いろいろとハプニング続いておりますが、清涼飲料水系CMブログ記事紛失分(削除してしまった orz)、引き続き復旧作業にとりくんでおります。先日、紛失に気づいた際、Twitterでは、いろいろな方にヘルプ、アドバイス、励ましをいただき、本当に感謝しております。

本日分は、ちょうど1年ほど前に書いたコカ・コーラとイデオロギー的なことをちょっと考えたときのもの。再投稿の今回は、日本カヴァー、さらに少しみつけることができました。編曲者情報なども追加。

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70年代 米国コカ・コーラCMソング 邦題:愛するハーモニー

1970年代の本家アメリカのコカコーラCM、『I'd Like To Teach The World To Sing』、ピースなムードに溢れ、大好きなCMなのですが、よくよく考えると時代背景からしても、いろんな意味で強烈なメッセージをもっていそうだと。内容は「この世界を愛で溢れるものにしたい」、「コカコーラで世界はパーフェクト・ハーモニー」というようなもの。
「Love」、「apple」、「doves」とピースフルな要素たっぷりですね。
「TEACH」っていうところが、かなりアメリカ的ですけれど。この曲が使われ始めたのは1970年代の初頭。まさに冷戦真っ只中、そして、ベトナム戦争も..。

70's "I'd Like to Buy the World a Coke" Commercial:



そういう背景で考えるとクリスマスというのもある意味宗教的にどうなのかなとも思ってしまうのですが…でも、感動的な。

Coca-Cola 70's Christmas Hilltop Commercial:



歌っているのは、ニュー・シーカーズ(New Seekers)、日本でもオリコン1位を記録したそうです。
作詞・作曲: B.Backer・R.Cook・B.Davis・R.Greenaway



これだけのヒット曲ということで、カヴァーものを調べてみたら、やはり日本でも歌ってる方がいらっしゃいました。

麻丘めぐみ:愛するハーモニー&ママに捧げる詩(1972年8月)
日本語詞: 長恭子、編曲: 高田弘
「このLPの中で2曲ほど外国の曲を2曲歌ってみたの。聞いてね。あなたも知ってる曲よ」
LPで外国曲をカヴァーするということが多かった時代ですね。



スクールメイツ:愛するハーモニー(1972年4月)
編曲:森岡賢一郎 編曲
キャンディーズのスクールメイツ時代、コーラスにランちゃん、スーちゃん、ミキちゃんが参加。



あらたに、ステージ101、南沙織さんのものもみつけることができました。

ステージ101:愛するハーモニー~愛の限界~恋の億万長者(1973年)
編曲:葵まさひこ
シングルとしてもリリースされてたそうです。B面は「この広い地球のどこまでも、愛のあるところにコカ・コーラ」と、「I'D LIKE TO BUY THE WORLD A COKE」だったそうで。このヴァージョンも聴いてみたいのですが、なかなか難しいでしょうね。
つづきの藤島新さんリードの『愛の限界』もあらためていいです。



南沙織:愛するハーモニー(1972年6月)
シンシアは、英語で。
編曲: 葵まさひこ



このときは、ちょうどDictionary130号でのコーラに関するコメントが気になっていたこともあったのでした。

[コカ・コーラとイデオロギー]
Dictionary130号の対談「Up On The Roof」の中で、世界中どこに行ってもコーラはある、という話がありました(コカ・コーラって意味ではないのかもしれません)。他国の人間が渡航できるところは、辺境であってもそうですね。わたしもネパールに行ったとき軽いトレッキングしましたけど、登山中、上の方でも売ってました。ただ、コカ・コーラといえばアメリカの象徴、資本主義の象徴ですから、政治的なことがからむとちょっと異なるときもあるのでしょうね。一時期はコカ・コーラ排斥運動などもあったりしたようですし(いまは大分事情が変わっていると思います)。(コーラ白書:特集・コーラ歴史の研究「偶像としてのコーラ」)
現在(2010年1月)、水村美苗さんの『日本語が亡びるとき~英語の世紀の中で』という本を読んでます。この本の中で、ニューヨークを拠点に中国本土で発表できない文芸作品などを集めて編集し、世界にいる中国人に向けて出版している方の話があるのですが、その方、作品で、中国からアメリカに渡った登場人物がアメリカの資本主義になれず、コカ・コーラを輸血したら万事うまくようになったというようなストーリーのファンタジー小説があるそうです。

(オリジナル投稿:日本 2010年2月1日、ハワイ 1月31日)
(再投稿:日本 2011年1月22日、ハワイ 2011年1月21日)


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