しばらくつづきます、ハワイから連れ帰りのレコードたちのお話。

いわゆるハワイアン・ミュージックではないけれど、「ハワイのミュージックといったら、この方たちでしょう」といった感じの代表選手的な方々の作品、もちろんCD化されているものもすくなくないのですけれど、今回は、そんな方々の企画レコードなどを連れて帰ってきました。

レコードや音楽の可能性やその役割が活発だった時代ならではのものとして、企業が取引先や顧客の方々に配布していたPR的なもの、というのがあると思うのですけれど、今回は、そんなレコードたちとも出会うことができました。

ハワイでオーケストレーションといえば、この方な、Jack de Mello(ジャック・デ・メロ)によるハワイならでは企業のものを数枚。企業のPR企画にまさにふさわしい、Jack de Mello(ジャック・デ・メロ)の音楽は、ジャンルとしては、あえていうなら、一般的にはイージー・リスニングといったところでしょうか、耳心地もよく楽しさも、といったサウンドです。

レインボーのロゴでおなじみのハワイの銀行、ファースト・ハワイアン・バンクがお届けする、『First Hawaiian Bank presents: Jack de Mello, his orchestra and chorus in concert』(3枚組)

こちらは、ハワイアン・ミュージックのおなじみ曲をオーケストレーションで。きちんとハワイ王朝を思う、そして、いまでも、かならず式典のはじまりにはかかせない『Hawaii Ponoi』も収録(もちろんオープニングに)。ハワイものが中心な中、『アリラン』などもふくまれているところがちょっとおもしろいです。



そして、こちらもある意味、組もので、ハワイでのトヨタや家電のディストリビューションなどもしているSERVCO Pacific の配布企画もの。Jack de Mello & the Imperial Strings で『Cherry Blossoms and Days Of Youth』と『Cherry Blossoms In The Sun』

こちらは、日本の民謡、童謡、流行歌などをオーケストラで。おそらく、トヨタをはじめ日本製品のプロモーション的意図と、ハワイの日系文化を考えてのものだと思います。オーソドックスなアレンジから思わずハンドクラップしたくなるような、アレンジも。

(こちらのレコードからは、「行きたいところがあるよ~」というこ声が聴こえてくるような…でしたので、第一回 ハワイ&Music会議にて、ふさわしい方のもとへ)



ジャック・デ・メロについて:

ジャック・デ・メロは、本来オーケストラで演奏されなかったような曲をオーケストレーションで表現する方としては、ハワイでは第一人者ではないかなぁと思います。そのバラエティーはトラディショナルなハワイアン・ミュージックからさきほどもあげたような日本曲であったり、ポップスであったり。いわゆる歌謡ハワイアンといった感じのもの。もちろん作曲家としてのオリジナル・ナンバーなどもあり。 1960年代には「Polynesia Label」というレーベルで、多くのアルバムをリリースしています。 Jack de Mello この別のアーティスト、企画でのプロモーションも、ほかにすこしあるので、そちらは、また…。

(投稿:日本 2011年8月19日、ハワイ 8月18日)

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