニというものが多く。実際、長いつきあいをつづける友人となり、ですね。

ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany's (1961年)
監督:ブレイク・エドワーズ
こちらは、まえにも書いてるのでリンクを。
映画 ティファニーで朝食を ("Moon River"のことなど)映画 ティファニーで朝食を (サントラ:ヘンリー・マンシーニ)



いつも二人で Two For The Road(1967年)
監督:スタンリー・ドーネン



暗くなるまで待って Wait Until Dark Ending (1967年)
監督:テレンス・ヤング
エンディングのこれ、スー・レイニーが歌っているのですよね。最近、スー・レイニーのこと、ちょうど気になっていたりしていたところに、今回の観賞であらためて気づいたのでした。



(投稿:日本 2012年3月23日、ハワイ 3月22日)

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先日、『パリの恋人 Funny Face』を観たこともあり、楽しいミュージカルをさらに観賞で、同じくスタンリー・ドーネンの監督作品である『雨に唄えば Singin' in the Rain』をひさしぶりに観まてみました。

よく、映画の中の歌はいまも聴いたりしているのですけど、名作映画であり、また名曲をもフューチャーしているこの作品、あらためていろんな要素も気になるなんど観ても楽しさをあたえてくれます。



監督:ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン
音楽:ナシオ・ハーブ・ブラウン、アーサー・フリード、ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン
出演:ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズ、ジーン・ヘイゲン、ミラード・ミッチェル、リタ・モレノ、ダグラス・フォーリー、マッジ・ブレイク、シド・チャリシー

1952年の作品ですが、舞台はちょうどサイレント映画からトーキーにかわるタイミングの1920年代の終わりであることも、いままたその興味としては、こまかいいろいろも気になったりするところがあり。

そして、ようやくきちんと知ったのは、この映画での音楽、歌の数々はすべてナシオ・ハーブ・ブラウン(Nacio Herb Brown)作曲、アーサー・フリード(Arthur Freed)作詞の作品だということ。歌の数々は、ずいぶんと前に、この映画ではじめて知って、あとから、もっと古いミュージカルからの曲だったんだぁ、というのを知ったというパターンだったのですけど、そのときはあまり作家であるとか、またオリジナル作品が何であったのかとかまではおうことなく、だったのでした。

おなじみではありますが、あのシーン、あの曲という、映画史上にもなくてはならないものですよね。

Singin' in the Rain:



ジーン・ケリーと、このシーン、映画も歌でも『雨に唄えば』は、きってもきれないというような、これといったら、これ、な感じですけれど、当初のキャストはちがかったそうですね。そして、このシーン撮影のときには高熱であったにもかかわらずであったなど、撮影エピソードやキャスティング話など、いまあらためて知ることも多いです。もともとは…という曲情報、背景もあり
Wikipedia(英語):Singin' in the Rain

Good Morning:



もともとは、得意はダンスではなく体操であったというデビー・レイノルズ。撮影はじめのころはかなりの苦労もあったようですね。動きはべつとしても、ダンスの雰囲気がでないとか、そんないろいろもあったようです。スタジオで泣いていたデビーをみかけたフレッド・アステアがダンスのそこで、トレーニングを。

Make 'Em Laugh:



明るく楽しく愉快なこのシーン。ドナルド・オコナーは、これで入院してしまったのだそうですね。。。

ほかにも楽しい曲やすてきな曲がたくさん。

Beautiful girl:



こちらは、映画『ブロードウェイ・メロディー』などがモンタージュとなったイメージなのですね。

再生リストつくってみました。



と、この作品の時代背景などからの流れで、もともと興味はもっていた時期、サイレントからトーキーがまたふたたび、さらに気になり出し、世界初の全編トーキーによるミュージカル作品ともいわれる『ブロードウェイ・メロディー The Broadway Melody』も観たくなってきてしまいました(これ以前にもすでにトーキーのプロダクションははじまっていましたが全編というのが、ということですね)。





(投稿:日本 2012年3月22日、ハワイ 3月21日)

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オードリー・ヘップバーンひさしぶり観賞、『パリの恋人(Funny Face)』です。
ミュージカルのよさ、おとなになってからの再認識のいま、この映画のすばらしさもさらに、でした。

『パリの恋人(Funny Face)』は、オードリー・ヘップバーン主演4作目の1957年作品。

まえに観たときには、ストーリーの楽しさやオードリー中心だったのですけど(この映画では歌も自身)、こまかいいろいろも、ほんとうに豪華ポイント満載ですね。

監督はスタンリー・ドーネン、オードリーとベテラン俳優フレッド・アステアとの共演というとりあわせ、そして、ケイ・トンプソンの出演、受賞作品ではないですが、とてもすばらしい歌とダンスのミュージカル映画だなぁと、あらためてです。

本の虫であったインテリからファッションモデルへ、という、変身物語のおとぎ話的要素もストーリー展開も、クラシックでありながらとても心ときめくものがあり、舞台となっている当時は「現在」であったファッションの50年代後半のすてきさも。この時代、過渡期ファッションは、「女性はこうでなければいけない」感と「新たな時代への前進」と、その双方を感じる躍動感がよいですね。そして、この映画で何よりすばらしいのは、カラフルさ、ですね。ファッション誌やパリを舞台にした、その意味。それは、まさしく、オードリー・ヘップバーンのために、そして、憧れる女性たちのために用意されたといってよいのではと思えます。

フレッド・アステア演ずるカメラマンのディックがリチャード・アヴェドンをイメージしたものであったり、フロストル教授はサルトルがモデルというのもおもしろいディテールですよね。

実際、映像やスチール撮影など、アヴェドンが監修者として関わっており、それもこの映画のさらなる美しさとスタイリッシュさの素ですね。



ダンスについては、このとき、フレッド・アステアが57才であったことやオードリーのバレエで鍛えた姿勢のよさや動きの美しさをあらためて感じ、また、いままであまり意識してこなかったケイ・トンプソンの実力というかなんというかが、ほんとうにすてきです。
(オードリーに関しては、ダンスだけではなく、あぁ、このひとの身のこなしの美しさはやっぱりバレエだなぁとなんだかつくづくなのでした。ひじのはり方、ぴんとあった背筋は、しっかりと身についたダンサーのそれ、ですね)

脚本や設定はことなりますが、この映画での曲の数々は、1927年のミュージカル、ヒット作『ファニー・フェイス』からで次ジョージ・ガーシュウィンとアイラ・ガーシュウィン兄弟(George and Ira Gershwin)によるもので、ほんとうにすばらしいですね。やっぱりミュージカル曲ってとっても、とってもです(一部の曲はガーシュウィン作で別ミュージカルからも)。

ぜんぶすてきなので、再生リストつくったのですけど印象的なものをいくつかその中から。
(再生リストではストーリーの順序にそっていますが、こちらでは印象別だったり、曲や演者によってだったりです)

Bonjour, Paris!:
それぞれの「パリ」。ほんとうにいきたくなっちゃいます。



Think Pink:
心躍る映像。ケイ・トンプソンの編集長らしさがすばらしく、そして、とにかくファッショナブルでカラフルな。



ケイ・トンプソンって、ほんとうにすごい方なのですね。歌手としてデビューし、演技も踊りもすばらしい技量をもちながら、いちばんのプロとなったのは、トレーナーとしてというところが、またすてきです。MGMのヴォイストレーナーであり、ジュディ・ガーランドやフランク・シナトラも信頼をよせていた人物というのも納得です。

この映画でも、きっとストーリーの上でだけでなく、ムードメイカーであったのではないかなぁと思います。そういった意味でもかかせませんね。

On How To Be Lovely:
オードリーとケイ・トンプソン、それぞれかわいらしいです。



Clap Yo' Hands:
おとなでベテランなまさにプロというエンターテイメントさですね。



楽しい曲とダンスがこの映画では大好きですけど、アステアとオードリーのロマンチックなダンスも、美しい身のこなしはほんとうに絵になりますね(かなり年齢もはなれてたとはおもいますけど)。

I Love Your Funny Face dance:



He Loves And She Loves:



'S Wonderful:



フレッド・アステア、ダンサーですね。そしてつくづくとエンターテナー。



オードリー、ソロのダンスの軽やかさも。
このチョイスでは、ファッションに関してはゆるぎない持論をもっていたオードリーの負けという白いソックスに関するエピソードもあるシーン。たしかに、ダンスを見せる、魅せるためのファッションというものもありますね。小物のひとつまで。



と、ただただ長くなってしまいましたけど、『パリの恋人(Funny Face)』、心から楽しめる映画ですね。オードリーがとてもチャーミング。細かいディテールをみるのもまた愉しみの。

再生リスト:



おまけ:
なんといってもなファッション。音楽は、この映画からではありませんけれど、この動画もお気に入り。
ストーリー中でのファッション誌「Quality」撮影シーンの数々にレス・バクスターの曲をかぶせたというセンスのよい編集もの。



(投稿:日本 2012年3月15日、ハワイ 3月14日)

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先日、クラシック曲アダプテーション関連の動画の検索をしていて、「あぁ、これこれ!こどものころ大好きだったぁ♫」と感激の思い出し(というか、わすれてたわけではないのですけどね。。):)

ディスコ・ベートーベン♫ 『運命 '76』。ウォルター・マーフィー & ビッグ・アップル・バンド、やっぱりかっこいいです☆
いま聴いても、ほんと、とってもよいです。

Walter Murphy:A Fifth of Beethoven



この『A Fifth of Beethoven』、『運命』でおなじみのベートーベン『交響曲第5番 ハ短調 作品67』をディスコ・サウンドにしたてた、ごきげんな作品でしたね。

そして、こちら、おなじくウォルター・マーフィ & ビッグ・アップル・バンドのニコライ・リムスキー=コルサコフ(Nikolai Rimsky-Korsakov)の『熊蜂の飛行(Flight of the Bumblebee)』のディスコ・ヴァージョン。
これも、当時、番組のBGMでつかわれたり、大ヒット。

Walter Murphy:Flight 76



当時は、こどものだったので、曲は大好きながら、だれが演奏しているのかとかそういったことはまったく知らずで、ウォルター・マーフィーのことも、今回、調べるまできちんと知らなかったのでした。。

ウォルター・マーフィー(Walter Murphy)は、1959年ニューヨークに生まれ、こどものころから音楽が大好きな少年。無声映画時代からの女性オルガン奏者として有名なローザ・リオ(Rosa Rio)のミュージックレッスンをうけ、ピアノとオルガンを4才で学びはじめ、この頃から、すでに才能を発揮。師、ローザ・リオさんは、テレビに天才オルガン少年としてウォルターを出演させるなどもしていたそうです。

医師や弁護士など堅い職業を、といっていた父の助言をきくことなく、成長したウォルターはさらに音楽に邁進。マンハッタン・スクール・オブ・ミュージックで学びながら、ジャズのアレンジャーをしたり、テレビ番組やコマーシャルなどのジンぐるなども作曲。レブロンやウールワースなどのジングルも手がけていたのだとか。

ライブラリミュージック作成ワークの中で、当時流行であったディスコ・サウンドももちろんとりいれたり。

そんなある日、ふと思いたったのが、クラシック音楽をふたたびポップスに、というアイデア。
ウォルターは、こどものころ、60年代になじんだクラシック曲ベースのポップス、たとえば『Lovers Concerto』などが大好きだったのだそうです。
(クラシック曲ベースのポピュラー音楽好きしてはますます親しみわきます♫)
自己関連リンク:クラシック(クラシック曲ベースのポップスやジャズなど)

そこで、できたのが、さきのディスコ・アレンジの『A Fifth of Beethoven』。
この曲は、Hit100に連続チャートインし、1位にも輝いたという大ヒットとなるのでした。
そして、世にも有名なディスコ映画『サタデーナイトフィーバー』にも挿入曲として。
(ちょっとひさしぶりに、むしょうに観たくなってきたので、観賞しますよ、これは☆)

クラシック曲をベースにした数枚のアルバムをその後もリリース。

どちらもよいなぁと思ったのですけど、チャイコフスキーの『ピアノ協奏曲第1番』のアレンジ、とてもいいですね、いちどのみならずというあたり、お好きなのでしょう。わたしも。

Walter Murphy:Russian Dressing
『A Fifth of Beethoven 』(1976)収録。



Walter Murphy:Romeo and Juliet
『Walter Murphy's Discosymphony』 (1979)収録。



これも、すばらしいですね。さすがオルガン歴長いなぁという選曲とアレンジ。このアルバムは、バッハの『トッカータとフーガ ニ短調 』

Walter Murphy - Toccata And Funk In D Minor DISCO
アルバム『Phantom of the Opera』(1978)収録



ブームがおわっちゃったので。。というようなというようなブログ記事もみかけたのですが、正確には、また、職人的なしごとにもどったという方がよいのでしょうね。

いまでも、アメリカの人気テレビアニメ番組のテーマ曲など作られてます。わたしも、『Family Guy』などはみてました:)
最近のものてがけた作品は、『Family Guy』、『The Cleveland Show』、『American Dad!』など。




ウォルター・マーフィーの師であるローザ・リオさん:
ドキュメンタリー番組の映像。ローザ・リオさんは無声映画時代にシアターオルガン奏者としてミュージック・キャリアをつんできた方ですが、トーキー映画なきあと、ラジオ番組などでも活躍されていた有名なかたなのですね。

この世界もまた興味ですね。なんだか、深く知りたくなってきましたよ。

Rosa Rio:Silent Film Organist



シアター・オルガンって美しいですね。

The Last One: The Mighty Wurlitzer Organ




(投稿:日本 2012年3月12日、ハワイ 3月11日)

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まだ朝はきていませんが、日づけかわって、3月11日となりました。

去年のあの日から、自分自身にもいろいろな変化あり、これからの人生について考えることが多くなりました(ひつぜん的に考えなければいけないということもいくつかで)。
漠然とであったり、具体的にであったり、さまざまで、そしてすぐのこと、まだすこし先のこと、だいぶあとのこと、などいろいろと。

そして、この曲のタイトル、『What Are You Doing The Rest Of Your Life? これからの人生』をよく思い出すようになり。
(同名のラジオ番組、月にいちどの小西康陽さんの『これからの人生』もこの曲からですけれど)

この曲は、1969年のリチャード・ブルックス監督、ジーン・シモンズ主演の米映画「Happy Ending 幸せの彼方に」のために、ミシェル・ルグランによってかかれたもの。アカデミー音楽賞にもノミネート。オリジナルというか、映画で歌っているのは、マイケル・ディーズ(Michael Dees)

映画「Happy Ending 幸せの彼方に」のシーンとマイケル・ディーズの歌:
じつは、この映画観たことないので、ちゃんとはわからないのですけど、わかかったころのシーンなのだと思います。



ミシェル・ルグランの曲は、どれも、多くのアーティストにカヴァーされている作品ばかり。こちらもおなじく、ですが、先日ふれた『The Windmills of Your Mind 風のささやき』のように米国映画のための作品だったということもあり、多くのアメリカのシンガーたちにカヴァーされているのですよね。

作詞は、『The Windmills of Your Mind 風のささやき』と同じくアラン&マリリン・バーグマン。

「What are you doing the rest of your life?
North and South and East and West of your life
I have only one request of your life
That you spend it all with me」

この部分は、小西さんのラジオでも

「これからの人生をあなたはどう過ごすのですか
これからの人生の、北・南・東・西
これからの人生で、わたしはあなたにひとつだけお願いがあります
これからの人生をわたしと過ごしてほしいのです」

として日本語で引用されていますね。

この「North and South and East and West」のように、ほかのパートでも、いろいろなものの並列や対(つい)がでてくること、英語詩の傾向ではありつつも、特に、アラン&マリリン・バーグマン作品は、印象的で。ある意味、この方たちの特徴なのかなぁとも思っています。
あとは、美しい韻のもたらすリズムのおもしろみ。そこに広がる光景も絵のようで。

詞のことを書いておいて。。ですが、きょうは、言葉のない、『What Are You Doing The Rest Of Your Life? これからの人生』ばかりを。
これからのことを考えるための音楽としてインストゥルメンタル編で。

あらためて、聴いて、すてきなヴァージョンがたくさんあるのですよね。
印象的だったものや最近のものなどいくつかをこちらに、あとは再生リストも。

Bill Evans:What Are You Doing The Rest of Your Life(1969/1970年)
アルバム『From Left to Right』に収録されているもの。ピアノとエレピの織り成す美しいサウンドがとてもとても印象的です。静かなる感動。わたしの中では、この曲、このビル・エヴァンスのヴァージョンのイメージがとても強いのです。



Steve Kuhn Trio:What Are You Doing The Rest of Your Life(2010年かな)
スティーブ・キューン、こちらは『シェルブールの雨傘 I Will Wait For You‾The Music Of Michel Legrand』という、ミシェル・ルグラン曲ばかりの作品。
かなり好きな解釈と演奏。このアルバム、とてもよさそうですよね。



Rick Braun:What Are You Doing The Rest of Your Life
トランペットが歌う、リック・ブラウンのもの。こちらは、コンピレーション収録からのものなのですけど、ご自身のアルバムにははいってないのですかね。。とてもよいです。



Cal Tjader:What Are You Doing for the Rest of Your Life(1971年)
カル・ジェイダーはやっぱりよいですねぇ。オリジナリティがありつつも原曲のよさをしっかりといかして。
このアルバムってCDないのでしょうか。ほかにもよい曲入ってますよね。。



What Are You Doing The Rest Of Your Life? これからの人生:再生リスト
あいかわらず、ぜんぶ再生すると長いです。。



おまけ:これからの人生:かなりお気に入りの映像

アルバム作品からではないのですが、ボーカルでは、これが好きなのですよねぇ。。ミシェル・ルグラン本人歌唱の。
「Playboy After Dark」というアメリカのテレビ番組から1970年の映像で。音楽とトークなど、この番組、DVDもでてるみたいですね。
まわりで聴いてるひとの雰囲気とかも好き。
Wikipedia:Playboy After Dark




(投稿:日本 2012年3月11日、ハワイ 3月10日)

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この曲のこと、まだちゃんとまとめ把握をしていないし、こちらにもメモしてないなぁと。きょうは、先日、とってもすてきなアレンジのものにまた出会ったということもあって、『I'm Always Chasing Rainbows』 φ(.. )

『I'm Always Chasing Rainbows』は、ハリー・キャロル作曲、ジョセフ・マッカーシー作詞で、1918年のミュージカル・コメディ『Oh, Look!』にむけてつくられた作品。スタンダードとして、多くのミュージシャンたちによってカヴァーされ、そして、そのものがカヴァーともいってよい、おなじみクラシックをアダプトしたナンバー。
歌詞は、「幸せがまつという虹のはし。いつも夢見て虹をおってしまう。。」というもの(すべてがうまくいっているという訳でもない状況からの目線でありながら)。

ベースとなっているのは、ショパンの『幻想即興曲(即興曲第4番)嬰ハ短調 "Fantasie Impromptu "』。

ちがいは、『I'm Always Chasing Rainbows』は、『幻想即興曲 即興曲第4番 嬰ハ短調 "Fantasie Impromptu "』の変ニ長調への転調部分、複合三部形式のカンタービレの第2パートをとっていることですね。短調部分の緊張がとかれ、すこしほっとしたような広がり感のある歌うような展開に。

まずは、その例ということで。最近であったヴァージョンの『I'm Always Chasing Rainbows』とせっかくなのでかわりヴァージョンの『Fantasie Impromptu』。

Stardusters:Swing Fantasy
こちらタイトルは『Swing Fantasy』となっていますが、『I'm Always Chasing Rainbows』と同様。
演奏は、渡辺弘とスターダスターズ、黛敏郎さんアレンジで、1949年(昭和24年)録音の作品。バンド編成をいかした、すてきにドリーミーなタッチとなっています。



Les Baxter:Fantasie Impromptu
レス・バクスター (Les Baxter) のクラシックカヴァー名アルバム『MOOG ROCK』からの1曲。
アルバムについては、以前に書いてます。このアルバム、わたしにとってとてもだいじな作品。クラシックの現代アレンジへの興味を一気にひらいてくれたものなのですレス・バクスター (Les Baxter)  MOOG ROCK
1:05をすごたあたりからが変ニ長調のパート、『I'm Always Chasing Rainbows』のもと。



ベースとなっている曲がすばらしいということももちろん前提ながら、ほんとうにすてきなヴァージョンが多いですね。たくさんあるのですが、できるかぎりでいろいろ聴いてみました。
(かなりの数ですが、再生リストも。このリストは最後のとこ)。

まずは、チャールズ・ハリソン(Charles W. Harrison)による1918年のヒット・ヴァージョン。

Charles Harrison:I'm Always Chasing Rainbows(1918年)



劇中ものでは、1941年の映画『Ziegfeld Girl』ではジュディ・ガーランドが、そして、1945年の映画『The Dolly Sisters』でジョン・ペインがうたっています。

Judy Garland:I'm Always Chasing Rainbows(1941年)



Betty Grable & John Payne:I'm Always Chasing Rainbows(1945年)



いろいろなカヴァーものでは、好みのヴァージョンをいくつかこちらに。

Ray Conniff:I'm Always Chasing Rainbows(1958年)
レイ・コニフ(オーケストラ、コーラス)の『Concert In Rhythm』にはクラシック・カヴァー作品がほかにもいろいろ。ほしいアルバムのひとつでもあります。



Noro Morales:I'm Always Chasing Rainbows
ラテン・ピアノのヴァージョン、とってもすてきです☆ かなりのお気に入りとなり。ノロ・モラレス、今回の検索から知ったのですけれど、もっとたくさんの曲を聴いてみたいです。



イージー・リスニング系というようなものがつづきますが、こちらもすてき。 アンドレ・コステラネッツのもの。

Andre Kostelanetz and His Orchestra:I'm Always Chasing Rainbows



あとは、レコーディングものではないのですけど、かなり惹かれました。Korg SV1で演奏のヴァージョン。(交通情報、または、文字と映像の天気予報によい雰囲気)



すこしかわってオールディーズなコーラスのこちらも、とてもよいですねぇ。。☆

Baysiders:I'm Always Chasing Rainbows(1961年)



ボーカルものでは、サミー・デイビス Jr.のもの、とてもとてもよいですね。ローリンド・アルメイダのギターがすばらしく。

Sammy Davis Jr. and Laurindo Almeida:I'm Always Chasing Rainbows



そして、そして
アリス・クーパー、この方のセンスもね、好きなのです。

Alice Cooper:I'm Always Chasing Rainbows(1976年)
アルバム「Goes to Hell」収録



"I'm Always Chasing Rainbows" 再生リスト:
じぶんであつめたのですけど、このリスト、とてもゆめゆめドリーミー☆で。。お気に入りとなってしまいそうです。




(投稿:日本 2012年3月8日、ハワイ 3月7日)

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このところ、アール・ボスティック(Earl Bostic)、ずっと気になっています。

きっかけは、大好きな曲のそうとう好みのアレンジ。

EARL BOSTIC:SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE CHA CHA



EARL BOSTIC:LIBESTRAUM



この2曲、『Softly As In A Morning Sunrise Cha Cha (朝日のごとくさわやかに)』とリストの『Liebestraum(愛の夢)』(それにしてもこの曲は新しい関心へのよい出会いをもたらしてくれる曲)から。

そして、ほかの曲も聴いてみたくなっていろいろと。これがまたすばらしいもの多く。

おそらく、ご本人の名前をもじったのであろう、こちら『Mambostic』や

EARL BOSTIC:MAMBOSTIC



まとめて聴いてみたかったので再生リストもつくって。。そういえば、以前にも、『September Song』など聴いているなぁなどと気づいたり。

Earl Bostic リスト:
とにかくすてきなアレンジがおおいですね。艶があってスウィンギーなサウンド。
オリジナルのヒット・ナンバーである『Sleep』や『Flamingo』もあり。



そして、もちろん、いろいろと検索です。
英語版のWikipediaではなかなかくわしい情報がみつかり
Wikipedia:Earl Bostic

略歴などは把握。名サックス・プレイヤーであり、ジャズ、リズム・アンド・ブルース(R&B)と、1940年代から1950年代にを中心に活躍したこと。アーティ・ショウ、ポール・ホワイトマン、ルイ・プリマなどのアレンジを手がけたり、作曲も。

作曲では、ジーン・クルーパがアニタ・オデイをむかえた『Let Me Off Uptown』などのヒット曲もあるのですね。
(そもそも、ジーン・クルーパからの関連でたどりついたのですが)

Gene Krupa:Let me off uptown



でも、英語のややくわしめのものを読んでも、なんとなくその解説がじぶんのもつ印象にはものたりなく、さらには、日本語では、あまりじゅうぶんな情報がないのですよね。というか、あっても、どうも、それだけではないのじゃないかと。。

ジョン・コルトレーンに影響をあたえたということ、R&Bにおいてとても重要な人物であるということは、たしかに、このいわゆる黒い音というあたりからもうかがえます。

とても多様多彩で、もっと語られるべきことがあるような。

その技量はすばらしく、チャーリー・パーカーと比較されたりするほどであり、ビバップ的なものもあったりするのですけれど、ご本人は、心ゆさぶるような音ということにずっと関心および追及だったのではないか、などと思ったりしているのです(実際、つよく支持されていたのは黒人コミュニティを中心にだったようで)。

と、もっと知りたいのだけれど、じょじょに聴いていくにしても。。とかすこし歯がゆい状態だったりするのですけれど、ふとしたサーチで、もしかすると、これは、感覚的になっとくのいくようなものだったりするのではないかとおもわれる文章があるという気配を察知いたしました。

今年の2月10日に発売されたものだそうですが、片岡義男さんと小西康陽さん共著の『僕らのヒットパレード』に、「アール・ボスティックを聴きなおす」という文章があるのですね。おそらく、小西さんというより片岡義男さんの趣味かと思うのですけれど。
(この本、じつにおもしろそうです。もう、いろいろと日頃の頭の中のことが)

ちょっと、こちらの「アール・ボスティックを聴きなおす」、「聴きなおす」というより「聴きはじめる」で、ここからスタートという感じですけれど、このあたりから、その世界にはいってみたいなぁと思っています。

(投稿:日本 2012年3月6日、ハワイ 3月5日)

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先日、Blip.fmでじぶんでCha Chaをえらんで聴いていた際 @ouioui73 さんからいただいたのコメント。
「…ブルース・リーはチャチャチャ踊るの上手だったのよ!これリーのプチ知識ね!」

そうだったのかぁ、わたし、ブルース・リーのDVDとかもってるのにそういうこと、ぜんぜん知らなかった…と心にのこっていたのでしたが

先日、ちょっと香港の映画歌もの検索で、ぐんぜん。
あるのですねぇ、そのブルース・リーのチャチャ映像。



こちらは、ブルース・リー(李小龍)が、映画『甜姐兒(Darling Girl)』に、文蘭のチャチャのダンスパートナーとして出演したときのもの。1957年、当時17才。

そして、翌年には、Hong Kong Cha Cha Championship(香港チャチャ・コンテスト)で優勝。

このころの、ブルース・リーは、拳法はもちろんながらチャチャに夢中だったのですね(なんでも、「詠春拳、ケンカ、女、ダンス三昧の日々」だったそうで)

音はありませんけれど、パーティーでのダンス映像。パートナーとして踊ってほしいという女性はたくさんだったとか。

the real Bruce Lee doing the cha cha no.2:



さきにも…でしたけど、わたし、ブルース・リーのいろいろは、いわゆる死の前の数本の、でも全世界的な活躍である、そのころのことしかしらなかったのですよね。。もちろん、じぶんもマーシャルアーツはたしょうたしなみがあるので、截拳道(ジークンドー)のことは興味をもっていたのですけど。

ということで、ブルース・リーのいろいろをあらためて、なのでした。ファンの方からすると、周知なのでしょうけれど、まとめしたく。動画といっしょに知らなかったことや再度ということを中心に。

おもに参考にしたサイト:
THE BRUCE LEE STORY(英語もの:簡潔にまとまtってて写真がよいですね)
小龍的神話:ブルース・リー、李小龍 その知られざる真実を探る‥‥
ブルース・リーの生涯 香港〜少年時代 (ブルース・リー・ジークンドー正当継承IUMA日本振藩國術館)
Wikipedia:ブルース・リー
参考にした動画ストーリー:
知ってるつもり?!『ブルース・リー』-①~④(1993年?)

出生は、俳優であるお父さまが巡業中であった米国・カリフォルニア州サンフランシスコ(このことはのちにひじょうに重要な意味をもつのですね)。

このとき、親御さんは、特に英語圏的な名前をさずけるつもりはなかったそうなのですが、生まれた病院のスタッフが、ブルース・リーのお父さまがChinese Opera(京劇ですよね、ようは、たぶん)にでているので何か音楽に関係あるような、と"Bruce"(ブルース)と名づけたのだとか。

ブルース・リーは、おとうさまも俳優だったことから、こどものころからたくさんの映画に出演。これは、現実的に家族、親戚をやしなわければならないという状況が。撮影所では食べものにもありつくこともでき、日常からのがれることができたということもあったのですね。
生まれて直ぐに赤ちゃん役として、その後も子役、青年役として20本以上映画に出演。
ブルース・リー フィルモグラフィ:子役時代
(子役時代の映像は、『BRUCE LEE ULTIMATE COLLECTION ブルース・リー アルティメット コレクション [DVD]』というものに収められているそうです。)


The Kid 细路祥 (1950年)
9歳のとき



詐癲納福 (1956年)
16才のとき



このあとぐらいが、さきのチャチャ映像ですね。映画『甜姐兒(Darling Girl)』。共演の文蘭(マン・ラン)さんもお父さまが俳優、梁醒波(リョン・センボー)さんで、家族ぐるみの仲のよい交流があったのですね。よきダンスパートナーでもあったようで。
李少年史 その九- ダンスパートナー文蘭 -

前後しますが、もうこのころはすでに、詠春拳という拳法を。13才のときより、イップ・マン(葉問)氏の師事のもとで。

1958年の映画『人海孤鴻(The Orphan)』も上映前から、各新聞社はこぞってこの作品での、演技を評価していたようですが、ストリート・ファイトやいろいろがあって、そんな話も、サイト「李少年史」にくわしく。
李少年史 その十 - 真実 -
渡米。ここで、出生地が米国であったことが、ひじょうに意味をもちますね。

この後、俳優のしごとは、1967年の米国のTVドラマシリーズ『グリーン・ホーネット』まで休止ですが、この間に、大学では哲学、心理学をまなび、高校で哲学の講師も。また「振藩國術館」を開いて中国武術の指導、截拳道(ジークンドー)を創始。道場の生徒だったリンダ・エメリーとの結婚も。1966年に、アメリカの「ロングビーチ国際空手選手権大会」で詠春拳の演武をしたフィルムがプロデューサーの目にとまったのも何か、拳法というだけでないものがあったからでしょうね。

The Green Hornet - Kato fight scene
『グリーン・ホーネット』の映像。



『鬼警部アイアンサイド』(1967年 Iron side)にもカンフー教師役で出演したり、いくつかの作品に出演。



ほか、アクション指導というか、ハリウッド・スターたちのトレーニングにもあたっていたようですね。

その後、また香港へ。そして、あのレジェンド、伝説の作品たちが撮影され。。

ブルース・リーといえばのイメージがつよいヌンチャクも、もともとは沖縄の古武道のものであり、またはフィリピンのといろいろな説、逸話があるようですが、さまざまなことをとりいれる、または、なにごとも自分の武道へという考えをもっていたからなのでしょう。

ブルース・リーがヌンチャクでタバコやマッチに火をつける:
(※危険ですので真似をしないでください)



あの独特のステップはチャチャの影響があるのではともいわれたり。
たしかに、踊りとマーシャルアーツはいろいろと深い関係が本来あるのですよね。なので、ある意味、なくもないかなぁと。というか、長けていたのは、なっとくする部分あるのですよね。。闘いには「間」や「リズム」、それを得てこそ、相手を予想しその先を読むような部分もあり。

などと。おもいながら。。

すべてをささげた、香港での映画撮影製作。よくこの曲を聴いていたそうですね。32才という若さで他界。

Blood, Sweat & Tears - And When I Die (Cassette)




(投稿:日本 2012年3月5日、ハワイ 3月4日)

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