またもや、導きになりそうな、とってもすてきなコンピにであってしまい、昨日から、頭の中、ぐるぐる、状態です。
昭和ジャズ大全~幻の名盤・秘蔵盤~』、コロムビア創立100周年記念企画として、昨年発売されたもの。昭和の日本ジャズ・シーンを代表するミュージシャンの方々の作品を集めたコンピレーションなのですが、その名のとおり、収録されているのは、「幻の名盤・秘蔵盤」という、CD化されていないアルバムや現在、再販されず入手困難となっている15枚のアルバムから4曲づつ(若干例外も)抜粋され、3枚組CDになってます。

この『昭和ジャズ大全~幻の名盤・秘蔵盤~』もうどうしようかと思うくらい、すばらしいです。
ライナーノートも、よいです、シンプルながらも、アルバムやアーティストの紹介、またつながりなど、ほどよくくわしく、わかりやすい解説があり。

また、収録曲ですが、4曲というのが、びみょうな数で、1曲というものより、さらにアルバム傾向もわかり、オリジナルがほしくてたまらなくなり…

さらには、聴きながら、解説読み、さらに、所有本、瀬川昌久氏と大谷能生氏共著の『日本ジャズの誕生』をひもとき、さらなる導きも、なので、さらに、くるくると…

このコンピからうけた感銘は、ちょっといちどにまとめては書くことができないので、気づきやさらなる関連など、アーティストくくりでなのか、オリジナル・アルバムについてなのかは、まだわかりませんが、いくつかにわけ、すこしづつ記していきたいと。

きょうは、まず、コンピの最初にとりあげられていた、レイモンド・コンデ氏について。

こちらで紹介されているのは、『ナイトクラブで踊りましょう(NIGHT CLUB IN SOUND)』というオムニバス盤(アルバムは、大橋節夫とハニー・アイランダース、八城一夫トリオとのカップリング)から。

レイモンド・コンデとゲイセプテット:(1959年)
レイモンド・コンデ(クラリネット、ボーカル)、蓮見芳男(ギター)、内田晃一(ヴィブラフォン)、松本優(ピアノ)、大野嵩(ドラムス)

アルバムのジャケットはこちら。ナイトクラブ、すてきです☆


(接写でちょっとぼけてしまいました)

収録曲は、4曲「ローズ・ルーム」、「ネイチュア・ボーイ」、「レディー・ビー・グッド」、「別れても」に加え、未収録の1曲「ユー・ビロング・トゥ・ミー」。
(「あの頃の人たち レイモンド・コンデとゲイ・セプテット」にも、さらなるナンバーとともに収録されてるかもしれない気がしてます)

レイモンド・コンデさんのクラリネットの音色は、とってもあたたかいですね :)
そして、「ネイチュア・ボーイ」、「ユー・ビロング・トゥ・ミー」歌声も。

レイモンド・コンデ氏については、いままでも、先にふれた本、『日本ジャズの誕生』ほか、日本のジャズ関連の書籍などで、お名前には、すこしなじみがあったのですけれど、思っていた以上にとても影響力のあった方なのですね。

ということで、すこし、そんなことをまとめてみたいと(人名多いので敬称略させていただきます)。

コンデ3兄弟(ヴィディ、ゴリオ、レイモンド)のは、フィリピン出身ですが、日本に来る前には、ハワイのジャズシーンでも演奏したりしていたのですね。

長男であるヴィディは、ボブ・ヒール・バンドにも所属していたことがあり、日本で初めてジャズのライブ演奏をした外国人のひとり、1922年に上野で開かれた平和記念大博覧会でのことだそうです。大正時代。
その後、日本でも、ジャズ歌謡作品にレコーディング参加。

末っ子、レイモンドが、日本にやってきたのは、1934年、当時、18歳。早稲田大学の留学生として。在学中には、上海租界などで、兄たちとともに演奏。
数年後には、南里文雄やフィリピン出身のフランシスコ・キーコとともに松竹軽音楽団を結成。戦時中は、対米謀略放送でも。
終戦後、1947年は、キーコと角田孝とゲイ・セプテットを結成。その後、。ジョージ川口、与田輝雄、キーコと一度は、新しくゲイ・クインテットを立ち上げ、ナンシー梅木、角田が合流し、7人になったので、ふたたび「セプテット」に。
「ゲイセプ」とよぶらしいです。
ゲイ・セプテットは、その後有名になるさまざまなミュージシャンも所属していたバンドですね。
小野満、平岡精二、白木秀雄も、のちに参加。ともに活動していたシンガーは、マーサ三宅、松尾和子など。
ゲイセプは1960年代に解散となりましたが、レイモンド・コンデは、その後も、日本のジャズ界をみまもりながら活躍。他界されたのは、2003年。

収録曲、レコーディングそのものの動画はみつかりませんでしたが、レイモンド・コンデ氏のもので。「レディー・ビー・グッド」もちょうど入ってます。

日本のトップジャズメンたち レイモンド・コンデ
(約30分と、長い動画です)



レコーディングものとしては、こちらがありました。
やさしくあたたかい歌声♫

78rpm 蓄音機で Gay Sextet ''MONA LISA'' Vo; Raymonde Conde



「日本ジャズの誕生」で参考にしたい章:
ダンスホールとナイトクラブ
(レイモンド・コンデ、ほかにもでてきてますけれど)

こちらの「ナイトクラブで踊りましょう」は、タイトルからで、もちろんなのですけれど、日本のジャズ、独特のスイング感というのは、どことなく懐かしいダンスホールやナイトクラブを思わせるのですよね(生まれてないのですけれど…)。
ナイトクラブ、いきたくなります☆

(週末は、ちょとおやすみで来週にまたほかのアルバムやアーティストについてのつづきを)

3枚中、1枚目CDでの収録アーティストおよびアルバム:
レイモンド・コンディとゲイセプテット「ナイトクラブで踊りましょう」/中村八大モダン・トリオ「中村八大 "日本の旅"」/小野満トリオ「ファンキー・ジャム・セッション」/平岡精二クインテット「あいつ/ 平岡精二作品集」/フランキー堺とシティ・スリッカーズ「スパイク・ジョーンズ・スタイル」

2枚目、3枚目はの収録アルバムの詳細はおって…


(投稿:日本 2011年10月6日、ハワイ 10月5日)

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