きょうは、桜散歩に、ちょっと足をのばしてみようかなぁと思ったのですが、お天気もいまひとつということもあり、電車に乗って数駅の桜名所、皇居周辺に行ってまいりました。
午前中は小雨もぱらついていたのですが、雨もやみ、曇り空ではありましたが、千鳥ヶ淵から、北の丸公園を歩き、桔梗門から大手門へと、美しい桜の花をみながらの散歩を楽しむことができました。花見といえば、晴天が理想ですが、皇居周辺の景色は、なぜかどんな天気でも美しいのですよね。

日本の花、桜、江戸城まわりほんとに美しいです。さまざまなことがおこっている今、なおいっそう、この景色にいろいろな思い。


こんな桜散歩には、やはり『さくらさくら』。
日本人ならだれもが知る、そして海外でも日本の歌として知られる名曲ですね。

1960年後半から1970年代にかけ、東京オリンピック、万博と、世界の日本というコンセプトもともなってか、日本の民謡、ニューアレンジ、すばらしい作品がたくさんありますね。
以前にアラッポカーロさんがご紹介されている
ウェルナー・ミューラー・オーケストラ「郷愁の日本」
など海外のミュージシャン、楽団によるもの。同時に日本のジャズ・ミュージシャンによるものでも
原信夫 meets 山本邦山 アルバム 日本のニュー・ジャズ (New Jazz in Japan)
などすばらしい作品が。原さんも「シャープス&フラッツ物語」で語ってらっしゃいましたが、日本のジャズ・ミュージシャンの海外での活動、ジャズ・フェスティバルなどの参加により、「日本人として世界という土俵で勝負するんは?」という問いをもち、日本を再認識するということがあったようです。
そんな中で生まれた流れが、邦楽とジャズの融合(和ジャズですか?)。

ジャズ・ドラマー、白木秀雄さんも、またその流れのひとりなのでしょう。
ということで、所有の邦楽ジャズものから、白木秀雄クインテットとスリー琴ガールズのアルバム『さくらさくら』。
このアルバムは、1965年にドイツのSABAレーベルによって企画されたアルバムで、白木秀雄クインテットが3人の琴奏者をしたがえ、ベルリンの「アート・フェスティバル」に参加した際、その演奏が好評を博し、滞在中にベルリンのスタジオでそのままレコーディングされたというもの。

SAKURA SAKURA(さくらさくら)



スタートは、琴の音色を生かした日本らしさを打ち出し、1:00あたりからタブラを思わせるようでありながら、どこか和太鼓的でもあり。ワルツなリズムに『TAKE FIVE』あたりをも感じさせるようなジャズへと。そして、メロディをはずしてのドラムソロもまるで、歌っているようなドラミング。その後は、琴とのセッションのような形へ。長い演奏ですが、さまざまな「桜」の表情をみせてくれるようです。

白木秀雄さんは、東京・神田生まれ。アルバムタイトルにもなっている「さくらさくら」をはじめとした日本の曲の数々にオリジナルの「祭りの幻想」なども加わり、幼少のころから神田囃子の太鼓で親しんだ和のリズムに、ドラマーとしての実験、挑戦を取り入れた、まさにそんな心意気だったのでしょうね。

1. さくら さくら
2. よさこい節
3. 山中節
4. 祭りの幻想
5. アローン、アローン・アンド・アローン
6. 諏訪

こちらは、このアルバムより4年早い1961年のアルバム『祭りの幻想』からの『祭りの幻想』。
『さくらさくら』に収録のものとは別アレンジですが、こちらもいいですね。
なんでも、『さくらさくら』のプロデューサー、ヨハヒム・ベーレントは、このアルバムを聴いたのがきっかけでドイツのライヴを思いついたそうです。
やっぱり、世界を知るためにも、日本、そして自分自身をみつめることは大事ですね。いまの日本もそんな感じでしょうか。

IN FIESTA(祭りの幻想):



(投稿:日本 2011年4月9日、ハワイ 4月8日)

きょうも桜散歩いってきました。多摩川方面にいこうかと思ってたのですが、近くの名所、新宿御苑。



(投稿:日本 2011年4月10日、ハワイ 4月9日)

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