先日、クラシック曲アダプテーション関連の動画の検索をしていて、「あぁ、これこれ!こどものころ大好きだったぁ♫」と感激の思い出し(というか、わすれてたわけではないのですけどね。。):)

ディスコ・ベートーベン♫ 『運命 '76』。ウォルター・マーフィー & ビッグ・アップル・バンド、やっぱりかっこいいです☆
いま聴いても、ほんと、とってもよいです。

Walter Murphy:A Fifth of Beethoven



この『A Fifth of Beethoven』、『運命』でおなじみのベートーベン『交響曲第5番 ハ短調 作品67』をディスコ・サウンドにしたてた、ごきげんな作品でしたね。

そして、こちら、おなじくウォルター・マーフィ & ビッグ・アップル・バンドのニコライ・リムスキー=コルサコフ(Nikolai Rimsky-Korsakov)の『熊蜂の飛行(Flight of the Bumblebee)』のディスコ・ヴァージョン。
これも、当時、番組のBGMでつかわれたり、大ヒット。

Walter Murphy:Flight 76



当時は、こどものだったので、曲は大好きながら、だれが演奏しているのかとかそういったことはまったく知らずで、ウォルター・マーフィーのことも、今回、調べるまできちんと知らなかったのでした。。

ウォルター・マーフィー(Walter Murphy)は、1959年ニューヨークに生まれ、こどものころから音楽が大好きな少年。無声映画時代からの女性オルガン奏者として有名なローザ・リオ(Rosa Rio)のミュージックレッスンをうけ、ピアノとオルガンを4才で学びはじめ、この頃から、すでに才能を発揮。師、ローザ・リオさんは、テレビに天才オルガン少年としてウォルターを出演させるなどもしていたそうです。

医師や弁護士など堅い職業を、といっていた父の助言をきくことなく、成長したウォルターはさらに音楽に邁進。マンハッタン・スクール・オブ・ミュージックで学びながら、ジャズのアレンジャーをしたり、テレビ番組やコマーシャルなどのジンぐるなども作曲。レブロンやウールワースなどのジングルも手がけていたのだとか。

ライブラリミュージック作成ワークの中で、当時流行であったディスコ・サウンドももちろんとりいれたり。

そんなある日、ふと思いたったのが、クラシック音楽をふたたびポップスに、というアイデア。
ウォルターは、こどものころ、60年代になじんだクラシック曲ベースのポップス、たとえば『Lovers Concerto』などが大好きだったのだそうです。
(クラシック曲ベースのポピュラー音楽好きしてはますます親しみわきます♫)
自己関連リンク:クラシック(クラシック曲ベースのポップスやジャズなど)

そこで、できたのが、さきのディスコ・アレンジの『A Fifth of Beethoven』。
この曲は、Hit100に連続チャートインし、1位にも輝いたという大ヒットとなるのでした。
そして、世にも有名なディスコ映画『サタデーナイトフィーバー』にも挿入曲として。
(ちょっとひさしぶりに、むしょうに観たくなってきたので、観賞しますよ、これは☆)

クラシック曲をベースにした数枚のアルバムをその後もリリース。

どちらもよいなぁと思ったのですけど、チャイコフスキーの『ピアノ協奏曲第1番』のアレンジ、とてもいいですね、いちどのみならずというあたり、お好きなのでしょう。わたしも。

Walter Murphy:Russian Dressing
『A Fifth of Beethoven 』(1976)収録。



Walter Murphy:Romeo and Juliet
『Walter Murphy's Discosymphony』 (1979)収録。



これも、すばらしいですね。さすがオルガン歴長いなぁという選曲とアレンジ。このアルバムは、バッハの『トッカータとフーガ ニ短調 』

Walter Murphy - Toccata And Funk In D Minor DISCO
アルバム『Phantom of the Opera』(1978)収録



ブームがおわっちゃったので。。というようなというようなブログ記事もみかけたのですが、正確には、また、職人的なしごとにもどったという方がよいのでしょうね。

いまでも、アメリカの人気テレビアニメ番組のテーマ曲など作られてます。わたしも、『Family Guy』などはみてました:)
最近のものてがけた作品は、『Family Guy』、『The Cleveland Show』、『American Dad!』など。




ウォルター・マーフィーの師であるローザ・リオさん:
ドキュメンタリー番組の映像。ローザ・リオさんは無声映画時代にシアターオルガン奏者としてミュージック・キャリアをつんできた方ですが、トーキー映画なきあと、ラジオ番組などでも活躍されていた有名なかたなのですね。

この世界もまた興味ですね。なんだか、深く知りたくなってきましたよ。

Rosa Rio:Silent Film Organist



シアター・オルガンって美しいですね。

The Last One: The Mighty Wurlitzer Organ




(投稿:日本 2012年3月12日、ハワイ 3月11日)

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