この秋は、これまでよりすこし意識しながらジャズを聴いてきているのですが、じつは、家にあるものの聴きなおしだけでもいろいろあるなぁなどと思っています。

そんな1枚である『The Happy "Bird"』聴いてみました。
チャーリー・パーカー(Charlie Parker)のボストン・クリスティ・クラブでのライブ演奏エア・チェック盤。


収録曲は
Happy Bird Blues/Scrapple From The Appl/I Remember April/I May Be Wrong

参加ミュージシャンは、
チャーリー・パーカー もちろん自身で ;)
ウォーデル・グレイ(テナーサックス、A,B面2曲めのみ)、ウォルター・ビショップ、テディ・コティック(ベース)、ロイ・へインズ(ドラムス)
というもの。

このアルバムは、10代の終わり頃に、レコードおさがりとして、義兄友人から、聴くのはCDにしていくからというような感じで、いただいた数枚のジャズ・レコードのうちの1枚なのですけれど(いまさらですが、つくづく感謝 (-人-)、長いこと聴いてなかったものなのです。以前に聴いたときには(もうかれこれ何年前でしょう。20年以上…かも)、ジャム・セッションものということで、実は、1曲の長さなどが気になってしまって…。

でも、いま、こうして聴いてみると、ライブもの、アドリブのすばらしさや、チャーリー・パーカーらしい、なんともいえない独特のサックスの軽やかな音色が楽しく感じるようになりました。

2曲目の「スクラップル・フロム・ジ・アップル」などでは、「ボタンとリボン」の一節なども飛び出してきたり。ジャズのジャム・セッションものは、こういうの楽しいのですよね。

また、お得意の「あらためて」ですが、解説を読んでみると、このジャム・セッション・アルバムは、ロング・ソロを聴くことができるというところが、すばらしいのだと。いまになって、そうか、あぁなるほどな感。

ということで、これをきっかけに、チャーリー・パーカーも、すこしづつ、聴いてみようかなぁ、などと思っています。

バップなスタイルの父であり、若きマイルス・デイヴィスを起用し、その初リーダー・セッションもサポートしたり。ジョン・コルトレーンもチャーリー・パーカーに傾倒したことからスタートしたとか。

なんといっても、さまざまな方に影響をあたえた方ですからね。
とても短い一生、その生き方は、なんとも切ないですけれど。

解説からですが、そうだったのかぁというエピソード。
家ではほとんどジャズを聴かず、ウェスタンやポップス、クラシックを聴いていたのだそう。あの飄々としたともいえるような軽やかさは、そんなところからもきているのでしょうか。サックスなのになんとなく羽のような。

ニックネームであったバード(BIRD)は、ニューヨークにあるバードランドへと、そして、ジョージ・シアリング作曲の"Lullaby of Birdland"などにもなっていますが、アルバムのデザインやディテールにみられる鳥モチーフも、かわいいですね :)


アルバムに収録されている曲はなく、『Happy Bird Blues』もなかったのですけれど、バード、チャーリー・パーカー自身の鳥ものを数曲、こちらに。

Charlie Parker:Yardbird Suite



Charlie Parker:Birds Feathers



Charlie Parker:Bird Of Paradise


(投稿:日本 2011年11月9日、ハワイ 11月8日)

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