「わぁ、こんなのあったんだぁ」とココナツ・バンクの『ココナツ・バンク』(2003年)を最近聴いてみました。またもや番外で新しい平成作品(といっても5年以上前)、全6曲のミニ・アルバムです。ちょうど、昔の伊藤銀次さん、『NIAGARA TRIANGLE Vol.1(ナイアガラ・トライアングル Vol.1)』の頃の感じをとても欲していたし、なぜにココナツ・バンク名義?復活なのかと知りたかったり、収録曲の曲名も「感じ」で気になりということもあり、手にしてみました。オリジナル・メンバー、伊藤銀次さん(ボーカル、ギター)と上原ユカリ裕さん(dr)に、井上富雄さん(ベース)と久保田光太郎(ギター)が加わったのが21世紀のココナツ・バンク。

ココナツ・バンクらしいコンセプトどの曲にもあり、その中に、そのもの的な音や80年代に聴かせてくれていた銀次さんの雰囲気が感じられるものなどあり。セルフカヴァーの『ココナツ・ホリデイ/ ココナツ・ホリデー』も『ココナツ・ホリデイ2003』として収められていて。すべて、作詞・作曲 伊藤銀次、編曲 ココナツ・バンク。

東京マルディグラ:
出てくる地名が21世紀的ですね。以前のココナツ・バンクの頃だったら汐留はないでしょう(いまだにこの地名には車庫と入れたくなりますが)、あえて丸ビルも(もっと前だとありですが)。
ココナツ・バンク的な好きな音、そして、ポップな感じの銀次さんも。



ココナツ・ホリデー2003:
上原さんのドラムがいいですね。途中のリズム転換などもの変化も。コーラスは高田みち子さん。わりとジャズ系だったりする方なのですね。オリジナルがあえて「'76」となっていたのも、ある意味、その後ヴァージョンに。



『天気予報図』も、わたしのイメージでは、コーラスの雰囲気、アレンジがシュガー・ベイブっぽさもある音で、好きな感じでした。『MAD 冬景色』は、銀次さんの初期ではないソロやプロデュース活動がかなりさかんだったころの感じもありますね。

収録曲リスト:
1. 東京マルディグラ
2. 天気予報図
3. 航海記
4. 憧れの南国鉄道(トロピカルレイルロード)
5. MAD冬景色
6. ココナツ・ホリデー2003

[ココナツ・バンク]
わたしのココナツ・バンクとの出会いは『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』。このアルバムは、ナイアガラ的なひとびとをもっと知りたいというきっかけになった大好きなアルバムで、いまでも定期的に聴くもののひとつ。もちろん『ココナツ・ホリデイ '76』も相当に好きで。

2003年のアルバム『ココナツ・バンク』は、2002年にあった「喫茶ロック」イベントにココナツ・バンク名義で出演したことが直接のきっかけだったようですが、銀次さんは、『ココナツ・ホリデイ '76』になんらかの心残りもあったとか。
「はっぴいえんどラスト・ライヴ“CITY -LAST TIME AROUND”でも演奏されているが、元は「紙ひこうき」というカントリー・ロックみたいな曲だったが、大瀧のアドバイスで「ココナツ・ホリデイ」になったという。かつて伊藤はこの時のアレンジが心残りだったことから2003年、ココナツ・バンクとして初のアルバムに「ココナツ・ホリデー2003」として再レコーディングされた。」と以上、Wikipedia:NIAGARA TRIANGLE Vol.1からですが(さらなる元ソースは『ミュージック・ステディ』1983 8月号 No.7(ステディ出版)115~146ページ、1983年8月20日発行)、こちらは読んでないので、どのように「心残りだった」のかはわからずですなのですが。

ココナツ・ホリデイ '76:
参加メンバーは、平野肇さん(ドラムス)、吉田健さん(ベース)坂本龍一さん(キーボード)、斎藤ノブさん(パーカッション)、村松邦男さん & 大貫妙子さん(コーラス)、伊藤銀次さん(ギター、コーラス)
ギンジ伊藤とココナツ・ボーイズ:布谷“アミーゴ”文夫さん、G・H“オットーレ”助川さん、伊藤“セプアンジェ”銀次さん、上原“Crazy Laughing”ユカリさん、斎藤“アー・エライコッチャッタ”ノブさん



伊藤銀次さん活動初期のいろんな方とのレコーディング参加は鈴木茂さんの『BAND WAGON』録音渡米とも関係あったりしてたのですね。鈴木茂さんがソロのレコーディングでいなかった間、だれかいいギターをということで、よばれたりしてたのでが、銀次さんだったとも。
Sound File Shigeru Suzuki:Viva! "BAND WAGON"

(投稿:日本 2010年9月4日、ハワイ 9月3日)


にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ 思い出の曲へ
にほんブログ村

0 コメント