本日、5月5日は、こどもの日、ということであり、何かこどもの日らしいものをと思い、ちょうど、いま読んでいる大正時代の少年期が舞台な、マイ・ホームタウンの街関連本にも、少年雑誌「日本少年」のことなどを目にしたので、ずっと延ばし延ばしになってしまっていたプロジェクト、あがた森魚さんの『日本少年‐ヂパング・ボーイ』(1976年)をふつうに聴けるように変換などしてみました。
雑誌:日本少年:参考

いくつかの曲は、動画などにもあったのですが、どうしても聴きたいものがなかったりということもあってだったのですが、このアルバム、トラックごとに区切るのはむずかしいところも多いです。
少年が夢の世界にむかうまでの教室の音、物語の中での波やカモメの音なども曲と曲の間にあり、すべてが流れとなって。
やっぱり、このアルバムは、物語を読むように(実際、歌詞とともに、物語も一緒についているので)聴くべきものだとあらためて。2枚組みなので、たっぷり時間をとって、じっくりながらものんびりと。
(入手当時も、すでに後追いででしたが、よくボケッ~と、でも謎解きのように聴いてました。きょうは、なんだか、分割したりで落ち着けず、あらためて、ゆっくり聴きなおしたいです)

あがた森魚:夢みるスクールデイ・一~二
詞・曲:あがた森魚、編曲:ムーンライダース(「ス」です)
ドンダンドン♪ドリーム・デイ~



あがた森魚:薄荷糖の夏
詞・曲:あがた森魚、編曲:ハリイ・ホウソン
コーラス:ヘルプ・ミー・ロン・ロン・コーラス 
(フィル・スペクタ-へ捧げるダドロンロン♪)



あがた森魚:つめたく冷やして
詞・曲:あがた森魚、編曲:ハリイ・ホウソン
コーラス:香港赤色ジョダネアーズ
(Don't Be Cruel♪)



読物「日本少年」的世界、山田長政にネモ船長、マドロス、七つの海、冒険劇に武勇伝、そんな世界を巡る一大絵巻物語。
「少年は決して悪い子では無ひのです。が、勉強が嫌いで居眠りしてはシンドバットに成った夢をみてゐたり、目が覚めては教室の外の磯辺を視つめては、気は授業の上の空で、遠い南の島々を遠足します」

ラストナンバーの『別れの軍楽隊(蛍の光)』の後には、細野さんに向けたメッセージ。
「サヨナラ……ボン・ボヤージ……泰安洋行 At Yokohama Meriken Harbor from Mario To Harry Horson」
その後には「アガタ少年へ」という細野晴臣さんのメッセージがつづきます。
「(略)……チャンプの国で再会しましょう!おやすみ。」

参加ミュージシャンは書ききれないほど。敬称は略して。
細野晴臣、ムーンライダース(鈴木慶一、鈴木博文、かしぶち哲郎、岡田徹、武川雅寛、椎名和夫)、矢野誠、鈴木茂、矢野顕子、大貫妙子、山下達郎、南佳孝、西岡恭蔵、土井正二郎、島村英司、駒沢宏季、平野融、六川正彦、石谷貴美子、長門芳郎、茂木素子、三浦光紀、本多信介、大竹守、羽鳥幸次などなど

細野さんはアレンジの際は、ハリイ・ホウソンだけでなく、キャプテン・ホウソンだったりラヂヲ・ホウソンだったり。ムーンライダースもときんはサーフムーンライダース。コーラスは、ヘルプ・ミー・ロン・ロン・コーラスだったり、香港赤色ジョダネアーズであったり、火の玉ボーイズ&ガールズ、ブルーハ聖歌隊、などなどと、遊び心を感じるレコーディングの雰囲気、当時の空気が伝わるよう。

ライブなどでは歌ってたりしますけれど、あがたさんの『リラのホテル』、『つめたく冷やして』などレコーディングでのものはひさしぶりに聴きました。


ヂパング・ボーイ/夢みるスクールデイ・1/夢みるスクールデイ・2/薄荷糖の夏/航海・1/リラのホテル/航海・2

函館ハーバー猫町ホーボー/函館ハーバーセンチメント/航海・3/つめたく冷やして/山田長政/航海・4/ウェディングソング/ゴーヂャス・ナイト

ヴヰクトリアルの夜/沙漠典(さぼてん)ボリボリ/溺れろ伊達野郎(だんでい)/航海・5/ラ・クカラーチャ(墨国(メキシコ)民謡)/航海・6

洋蔵爺のこと/最后の航海(7回目の航海)/ノオチラス艦長ネモ/採光∞無限/夢みるスクールデイ・3/日本少年/別れの軍楽隊(蛍の光)

(投稿:日本 2011年5月5日、ハワイ 5月4日)

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