YMOの『中国女(La Femme Chinoise)』は、『東風(Tong Poo)』、『Mad Pierrot』とならびゴダール3部作と呼ばれてますね。ジャン=リュック・ゴダールの『中国女(La Chinoise)』(1967年)にちなんだ曲。邦題は映画のタイトルと同じなのですが、「La Femme Chinoise」というタイトルは、映画の原題である「La Chinoise」と異なるところが興味深いです。そんなことも気になってたので、『中国女(La Chinoise)』をみたくなり、きょうは家で映画観賞(初めてみたのは相当前で、きょうは2回目)。

フランスの五月革命などにも関わる当時の全世界的な学生運動がテーマになったような作品です。ベトナム戦争なども。主演はアンヌ・ヴィアゼムスキー、ジャン=ピエール・レオも出演。作品の中には、北京放送を聴いているシーンなどもあり(フランス語でも放送されてたんですね)、『プチ・リーヴル・ルージュ』(「The Little Red Book/小さな赤い本」)やマオイズムを歌った『Mao Mao』という曲とともに記憶の中に残ってました。この時期のゴダール特有の「革命」と「破滅」なのですが、『気狂いピエロ』同様、映画全体を通して使われる色の美しさがとても印象的。



映画の方も観たし、YMOの『中国女(La Femme Chinoise)』(作詞:クリス・モスデル、作曲:高橋幸宏作曲、)について書いてみようと思って、きょうは聴き流すのではなく、あらためてちゃんと聴いてみました。この曲、2つの映画にちなんでるのですね!ゴダールだけだと思ってました。もうすでになじんでしまっている曲なので、気づかなかったのですが、詞の中に登場しているのは、先日、松任谷由実さん、 松任谷正隆さん『ホンコン・ナイト・サイト/ Hong King Night Sight』でもふれた『スージー・ウォンの世界(The World Of Suzie Wong)』のスージーではないですか!くわしいファンの方にはいまさらってことなのかもしれませんが、知識なく、聴いてて気づいたので、楽しい発見でした。まだまだ発見はつづく、です。



久しぶりに、ちょっと難しいの観たので頭を酷使してしまったのでしょうか、映画『中国女(La Femme Chinoise)』の最後の「始まりの終わり」という文字を観たら、きゅうに眠くなっちゃいました。

過去に書いた関連もの
松任谷由実/ 松任谷正隆 ホンコン・ナイト・サイト/ Hong King Night Sight (映画と音楽) http://cm-song-movie.blogspot.com/2010/01/hong-king-night-sight.html
映画 気狂いピエロ ジャン=リュック・ゴダール監督 (Pierrot Le Fou)/ YMO Mad Pierrot http://cm-song-movie.blogspot.com/2009/10/pierrot-le-fou.html

(投稿:日本 2010年1月24日、ハワイ 1月23日)


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