先日からのつづきであるバーバラ・ムーア(Barbara Moore)女史への興味からさっそく入手した『Vocal, Shades and Tones』についてです。

こちら、もともとは1972年にイギリスの放送音楽プロダクション"MUSIC DE WOLFE"(ミュージック・デ・ウォルフ)からリリースされた、作曲、ボイス・ワークともにバーバラ・ムーアによる作品。CD化によりいまも比較的入手しやすいアルバム、そういった意味でありがたい、貴重なもののひとつですね。

ここで、ちょっと触れておきたいのが、"MUSIC DE WOLFE"について。デ・ウォルフは、1909年創立の音楽会社ですが、1927年から音源の録音、提供を開始。特徴としては、ライセンスをクリアしたライブラリー音源をあつかっていることで、それらの作品は、映画やラジオ、テレビ、CMなどに多く使われてきています。作品数も80,000 以上ということで、くわしくあげるときりがないのですが…バーバラ・ムーアもそんな作品を提供する作曲家・アレンジャー・シンガーのひとり。
(デ・ウォルフ:http://www.dewolfe.co.uk)、その歴史についてはWikipedia: De Wolfe Music(英語)がくわしいです)

『Vocal, Shades and Tones』もライブラリー音源としてつくられたアルバムで、収録された14曲には、それぞれ、どんなシーンにむいているか、'Feeling'、'Occasion'、'Locarion'などを簡単に表す言葉がついてます。
どのようにレコーディングがおこなわれたかお話、ご本人のインタビューがありまして。
インタビュー(サウンド):
Barbara Moore talking - about Vocal Shades and Tones1onhttp://www.barbaramoore.co.uk/
バーバラ本人含む女性・男性ボーカリスト4名で8声のボイス(二重録音)、初見でささっとプレイしたら次は本番レコーディングできるような職人的スタジオミュージシャンたちと、スタジオ使用可能時間は8時間15分というレコーディングだったのだそうです。

まさにタイトルどおり、さまざまな色調をもった曲達。明るくソフトなものから、スピード感のあるクール・サウンド、おごそかでクラシカルな雰囲気のものまで、シーンが浮かんでくるようです。

どれもすてきなので、動画でみつかったものは再生リストにしてみました(収録リストのあとにあります)。個人的にはこの3曲がとくに好きだったりします。

I'm Feather

Take Off
これ、動画の映像もすばらしいです♫

Fly Paradise
Fly Paradise by Barbara Moore
このインタビュー内4:08からにも(このインタビューも興味深いお話で、これについてもまたまとめします)

1. Hot Heels (Bright, driving movement)
2. It's Gospel (Slow, tropical - sinister overtones)
3. Steam Heat (Exotic, tropical - sinister overtones)
4. Fly Away (Light outdoors movement)
5. His Name Was (Dignified, pure, Classical feeling)
6. Swing Over (Brisk, cheery, carefree)
7. Touch Of Warmth (Gentle bossa, Continental flavor)
8. Voice Force Nine (Exuberant, rhythmic)
9. Very Fine Fellow (Jaunty, easy-going "swingle" style)
10. Shades - Tones (Slow, moody)
11. I'm Feather  (Cool, up-tempo)
12. Drifting (Warm, relaxed)
13. Take Off (Bright outdoor activity)
14. Fly Paradise (Mid-tempo, beaty, carefree)

Barbara Moore
http://www.barbaramoore.co.uk

(投稿:日本 2012年11月18日、ハワイ 11月17日)


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