本日、NHKのBS2で、先日亡くなられた加藤和彦さんを偲び、2002年に行われたザ・フォーク・クルセダーズの「新結成記念・解散音楽会」コンサートが再放送をみることができました。戦争をテーマにした当時の歌が多く演奏されていました。ベトナム戦争もあり、日本でも多くのおとなが戦争を知っていた1960年代後半、戦争は遠いものではなかったのだなとつくづく。

わたしにとって、こういった反戦的なムーブメント、もちろんリアルタイムではありません。でも、70年代前半、アイビー派だった叔父が、アメリカ留学に行って数年後、長髪でヒゲもはやしたヒッピーになって帰ってきたことなどもあり、幼少期とはいえこういった社会現象、感覚でおぼえています。

ザ・フォーク・クルセダーズ(*最後に一曲あり)とは、少しずれてしまうのですが、わたしの戦争に対する考え、そして社会でのさまざまな問題に影響を与えてくれた映画『ヘアー(Hair)』を少々。1960年代後半、オフブロードウェイでロックを持ち込んだ最初のミュージカル劇として上演され、その後ブロードウェイでも何度も上演されている『ヘアー』の映画版(制作:1979年)。戦争、人種差別、それに抵抗する若者の文化を映し出してた作品、ビデオやDVDなどで、くり返し何度も観ています。

『Hair』



『Let the Sunshine In』



つい数ヶ月前まで、わたくし、アメリカに住んでいたわけですが、10年ちょっとの間、いろいろなことを感じました。暮らしていたハワイには軍事施設も多く、自分が通っていた大学、こどもの学校、仕事など身近にミリタリー関係者も多いのです。考えかたもさまざま、日本で想像する以上に、こういった戦争などの話は、いまだしにくいものなのです。ですから、1960年代後半、70年代前半の反戦運動って、ほんとうにものすごい、社会に対する抵抗だったのだと思うのです。戦争、いまもいつもどこかで起こっています。

最後になりましたが、ザ・フォーク・クルセダーズの「新結成記念・解散音楽会」コンサートから一曲『大統領殿』。こんな気持ちのひとも多いのではないかということはわかるかな。



(投稿:日本 2009年11月1日、ハワイ 10月31日)


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