先日からのスキャットな流れでの一枚。シンガース・スリー&池野成秋とプレイ8のアルバム『乙女の祈り〜Classic in Bossa Nova』(1968年)、前々から気になりながらも、ちゃんと把握できておらず、数年前にCDになってたのですねぇ、最近ようやく入手。午後のコーヒータイムによし、トワイライトのカクテルタイムにも。この秋お気に入りのすてきな一枚であります。
このアルバム、タイトルにもあるように、クラシックの名曲をボサノヴァ・アレンジでカヴァーしたもの。シンガース・スリーのブライトでクリアなスキャットを池野成秋氏のエレガントなピアノとプレイ8のサウンドがしっかりとひきたてた、すてきラウンジ仕上げとなってます。
1960年代、クラシックのスキャット・カヴァーといえば世界的大ヒットとなったスウィングル・シンガースの『Jazz Sebastian Bach』(1963年)があり、その流れからの作品でもありますが、このアルバム『乙女の祈り〜Classic in Bossa Nova』は、選曲も特徴的ですね。
1968年というこの時代、日本でクラシック音楽といえば、まさにこれ、という、ピアノ、その他でおなじみのポピュラーなクラシック曲の定番(『ドリゴのセレナーデ』なんかも入ってるところがうれしいです♫)。こうして時を隔てて聴くと、この選曲は安心感と和みをもたらしてくれるのですが、同時に、時代普遍のフレッシュさを感じさせてくれるのが、伊集加代子さんはじめとしたシンガース・スリーのスキャットならではといったところでしょうか。
『Moodsville Presents 昭和ダンス・パーティー@池ノ上・こあん』や『Love Sounds Style~Victor Edition~』などのコンピレーション・アルバムにも数曲収録されてたりしますね(そもそもの私的きっかけもコンピから)。収録曲のリストとそのものをいくつかこちらに。じつによいです。
収録曲リスト:
1. 乙女の祈り Maiden's Prayer
2. エリーゼのために Fur Elise
3. シューベルトのセレナーデ Schubert's Serenade
4. 菩提樹 Lindenbaum
5. ドリゴのセレナーデ Drigo's Serenade
6. 幻想即興曲 Chopin's Fantasie Impromptu
7. アベ・マリア Ave Maria
8. ショパンのノクターン Chopin's Nocturn
9. シューベルトの子守歌 Schubert's Lullaby
10. ブラームスの子守歌 Brahms' Lullaby
11. 愛の夢 Love's Dream (Liebestraum)
12. 別れの曲 Chopin's Etude No.10-3
(投稿:日本 2012年11月7日、ハワイ 11月6日)
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