昨日、2009年、10月17日午前(16日夜)、日本の音楽界に多大な影響を与えたミュージシャンのひとりである加藤和彦さんが、軽井沢のホテルの客室で、自らの命を絶ち他界されました。

「トノヴァン」と呼ばれる加藤和彦さん、とても長い年月の音楽活動をされてきた方です。好きな曲が多過ぎるので、きょうは、加藤和彦さんが、ソロで活動されていた、わたしがほぼリアルタイムで影響をうけた中から数曲を。

初めて加藤和彦さんのレコードを手にしたのは中学生ぐらいのときですが、それよりちょっと前にリリースされていたりも含まれています。アルバムでいうと「パパ・ヘミングウェイ(1979年)」、「うたかたのオペラ(1980年)」、「ベル・エキセントリック (1981年)」、「あの頃、マリー・ローランサン (1983年)」あたり。

加藤和彦さんが安井かずみさんとともにみせてくれる、小説のような世界が大好きでした。曲を聴きながら、音楽とともに旅をして、地図や本で探してみたり。実際に旅に出たときには、唄の中に出てくる場所を訪れたりもしました。

『Around the World』は、まさにそんな夢を語ってくれるような一曲。ヘミングウェイをテーマにしたアルバム「パパ・ヘミングウェイ」より。



「うたかたのオペラ」からはやはりこれでしょうか、『ルムバ・アメリカン』。「メトロポリス」の魅力的な女性「寒い国からきたゼルダ」が目に浮かぶようです。



「ベル・エキセントリック」からは『American Bar』。「アメリカン・バー」といっても、舞台はアメリカな訳ではなく、パリ。アルバムには、ジャン・コクトーについての曲やエリック・サティの作品も収録されており、芸術家たちのつどうパリのカフェといった感じでしょうか。



「あの頃マリー・ローランサン」からは、同題の『あの頃マリー・ローランサン』。金子国義さんのジャケットとがステキな、おしゃれで大人な曲が多いのが印象に残ります。このアルバム、前三作より少しアクがぬけた感じもします。



どのアルバムも、バハマ、ベルリン、パリなどで収録され、友人関係にあった豪華ミュージシャンたちが参加でしています。

最後にもう一曲。「ベル・エキセントリック」から『Adieu, Mon Amour』。「Adieu」は、フランス語で別れのことばですね、それも長いお別れのときの。




(投稿:日本 2009年10月18日、ハワイ 10月17日)


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