会社勤めながら祝祭日が休みではないという勤務体制なのですが、この先になると休日出勤分の代休も取れなくなりそうなので、今週末は、暦どおりに連休をとることにしました。ちょっと疲れ気味だったので、近場に出かけてのんびりしようかとも思ってたのですが、日常からの脱出には、やっぱり旅!と、前日決定で旅に出ることにしました。

大きな青い海と夕日、朝日がみれる場所に行きたいなぁと思い千葉の白浜へ。連休前なのに予約取れたのはラッキーだったのですが、あいにくの天気。残念ながら青い海、夕日、朝日は、みれなかったのですが、雨の海もいいですね(そういえば、白浜は以前に友だちのうちの別荘に行ったときも雨だったようなw)。

天気には恵まれなかったものの、今回の旅は野菜や果物、海産物などお土産もたくさん。なんだか、食材買いに行ったみたいな感じだったのですが、他にもこれからの、そして次回の訪れへの課題というお土産ができました。
(旅の様子:お土産などはTwilogに。10月9日10月10日)
往きの道中気がついたのですが、千葉、安房の国といえば「南総里見八犬伝」ではないですか!うっかりしていたので、八犬伝がらみの名所などあまり調べていなかったのですが、今度訪れるときの楽しみにこれからいろいろ調べていきたいと思います。

きっかけは、往きの通った鋸南富山あたり。なんかこの辺りの雰囲気、雲が低かったせいもあるのでしょうけれど、なんだか幽玄で、昔話というか伝奇物の舞台となるような空気を感じたのです。そう、富山は、伏姫がその命をとげ「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の大玉が数珠から飛び散ったという「八犬伝」所縁の南総の中でもまさに物語の中で重要な地だったのですね。もちろん、「南総里見八犬伝」は滝沢馬琴が描いた伝奇物語、歴史上の事柄にヒントを得て創作されたものなので、実際の里見一族の話とは異なる訳ですが、例え物語でも、舞台となっている地には独特の磁場のようなものがありますよね。

以前にもNHK人形劇について書いたときにも触れたのですが、NHK人形劇『新八犬伝』は、こどもの頃の思い出に残る大好きな作品でした(ストーリーは理解しきっていませんでしたけど)。
NHK人形劇シリーズ テーマソング その他

新八犬伝:オープニング~第1回ストーリーの一部、坂本九さん解説入り
この映像の坂本九さんの解説は、1985年5月9日に収録。お亡くなりになった年のものです。本編のオリジナル放送は1973年4月2日から1975年3月28日まで。
人形浄瑠璃を思わせるようなオープニング、いつ聴いて、みてももいいですね(以前にもポストしてますけど)。



新八犬伝:エンディング:夕やけの空:
歌:坂本九、作詞:石山透、作曲・編曲:藤井凡大
坂本九さんが歌うエンディング・ソング、こちらの記憶はおぼろだったのですけれど、いいですね。



新・八犬伝OP~めぐる糸、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌
歌:坂本九、ロイヤルナイツ、作詞:石山透、作曲・編曲:藤井凡大
挿入歌『めぐる糸、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌』は1:15あたりから。この曲は、聴いてみて記憶からよみがえったのですが、口上人気にあやかって作られたものなのだそうですね。



この名作、『新八犬伝』も他の過去の名番組に同じく、当時のNHKの事情で、映像が残っているのは、数話のみ、本編全464話中、第1話、第20話、最終話の3本のみなのだそうです。ほんと残念です。1975年には劇場編というのも公開されたようで、こちらは、DVDもあり。
当時、幼かったため、ストーリーをよく覚えていません。なんとなくは知ってたりするのですけれど、復習のためにも、この劇場編でもみてみようかなぁとも思ってます。

「南総里見八犬伝」、まだまだ勉強不足なのですが、今回調べてみてさらなるファンタジーを感じました。気になったこと、知られていることも多いと思いますが、自己メモのようなものを。

 - 曲亭馬琴(滝沢馬琴)は、28年かけて創作
 - 北斗七星:『合類大節用集』の記述を無視してまで物語を「七犬伝」とする構想があったという。高田衛は八犬士に北斗七星のイメージが投影されているとも指摘している。七星の一つミザールにある「輔星(添え星)」を8番目の星と見なすことにより齟齬をなくしているが、これによって「八犬士のうち一人が子供として登場する理由」も説明できるとする。
 - 馬琴の「隠微」
 - 南総里見八犬伝の登場人物:あらためて読んだり、みたりするのにこれみておくといいですね
 - 歌川国芳による八犬伝ものの浮世絵、あらためてかっこいい

ストーリーそのままをとりあげたもの、ヒントを得たものも含めるとものすごい数ですね。近年の作品もあり、さすがに魅力ある時代スペクタクル作品、200年近くたったいまでも、その魅力はうせませんね。
南総里見八犬伝を題材にした作品

アストロ球団もそうだったとは。

そして、これもそうなんですね。

宇宙からのメッセージ(1978年)
監督:深作欣二、原案:石ノ森章太郎、野田昌宏ほか
南総里見八犬伝をモチーフにした和製スペースオペラ映画
みてみたいんですよね。



映画「里見八犬伝」 予告編
1983年、東映・角川映画
監督: 深作欣二、脚本: 鎌田敏夫、深作欣二
主題歌 ジョン・オバニオン
そういえば、これも当時観なかったのでした。



28年の歳月をかけ、失明してもなお、お路に口述筆記をさせて書き上げた9輯98巻106冊、「百年の後知音を俟て是を悟らしめんとす」とし、文外にこめた馬琴の「隠微」、深意は何だったのでしょうか。
「南総里見八犬伝」、再訪。本もいろいろありますけど、NHKの人形劇版から読むのがわたしのような者にはよいかも知れません。

(投稿:日本 2010年10月10日、ハワイ 10月9日)


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