そろそろ神宮外苑の銀杏も色づく季節かなぁなどと思いつつ、深まる秋ということで、今夜は、「愛のさざなみ」につづき、よろめき系の世界を。
メロドラマといえばテレビ昼枠、花王「愛の劇場」のイメージですが、ラジオ界では何と言っても細川俊之さんのナレーションがすてきな「ワールド・オブ・エレガンス」。1976年11月1日から1993年4月2日まで、FM東京(現・TOKYO FM)で放送されていた番組です。ピアノやフルートで奏でられるサウンドとポエムや語りによる愛の世界。かならずしも悲恋だったりする訳ではないのですが…。
ジャン ミッシェル・カラデック:ラブ・ワールド ~愛の世界~
「ワールド・オブ・エレガンス」のテーマ。
この『ラブ・ワールド ~愛の世界~(MONDE D'AMOUR)』は、番組テーマであり、さらにワールドのテーマ。
歌はフランス語ですが、作曲はいずみたくさん。番組終了まで、ワールドグループ各社の電話保留音にも採用されていたそうです。
ジャン ミッシェル・カラデックの他にもいくつかのヴァージョンがあり。
初代(1976年11月から1979年10月まで)
シンガーズ・スリー
2代目(1979年11月から1982年3月まで)
レイモン・ルフェーブル・グランド・オーケストラ『Love World』(instrumental)
3代目(1982年4月から1986年まで)
ピエール・ポルト&ヒズ・オーケストラ『Love World』(instrumental)
アルバム:ラ・メール(こちらのアルバムには金曜ロードショーのオープニング『フライデー・ナイト・ファンタジー』も収録)
4代目(1986年から1992年12月まで)
服部克久編曲『ラブ・ワールド』(instrumental with chorus)
5代目(1993年1月から1993年3月まで)
初代から4代目までをシャッフルしたアレンジ版
復活を望む番組のひとつである「ワールド・オブ・エレガンス」、まさに作業の合間などの一息に聴きたい感じです。
探してみたところあったので、いくつかの放送回を聴いてみました。
この回いいですねぇ。
前の番組からの「ステレオ・トリオ~」のCMも懐かしい:)
「いまだけは、僕のために心ください。細川俊之です」。山茶花の花、英語では、など辞書の楽しみも。
大好きな『青い影(A Whiter Shade of Pale』のインストゥルメンタル・ヴァージョン!ジョン・デンバーの『緑の風のアニー(Annie's Song)』もいいですね。
こちらは、1993 年3月31日の最終回。
「君を知ってから自分をコントロールできなくなった。君の前では恋のさじ加減も役にたたない。細川俊之です」
「いままで言わなかったことをきょう言います。世界で一番君が好きです。やさしい時をありがとう。君は僕の午後の恋人」
最終回ですから…。
テーマの他も収録された「ワールド・オブ・エレガンス」のアルバムが存在することは、常盤響さんのレコ部で知ったのですが、ヴァージョンはことなりますけど、CDも発売されているのですね!
豪華盤の他にテーマ別のものも。気軽に一枚というのであれば、「World of Elegance「男と女のいる風景-Scenes Of Men and Women-」」も良さそう。かなり、よろめいてしまいます(ポチりにw)。
細川俊之さんの語りとポエム、再生リストにしてみました。
[流行語としての「よろめき」]
「よろめき」=流行語、といっても、いまや通用しないとは思うのですが(わたしの世代でも、です)、「よろめき」とは、1957(昭和32)年の三島由紀夫の小説「美徳のよろめき」から生まれた流行語だったのですね。細川俊之さん、メロドラマ(よろめきドラマと呼ばれた時代もあり)などよろめきジャンルも追求するとかなり深そうです。
ベストセラーから生まれた流行語
(投稿:日本 2010年10月28日、ハワイ 10月27日)
2011年1月14日午前5時24分、急性硬膜下血腫でお亡くなりになってしまいました。ご病気だったのではなく、1月12日に、自宅の居間で転倒し、頭部を打ち、そのことが原因だったそうです。悲しいです。
享年70。ご冥福をお祈りいたします。
(投稿:日本 2011年1月14日、ハワイ 1月13日)
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