ずっと気になっていつつも、いつかいつかという感じになってしまっているアルバム、けっこうあるのですが、そんな作品のひとつ、BABADU(ババドゥ)の『ババドゥ!』、入手しました。

何度か、動画視聴したり、購入においても11月ごろにショッピングカートに入れ「今は買わない」状態数ヶ月。ようやくという感じです。

「かれこれ15年前に一部でハワイブームがあって、その頃カラパナ周辺を収集している方から聴かせて頂き、感動した覚えがあります。すぐにCD化になるんじゃないかと思っていましたが、甘かったですね、15年待ってしまいました。やっと、じっくり聴けます」・・・クニモンド瀧口(流線型)

という帯ではなく、ステッカーでのコメントどおり、長くじっくりと親しめるような、ハワイのトレードウィンドを思い出してしまう、美しく、ライトなサウンド。アルバム最初のナンバー『We're Not A Blame』から爽やかな。いいですね、BABADU!

アルバムのリリースは1979年。CD再発は2009年でしょうか。
カーク・トンプソン(もとカラパナ、ボーカル&キーボード)が“マッキー・フェアリーとスティーヴィー・ワンダーの融合”と賛美し、プロデュースしたというカラパニアンな作品。

参加ミュージシャン:
Lead Vocals: Babadu
Background Vocals: Babadu, Kirk Thompson, Star Williams
Piano: Kit Ebersbach
Guitar: John Rapoza
Bass: John Gallarde
Drums: Scott Kohler
Flute, Reeds: Michael Paulo
Trumpet: Mike Baker
Trombone: Ira Nepus
Keyboads, Chimes: Kirk Thompson
Percussion: Master Henry Gibson
Straw Boss: Tim Hicks
 
Engineer: Keith Mattingly
Recorded at Broad Recording Studios, Honolulu Album Cover Photo: Hanaiia Records

BABADU:Words To A Song



この曲はBilly Kaui(ビリー・カウイ、元カントリー・コンフォート)のヴァージョンでなじんでいたのですけれど、ババドゥのレコーディングは、ビリーが若くして亡くなってすぐ後であり、この曲のカヴァーはトリビュートの意もあるようですね。ドリーミーなキラキラとした光る風的サウンド、フルートのサウンドがとってもすてき。ビリーのヴァージョンのカラッとギターとはまたちがった感じですね。

Billy Kaui:Words to a Song(1977)



カーク・トンプソンということで、Lemuria(レムリア)の『All I've Got To Give』も。

BABADU:All I've Got To Give



オリジナルともまたちょっとちがって、わたしは、好きな感じです。アレンジも、ギターがすごく気持ちようですね。そして、何といっても、歌いこむ感じのつくりであるこの曲、「BABADUらしさ」というものを感じます。これ、ハワイなひとの感じの歌い方ですよ!
(声質、歌いまわし、からの勝手な想像ですが、ワイマナロ出身とうことでもちろんハワイアン系は強いと思いますが、けっこうフィリピン系も入ってそう)

こちらは、さわやか女性ボイスのLemuria。

Lemuria:All I've Got To Give(1978)



こちら収録曲を少しづつ聴けるミックス。
Babadu! (Aloha Got Soul mix):



[BABADU、ババドゥ]
そもそも、ハワイのミュージシャンながら、ハワイに住んでいたときには、BABADUの存在、まったく知りませんでした。たどりついたのは、YouTubeの関連動画からなどで…。BABADU、日本でも一部から話題となりアナログ盤は、かなりのプレミア、その後もCDとして再販になるぐらい。でありながらも、その経歴などちょっと謎の存在のようですね。アルバムのライナーノーツ、歌詞つきですし、なかなかにハワイの音楽についてはくわしく、でもババドゥさん、あるところまで、たどりつくと、わからないところもたくさんのよう。

ハワイでも、リスナー・サイドでは、おそらくあまりくわしく知ってる方はいないかもしれません。英語のネット情報も少ないですね(そもそも、このあたりの情報は、いつも日本語の方が、豊富な傾向)
ただ、ハワイは、狭い。ミュージシャンもふつうの仕事もしていたり、ふつうに親戚にいたり、とそんな場所です。

情報も、曲や参加ミュージシャンからたどっていくというアーティスト。プロデュースがカーク・トンプソンになったのも、どうも、ドン・ホーからの依頼なのでは、という感じなので。もしかしたら、シンガーソング・ライターとしてよいうより、ドン・ホー関係、ラウンジ・シンガーおよびミュージシャン筋からの方が、たどれるかもしれませんね。
ドン・ホーのサポート的にステージに立っていたというのは、あの「Chotto Mattekudasai」のサム・カプさんとも同じ。ブラザー的に活動してたのかなぁとも、また勝手に想像です。
サム・カプ関連:
Chotto Matte Kudasai

(投稿:日本 2011年4月6日、ハワイ 4月5日)

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