意識下に刻まれたサウンド、あれはそうだったのか、という今更ながらの気づき。まだまだありました。
先日は、日テレ深夜再放送ドラマ枠『ナイトスクリーン』の音楽=バーバラ・ムーアの 『Sweet Thing』というやっとの気づきがありましたが、さらにありました。
またもや再放送枠。上質ミュージックとの出会い。
ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)の『Fly Me To The Moon』、TBS午後の再放送枠での「この番組は○○の提供でおおくりいたします(○○=三井物産食品グループ)」というバックで流れていた曲ではないですか。数十年経てようやく。ほかの作品は聴いてたのに…(「三井奥さま劇場」の曲、年代などで、意見わかれているようですが、学校と塾のあいだの時間、おやつ食べながら、時代劇やドラマ再放送を祖父といっしょに視聴していた、70年代後半あたりではないかと思うのです…そのことに関してはページ末で再び)
Wes Montgomery - Fly Me To The Moon
使用されていた部分ははじめのフルートからホーンへとつながり、ギターが出てくる30秒ぐらいのホーンの部分ではあったと思うのです。
ウェス・モンゴメリー、A&M傘下CTIレコードでの三部作、遺作となってしまったアルバム『Road Song』(1968年)に収録。
ウェス・モンゴメリーのCTIでの作品、やっぱりよいですね。
『A Day in the Life』(1967年)は作業しながら聴ける一枚としてお気に入りだったりするのですけど、『Down Here on the Ground』(1968年)もふくめ、最晩年の作品となってしまった3枚ぜんぶ揃えたいなぁと。
イージーリスニングでもあり、ジャズでもあり。その後のクロスオーバー、フュージョン・サウンド、1970年代のひとつの流れへの導きともなるようなサウンド(CTI自体がそういう傾向ですが)、あらためて、これが1960年代の作品であるというのも、当時の感覚からするととても新しいものであっただろうと。カヴァーもありながらオリジナルなサウンド、それでありながら、奇をてらった感がないところも、ウェスの、そして、このレーベルの指向のすごさかなぁと思います。
ということで、気づきついでにアルバムのデータをいくつかの曲とともに。
アルバム『A Day in the Life』:
1967 年リリース
Billboard ジャズ・チャート 1位、Billboard R&B チャート 2位
ハービー・ハンコック(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)ほか参加。アレンジ:ドン・セベスキー(Don Sebesky)
1. A Day In The Life/2. Watch What Happens/3. When A Man Loves A Woman/4. California Nights/5. Angel/6. Eleanor Rigby/7. Willow Weep For Me/8. Windy/9. Trust In Me/10. The Joker
Eleanor Rigby(Original: The Beatles)
アルバム『Down Here on the Ground』:
1968 年リリース
Billboard ジャズ・チャート 1位、Billboard R&B チャート 4位
ハービー・ハンコック(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)ほか参加。アレンジ:ドン・セベスキー(Don Sebesky)
1. Wind Song/2. Georgia on My Mind/3. Other Man's Grass Is Always Greener/4. Down Here on the Ground/5. Up and at It/6. Goin' on to Detroit/7. I Say a Little Prayer for You/8. When I Look in Your Eyes/9. Know It All (Quem Diz Que Sabe)/10. Fox
I Say a Little Prayer for You(Written by: Bacharach and Hal David)
アルバム『Road Song』:
1968 年リリース
Billboard ジャズ・チャート 1位、Billboard R&B チャート 4位
ハービー・ハンコック(ピアノ)ほか参加。アレンジ:ドン・セベスキー(Don Sebesky)
1. Road Song/2. Greensleeves/3. Fly Me To The Moon/4. Yesterday/5. I'll Be Back/6. Scarborough Fair (Canticle)/7. Green Leaves Of Summer/8. Serene/9. Where Have All the Flowers Gone?
Greensleeves(Traditional)
====================
<三井奥さま劇場の曲に関するいろいろ>
こちらのサイトで意見、記憶探求いろいろ交換かわされています。
私的 昭和テレビ大全集 奥さま劇場
わたしも、ちょっとこのご意見も思い当たるようなないような、で、検証というか…
『ソロモンの夢』も何かに使われていた気がします。1:00あたりの響きにはとてもなじみあり。でも、レーモン・ルフェーブル・グランドオーケストラだとしてもこのヴァージョンではなかったような気がして…スキャットもなかったような。
ジム・クロウチの『Lovers Cross』。はい、たしかにこれはあったと思います。同じ枠かどうかは記憶さだかではありませんが。Wikipedia:奥さま劇場にも情報がありますね。ただ、これエンディングというか「提供で…」のむすびの感じがいまでも耳に残っているのですが、ヴァージョンがちがうような気もして。でも、カヴァー・ヴァージョンとかざっとさがした感じではほかにみつからないです(メラニーのカヴァーはちがいそうですもんね)。このオリジナルだったのかなぁ…
やっぱり一番なじみがあるのは、ウェス・モンゴメリーの『Fly Me To The Moon』のようです。
(投稿:日本 2012年11月26日、ハワイ 11月25日)
0 コメント
コメントを投稿