きょうは、昼間時間がけっこうとれたので、先日、こんなもの入手しました、とだけ記録したジャック・デ・メロのファースト・ハワイアン・バンク企業配布企画としてつくられた『First Hawaiian Bank presents: Jack de Mello, his orchestra and chorus in concert』(3枚組)をじっくり聴いてみました。
(前に書いたものJack de Mello

一度、通しで聴いてはいたものの、じっくり聴くのは、きょうがはじめて。このアルバムは、3枚組で、ハワイでおなじみのハワイアン曲やアリイ(ハワイの王族)にちなんだ曲をオーケストレーションで演奏されたもの。オーケストレーションもとコーラスも美しく、スペクタクルな作品。まるで一編の映画をみているような。

もちろん、さらっと耳心地がよく、流して聴くにもよいのですけれど、いろいろと細かい部分を気にしながら聴いてみると、深いですね、デ・メロのサウンド。つくづく、ジャック・デ・メロ、いいなぁ、と思いました。

アルバム全体にわたり、ハワイという地への思いと、そして、ハワイ王朝のプリンス、プリンセス、クイーン、キングたちへのリスペクトが。

とてもすてきな曲がたくさんなのですが、まずは、その中のひとつ、わぁ、なんか、このアレンジすごいなぁと思った『Adios Kealoha』を。

Jack de Mello and His Orchestra and Chorus:Adios Kealoha
(音とびがちょっと…ひどいのですけれど)



この曲、『Adios Kealoha』は、ハワイ王朝のプリンス・レレイオホクによって書かれたもので、『Love Me Tender』の元曲的、とも言われる『Aura Lee』とそのオリジナルをともにしているのではないか、とも言われている歌。
(『Aura Lee』は、W. W. Fosdick/ George R. の作ですが、もともと歌われていたものに発するのではないかとか…)

レレイオホクは、その記録より、ハワイに移り住んでいたメキシカン・カウボーイが歌っていたものにヒントを得て、この『Adios Kealoha』作ったそうです。
(ハワイ王朝の方々はみな音楽の才があり、数々のすばらしい歌をのこされていますが、レレイオホクは、そのひとり。わたしも、"ファン"なアリイ(王族)のおひとり)

オリジンはいろいろな説もある、そんな『Adios Kealoha』ですが、この演奏、1971年では、そんなメキシカンのパニオロ(カウボーイ)のイメージをもつギターとハワイが憧れの地となったひとつの大きな影響をあたえたプレスリー主演映画『Blue Hawaii』へのオマージュのようなものも、それとなく、出だし部分のコーラスでのパートにすこし感じられ(2~3音の展開なのですけれどね、でも、たぶん)…。
短いながら、いろいろな要素や思いがこめられたアレンジ、演奏であるように感じられたのでした。

97th Regimental String Band:Aura Lee (Civil War Music)



Elvis Presley:Love Me Tender



Elvis Presley:Blue Hawaii



(投稿:日本 2011年8月28日、ハワイ 8月27日)

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