日本帰国後、ちょっと予定より長くなってしまった居候生活もそろそろ終了。4月から新しい町での生活を始めることに。もともと東京出身ではあるのですが、山の手線の内側にちゃんと住むのは初めて。あらためて地図を眺めると、いろんな場所、そして皇居や国会議事堂、東京駅、「東京の中枢」はすぐそこなんだなぁということに気づかされます。東京の中枢は丸の内~♪、東京名所を唄った『東京節/パイノパイノパイ』を聴いてみました。
ちょうど高校生ぐらいのとき、CMに使われたこともあり、エノケンがちょっとしたブームに。一番なじみがあるのは、やはり榎本健一さんの『東京節/パイノパイノパイ』。東京の名所が風刺を含めおもしろおかしくうたわれています。
東京の中枢は丸の内、日比谷公園、両議院
粋な構えの帝劇に、いかめし館は警視庁
諸官省ズラリ馬場先門、海上ビルディング 東京駅
ポッポと出る汽車どこへ行く
ラメチャンタラ ギッチョンチョンで
パイノパイノパイ
パリコとパナナで
フライ フライ フライ
東京で繁華な浅草は雷門、仲見世、浅草寺
鳩ポッポに豆売るお婆さん、活動、十二階、花屋敷
寿司、おこし、牛、天麩羅
なんだとコンチキショウでお巡りさん
スリに乞食にカッパライ
『東京節』ともよばれる『パイノパイノパイ』は、演歌師の添田知道(添田さつき)さんによって作詞され、レコードとしては大正時代(1919年)にリリースされ、大流行となった曲。楽譜は明治時代にすでにあったそうなので、添田知道さんによって作詞される前から(神長瞭月さん、作詞ともいわれているようです)、一部ではすでに親しまれていたようですね。
原曲は、ヘンリ・クレイ・ワークによって作られた『ジョージア・マーチ』(Marching Through Georgia)。アメリカ南北戦争時のシャーマン将軍の海への進軍の様子をうたったもの。
この『パイノパイノパイ』、いろいろな方がカヴァーされておるのですが、大正期の日本語でのオリジナル?ヴァージョンのほかに、さまざまな歌詞が存在するのもおもしろいところ。
森山加代子さんの『パイのパイのパイ』。
山から東京にでてきた猿の冒険を描いた内容。田舎から東京にでてきたひとの例えでしょうけれど。2番でカボチャと話しをする不思議さがかわいいですね。
お山で育った山猿が
東京の空にあこがれて
出て来たまでは良いけれど
電車に自動車オートバイ
ラッシュアワーの人の波
これじゃ本当に目が廻る
ラメチャンタラ ギッチョンチョンデ
パイノパイノパイ パリコト バナナデ
フライ フライ フライ
かぼちゃが八百屋の店先で
テレビを見ながらいいました
もしもメロンに生まれたら
あたしもスターになれたのに
それを思うと悲しくて
知らず知らずに泣けるのよ
(↑ここでも「メロン」。『メロンの気持ち』などもありますが、「メロンにうまれたらあたしもスターになれたのに」とは、当時やはりメロンは特別だったのだなぁということがうかがえます)
ラーメン、餃子に、肉饅頭
おしるとあんみつ、ところてん
クリームソーダにレモネード
コーヒー、紅茶にアップルパイ
みんな貰ってよろこんで
食べるところで目がさめた
最後のくだりは、夢だったということなのですが、なんかおいしそうな『パイのパイのパイ』です。
そして、こどものころのおなじみのバージョンといえばやはりザ・ドリフターズの『ドリフのバイのバイのバイ』。「パ」ではなく「バ」です。
歌われていることはあまりわからず、口ずさんだりしていたのですが、母に叱られてたようね記憶...。
久しぶりに、あらためて聴いてみたのですが、「Do the hustle~♪」。ヴァン・マッコイの『The Hustle』が織り込まれているのですね。
『The Hustle』
そのほかにもたくさんの方がカヴァー、CMでも使われたりしています。
情報はWikipedia:パイノパイノパイを参考にしました。にはカヴァー・リストなどもあり。
(日本:3月22日、ハワイ:3月21日)
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