きょうは、『ハリーズBAR』を聴きたくなりました。作詞は安井かずみさん、作曲は加藤和彦さん。1984年のアルバム『ヴェネツィア』より。
(略)
子供たちの遊ぶ広場を抜けて、あてない午後
他人が振り向くほど
淋しくないと、口笛吹く
例えば、君とハリーズBAR
いつもハリーズBAR
あの頃、君とヴァイオリン
甘いヴァイオリン見つめていた
ふたりなら何処にいても人生になる ♪
(略)
ふと君がそばに、居る気配に振り向いては
そんな筈もないと苦笑いして誤魔化してる
例えば、君とハリーズBAR
酔えばハリーズBAR
喧嘩をしたり
あの頃、君とシンフォニー
愛のシンフォニー奏でていた
ふたりなら何をしても人生になる ♪
加藤和彦さんと安井かずみさん、お二人共同での唄の数々が大好きです。そして、以前にも書いたことがあるかも知れませんが、お二人そのものが大好きで、憧れ。よく、雑誌やTVの取材でも取り上げられていましたが、加藤和彦さんがお亡くなりになり、また、お二人にまつわるストーリーを耳にしたり、目にしたりすることが、増えてきました。
あれから少し時間がたって、心に残っているお二人の言葉などを思い出し、そして、その言葉をシェアしてくださってる、お二人を好きだった方々の執筆なども最近たどっています。
先週も思いがけずすてきなお話をみつけました。「ミュージック・マガジン(MUSIC MAGAZIE)」12月号では、ライターの岡村詩野さんが、『あの頃、マリー・ローランサン』についてのコメントで、加藤和彦さんがおっしゃられた言葉に触れていらっしゃいました。そのまま抜粋させていただきます。
"「かずみがいないと歌詞がね」。今年、取材の際に新作ソロを希望する筆者の質問にそう答えたときの淋しげな横顔は今も忘れない。"(岡村詩野さん、筆)
この加藤さんの言葉、心の底からの気持ちだったと思うので、なんか涙がでてきてしまいました。創作活動においては、自分の一部がまるで無くなってしまったような感じがあったのではないかと。
そして、数日前には、I-LOVE-NOBUKOさんという、やはりライターさんなのかなと思われる方が、温水ゆかりさんが書かれた『デリカ・ピープル』という雑誌の記事、安井かずみさんのインタビューについて語られているものをみつけました。こちらもそのまま抜粋させていただきます。
"記事から抜粋。『歌は詞とメロディーの結婚だと思うんです。だからよりよい結婚をさせようとしたら、他人同士と組むよりも、たまたま夫婦の私たちは余計な礼儀を省ける分だけ手間ヒマかからない。いいパートナーだと思っている』と書かれている。" (「安井かずみさん『歌は詞とメロディーの結婚』加藤和彦さん」10月20日)
http://nobukococky.at.webry.info/200910/article_13.html
こちらにも、痛く感動してしまいました。このブログには、その他にもわたしが、安井かずみさんに憧れているのと同じ気持ちのような細かい記述もあって。この筆者の方の気持ちにも打たれました。
その中にあった、一文で、加藤和彦さんとの話ではないのですが、「あぁ、やっぱり安井かずみさんはすてき」と思ったものもあったので、ここに。
"安井さんは『私の詞は、全部実話。実体験なんです。作詞家っていうのは生活者でなければいけないと思っているんです』と語っている。"
長くはないけれど、とてもいろんな気持ちが入った言葉。
加藤和彦さんと安井かずみさん、お二人、いま頃いろんな話をされているのではないかと思うのです。
(投稿:日本 2009年11月30日、ハワイ 11月29日)
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