昭和のコミックソング、ナンセンスソングのコンピ『ALWAYS外伝~昭和爆笑伝説~』からをひきつづき。このアルバム収録の曲の数々、おなじみというもの多いながらもよきセレクト、いろいろと気づきも多く。

昭和の…ということで、もちろんクレイジーキャッツは、はずせなくで、なかでも萩原哲晶さん関連なども、なのですけれど、それとはまた別に、ちょっと気になる一曲が。谷啓さん、1965年の『ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘』。

谷啓:ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘(1965年)
作詞・作曲:ヘンリー・ドレナン、編曲:森岡賢一郎



この曲、ちょっとこっけいな女の子のことを歌いながらも
なんだかとってもやさしくて、にこにこと。くり返し聴いてしまうような、すてきな曲ですね。

♪…ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘~
好きだよ…♪

ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘(歌詞)

そこで、歌詞は日本語だけど…と思いつつ、気になったのが、作詞・作曲のヘンリー・ドレナン氏。

ちょっとさがしてみたところ、ご自身の歌っているヴァージョンもあるのですね。

へンリー・ドレナン:ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘
(曲がはじまるまでしょうしょう時間がかかるようです。4トラカートリッジという)
なんか、すごくよいのですけど。。このヴァージョンも。声もすてきですよね。演奏の雰囲気も。とても軽やかで。



へンリー・ドレナンさん、谷啓さんのシングルでは、B面の『小指ちゃん』も作詞、作曲を手がけてらっしゃるのですね。
この『小指ちゃん』は、加川良さんもカヴァーしているのだとか。
LOVE SHOP RECORD:【USED EP-45RPM】 谷啓 「ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘 b/w 小指ちゃん」

気になるへンリー・ドレナンさん。イギリス人の父と日本人の母を持ち、7歳から東京で暮らし、シンガーソングライターとしてデビューしたのは、この谷啓さんが歌った『ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘』で、なのですね。その後、1966年には『かわいそうな娘』がミリオンセラーに。
Wikipedia:へンリー・ドレナン

ミリオンセラーになったという『かわいそうな娘』、聴いたことがなくて。どうしても聴いてみたいのですけど。。。あまり情報もなく。

そんな中、この曲、歌詞ふくめて書いてらっしゃるブログみつけ、拝見。
Picture on the Wall:『蝉の声』 [noisy life]:「かわいそうな娘」
この曲も、なんともややとぼけた感もありながら、詩情ゆたかな作品のようですね(ますます聴いてみたくなってしまい。。)

ヘンリーさん、こんなすてきな作品のこされているのですが、その後は、方向転換され、マーケティングビジネスなどをされていたようですね。そして、2001年からは、日本の英語教育の活動を開始、以後「ヘンリーおじさん」の名前で知られるようになっていると。いろいろな英語教材などだされているようですね。

(投稿:日本 2012年4月10日、ハワイ 4月9日)


と思っていたら、ありました!『かわいそうな娘』。せつなく、やさしく、すてきな曲ですね。。

ヘンリー:かわいそうな娘(1966年)



おまけ:
ヘンリー・ドレナンさん、近年の英語教育ものより。

ヘンリーおじさんのやさしい英語のうた(Raindrops Falling on My Head):
うたはこどもによるもので。作は「ヘンリーおじさん」のようですね



追記(2012年4月11日)

ヘンリー・ドレナンさん、ほかの曲も聴いてみたいなぁと思っていたところ、mittooさんが、アルバム『ヘンリー HENRY』について書いてくださいました。
PIRATE'S CHOICE:ヘンリー / HENRI (1967.日本コロンビア)LP

どの作品も、やっぱり独特のやさしさあふれる、でもちょっと飄々とした感じもあるすてきな世界。よいです、しみじみと。。

追記(2012年4月11日)

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