先日から気にしている、ハリー・ウォーレンとモート・ディクソン『NAGASAKI (ナガサキ)」: "モート・ディクソン"この曲が使われているアニメをみつけることができました。
ワーナー系(ワーナー・ブラザーズ)の『Tin Alley Cats』というもので、黒人をモデルとした猫たち登場するアフリカン・アメリカン文化やジャズやゴスペルなどのミュージックが満載アニメ。
『By the Light of the Silvery Moon』で始まり、クラブでのシーンで演奏されているのが『NAGASAKI』。このアニメで登場しているキャッツのキャラクター、ジャズ・ミュージシャンたちがモデルとなっていて、ピアノを弾いているのはファッツ・ウォーラー(Fats Waller)、トランペットはルイ・アームストロング(Louis Armstrong)。
メリー・メロディーズの[クリーン・パスチャーズ」(Merrie Melodies: Clean Pastures)。ディズニーの「シリー・シンフォニー」にギャグを加えたようなもののようです。こちらにも『NAGASAKI』が。Paradice (パラダイス)ならぬPairODice(Pair Of Dice=2ペアのサイコロ)というのがいわゆるクラブでのギャンブルがらみの背景があるのでしょうね。このあたりは、まだまだ要修行。
その後、また『NAGASAKI』、のこともう少し調べてみたのですが、まだまだ勉強不足。歌詞などをみて、わかってきたかなぁと思うことは、『FUJIYAMA MAMA』は間違いなく『NAGASAKI』から派生したものだろうということと、そして、1920年代、上海、ホノルルとならび、日本人であるわたしたちが思う以上に、長崎はとってもエキゾチックなイメージのある港町だったということ。そして、長崎の海外でのイメージを最初に与えたのは、時代はさらに前になるもののプッチーニのオペラ『蝶々夫人(Madama Butterfly)』のようですね。
こちらは「Tin Pan Alley Cats」のモデルにもなっているファッツ・ウォーラーの『ハニー・サックル・ローズ』
Fats Waller - Honeysuckle Rose (Soundie)
[ティンパン・アレイ]
ティン・パン・アレー(Tin Pan Alley)とは、もともとはアメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンの28丁目のブロードウェイと6番街に挟まれたあたり、1800年代後半にブロードウェイのミュージカルの音楽に関係する会社、楽譜出版社、演奏者のエージェントなどが集まっていた場所です。
「それぞれの会社で、楽曲の試演を行っていたため、まるで鍋釜でも叩いているような賑やかな状態だった。このことから、この名前(Tin Pan Alley, 錫鍋小路とでも訳すべきか?)がついた。」そうです。(Wikipedia:ティンパン・アレイ)
日本のティンパン・アレイ(細野晴臣さん、鈴木茂さん、林立夫さん、松任谷正隆さん)の由来はこのティンパン・アレイからなのですが、細野さんは漫画もお描きになってようですし、ティンパン・アレイ系のミュージックはもちろん、ワーナーあたりのアニメなどもお好きだったのかもしれませんね。
(ティンパンアレイ・キャッツ、アフリカン・アメリカン文化へのステレオタイプ的イメージが強いということで、ワーナーのシリーズでも、市民権運動以後、多くは公開されていないようです。)
(投稿:日本 2010年3月10日、ハワイ 3月9日)
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