今夜は、中秋の名月。月がテーマになった曲、大好きなもの、たくさんあるのですけれど、ムーン・ソングやカヴァー集めのきっかけともなっている、とても大切な曲ということで、きょうは、『Fly Me To The Moon』を。

この曲にであったのは、たしか中学2年か3年生のときだったと思うのですけれど、NHK FM(?)のスペシャル「60年代音楽特集」のようなプログラムでした(きっとその前にも意識しないで、聴いたことはあったと思うのですけれど…)。あ
はじめの方にその時代の音楽の解説のようなものがあって、あとはほとんどトークなし。カレッジフォークなんかもふくめ、1960年代のヒットソングを紹介するという内容のものでした(あれから相当な年月がたちますけれど、あの番組でかかってた曲はいまでも)。

この番組、カセットテープにも録ったので、その後も、何年もくり返し、聴いていたものなのですが、中でも、「わぁ~、この曲、すてき☆」と、約1、2年後にアルバムを買うまで導かれ、その後もいろんなヴァージョンを意識して、聴いていくことととなったのが、『Fly Me To The Moon』。

そちらで紹介されていたのは、アストラッド・ジルベルトの『Fly Me To The Moon』。
Astrud Gilberto:Fly Me To The Moon



(高校生になってはじめて買ったボサノヴァ・アルバムは『いそしぎ The Shadow Of Your Smile』。そのレコードは、もちろんいまでも大切に)

その後、ジュリー・ロンドンの『Fly Me To The Moon』は、とてもとても大好きな、お気に入りとなったのでした。

Julie London:Fly Me To The Moon



なので、きょうは、さまざまなシンガーが歌っているという以外にも、ちょっとあらためて、この曲のいろいろについて。
(Wikipediaよくまとまってたので参考にさせてもらっちゃいました。Wikipedia:Fly Me To The Moon

『Fly Me To The Moon』が、バート・ハワード(Bart Howard)の作詞・作曲でつくられたのは、1954年のこと。
もともとは、初演はニューヨークのキャバレー "Blue Angel"で、フェリシア・サンダーズ (Felicia Sanders)によってうたわれたのですね。曲のタイトルは『In Other Words』というだけのものでした(その後も『Fly Me To The Moon (In Other Words)』併記されることも)。リズムもすこしちがうワルツな3拍子。
レコーディングとしては、同年に録音されたケイ・バラード (Kaye Ballard)のものが初。

Kaye Ballard:In Other Words



曲名が『Fly Me to the Moon』とされたのは、1959年のジョニー・マティスのものから。

Johnny Mathis:Fly Me To The Moon



ここで、タイトルは、現在おなじみのものとなるのですが、ボサノヴァ調の4拍子となったのは、ジョー・ハーネル (Joe Harnell)が書き直し、編曲したものから(1962年)。

そして、フランク・シナトラがカヴァーし、大ヒットに。
(シナトラは、のちのアントニオ・カルロス・ジョビンとのヴァージョンもとってもすてきですね)
Frank Sinatra:Fly Me to the Moon



その後、この曲は、ロマンチックなラブ・ソングであると同時に、Jupiter(木星)やMars(火星)なども歌詞にあり夢の宇宙をもイメージや、ポピュラーになった1960年代には、月へのアポロ計画なども行われていた当時、「月へ連れていって」という、時代のテーマソング的なものへと。

いろんなヴァージョンを集めてみまた。数がとても多いので、今回は時代的にも競作的なボーカルものだけにしぼり。それでも、20曲ぐらい…
日本語でのヴァージョンも含め、まだまだすてきなものがたくさんありますね☆

Fly Me To The Moon (In Other Words):再生リスト



(投稿:日本 2011年9月12日、ハワイ 9月11日)

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