一昨日から多少関連のひきつづきで、『僕らのヒットパレード(片岡義男、小西康陽共著)にあった、片岡義男さんがテナー・サックスに関心をもったという曲『トゥイードリー・ディー Tweedlee Dee』。もともともある程度なじみがある曲ではあったのですけど、なんだか、つくづく、楽しく、しゃれててよい曲だなと(おしゃれという意味だけでなく、ほんとうに、本来の意味でしゃれてるなぁ。。と)。いくつかのヴァージョンなどを聴いてみたりしてみたり、曲そのものに関してすこし調べてみたりしましたので、こちらにメモφ(.. )
先日、すこしだけふれたときにも記しましたけど、この曲、ウィンフィールド・スコット作で、ラ・ヴァーン・ベイカー(LaVern Baker)が1954年にレコーディングをし、1955年にヒットとなり、ほぼそのすぐ後くらいに、ジョージア・ギブス(Georgia Gibbs)も歌い大ヒットとなった作品ですが、背景にはすこし、「いろいろ」もあったのですね。
オリジナルであるラ・ヴァーン・ベイカーのものは、ビルボードのR&Bチャートで最高位4位、ポップスチャートでは14位だったそうで、けっこうなヒットなのですけど、カヴァーであるジョージア・ギブスは、この曲でゴールドレコードを。白人シンガーとしての幅広い層へのアピールやレコード会社の規模なども要因ではありますが、ベイカーは、アレンジやちょっとブラック節をとりいれたようなボーカルスタイルのつぼどころもほぼ同じだったということで、アンハッピーだったようですね。
ただ、とても楽しい名曲であることはまちがえなく。ノベルティソング的な韻のきいた歌詞のしゃれ感(隠喩面ではちょっとおいろけもあるような)。Tweedledum and Tweedledeeはア不思議な国のアリスのキャラクターでもありますね・曲調。そして、このラテン風味もとりいれたアレンジは、まさに名アレンジであり、その後のカヴァーものにもその要素がのこされていますね。
とてもたくさんの方のカヴァーもあり、そのどれもがたのしく。動画にあがっているものだけでもたくさん。再生リストもつくってみましたけど、その中からもいくつか。
まずは、オリジナルのラ・ヴァーン・ベイカーとその後のジョージア・ギブス。
Lavern Baker:Tweedlee Dee
Georgia Gibbs:Tweedlee Dee
カヴァー、女性シンガーでは、テレサ・ブリュワー(Teresa Brewer)やワンダ・ジャクソン(Wanda Jackson)、コニー・フランシス(Connie Francis)なども。あとは、レコーディングのヴァージョンがあるのかどうかわからにのですけど、ドロシー・コリンズのテレビ出演での、かわいらしい感じで。これは、「不思議な国のアリス」からの雰囲気で。(ちょっと貼りつけが多くなっちゃうので、こちらは再生リストで)
エルヴィスの"Louisiana Hayride"ものもありますね。あと、ピー・ウィー・キング(Pee Wee King)なんかも。
Elvis Presley:Tweedlee Dee(Louisiana Hayride Archives)
グループものなどもたくさんなのですが、あとはちょっと印象にのこった後年ものを。
Jimmy Osmond:Tweedle Dee
はい、この感じをこどもシンガーが歌うのはまたエンターテイメントですね、というジミー・オズモンド
Freddie Bell & Roberta Linn:Tweedlee Dee
この感じ、この歌の世界をよく描いてる気がします。ロベルタ・リンはローレンス・ウェルクのシャンペイン・レイディースでもあった方。
Peter Doyle:Tweedlee Dee
あと、オーストラリアのシンガー、ピーター・ドイルのヴァージョンもとってもよいですね。この時代的にアレンジもいかした感じに。
番外編として、こちら
Cactus Pryorさんって、ラジオなどでも活躍されていたブロードキャスターのようですけど、パロディー・ヴァージョンが。なぜかショパンのプレリュードにのせた朗読w
これも、やはり、この曲、歌詞のよさにもあるということですね。ピアノ演奏はRalph Kies。
Cactus Pryor:Tweedle Dee
そして、ヒットを物語る異国カヴァーもありました。これは、ヒットした年である1955年に。スウェーデンの歌姫であるシュー・マルムクヴィスト(Siw Malmkvist)のヴァージョン。この方はこの方で、日本ものへともつづく、またすこしつめたいことあるのですけど。。(宿題)
Siw Malmkvist:Tweedle Dee
あと、ほかにもいろいろ。再生リストです。
(投稿:日本 2012年4月24日、ハワイ 4月23日)
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