きょうは、朝から曇り空。低い雲がたちこめ、それはそれで幻想的な不思議なお天気ではあったのですが、久しぶりに虹でもみたいなぁと、ちょっとハワイが恋しくもなったのでした。かなり冷え込みが厳しくなったせいもあるのでしょう。

電車の中で、そんなことを考えていたら『愛の戦士レインボーマン』を回想。「レインボーマン」が放送されていたのは、1972年から73年。リアルタイムで視聴していたものの、再放送などでくり返し視ていないせいでしょうか、ストーリーの細部が思い出せません。勧善懲悪ではなく、やや難解な展開であったと思います。

ただし、このテーマソングだけは、記憶の中で鮮明に残っており、当時、うろおぼえで歌っていたため、自分が歌っていた歌詞がめちゃくちゃであったのも覚えております。歌いやすいインパクトのある曲調とは対照的に、ちょっと不思議な歌詞でした。

作詞は原作もてがける川内康範さん、作曲は北原じゅんさんです。

一番鮮明に心に残る曲は、先にあげたオープニングの『行けレインボーマン』。

 インドの山奥で修行をして
 ダイバダッタの魂宿し
 空にかけたる虹の夢
 いまさらあとへはひけないぞ
 だから行くのだレインボーマン ♪

次に『ヤマトタケシの歌』第一期エンディング。短いながらも人生の機微に触れた詞だと思います。

 どうせ この世に生まれたからにゃ
 お金も欲しいさ名も欲しい
 自分の幸せ守りたい
 僕だって人間だ、僕だって若いんだ
 けれどもその夢捨てさせる
 この世の悪が捨てさせる ♪
 ↓


そして、『あいつの名前はレインボーマン』第二期エンディング。敵側からの視点で歌っているところが珍しいのではないでしょうか。

 ランランララララ~、ランランララララ~、レインポーマン
 ウオ、ウオ、ウォ、ウォ (x 4)
 黒い、黒い、黒い世界に、赤い、赤い、赤い血を見て生きている
 おれたちや悪魔だ、死神だ、あいつをさがせ~、あいつを殺せ~
 あいつの名前はレインボーマン
 愛の戦士のレインボーマン
 ↓


この作品のテーマソングは、原作者が作詞もてがけているため、特にそうであるのかもしれませんが、こどもだから理解できないだろうという姿勢ではなく、伝えたいメッセージを織り込んでいるところが見事だとおもうのです。近頃のこども向けの番組その他、こどもウケならまだしも、妙に親ウケを意識しすぎた子供向け作品が多い気がしてなりません。



(投稿:日本 2009年11月2日、ハワイ 11月1日)


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