YouTube関連などからのたどりつきは、本当にいろいろな発見がありますね。いままで名前は知っていたけれど、あまり聴いたことがなかったという方を調べたりするやキーとなる方からの流れでたどりつくことが多いのですが、まったくその逆もあり。ふと何気なく聴いてみたものがとてもすてきな作品だったり、よく調べてみると、全くタグなどには含まれていない情報で、つながっていたりで。

きょうは、「俄(にわか)」というグループについて、数曲を聴きながら、調べてみました。
「俄」は、宮川良明さん(ギター・ボーカル)、中島ひできさん(ギター・ボーカル・フルート)、大枝泰彰さん(ギター・ピアノ)の3人からなるグループ。1972年、SBCラジオ(信越放送)主催のフォークコンテストで優勝した後、1975年に日本フォノグラム(フィリップスレコード)からメジャーデビュー。シングル2枚とアルバム1枚を発表し、翌年に解散。

メジャーとしての活動期間が8ヶ月と短かったこと、メンバーの方々はそれぞれ別の道を進まれたということもあるからか、いままで全く知りませんでした。単独のCDも、オムニバスなどへの収録もないみたいですね。

でも、アルバム曲を聴いてみたところ、好きな感じの音もあり。ファースト・アルバムということもあるのか、音の感じはいろんな感じが混ざりあって、多彩ともいえる感じで、その後のサウンド、このまま活動されていたら、どんな感じになっていたのかなぁと。

アルバム『俄芝居』より

銀河特急:1曲目



かざぐるま:9曲目



人形館:10曲目



青山陽一オフィシャル・ブログ:長野公演ゲストの秘密(2009.2.26)
からの情報を参考にさせていただきました。

グループ自身の他にどんな方がたずさわっていたのかなぁと調べてみたら、大野克夫さんがプロデュース、アレンジも手がけていたのですね。速水清司(ギター)さんや原田裕臣さん(ドラムス)も参加。

「和製フォークならではのマイナーコードの叙情的な曲を聞かせる一方、アコギの16ビートカッティングでファンキーな一面を覗かせたり、時折出てくるフルートなどがちょっとジェスロ・タル的なプログレ感だったり、コーラスも駆使したり、一筋縄ではいかない多彩な音楽性。ガロと四人囃子とNSPの中間、みたいな面白さなんですな。ご当人達もCSN&Yやロギンズ&メッシーナをお手本にしていたそう」

そうかも。そして、たしかに「喫茶ロック」シリーズあたりで再発されててもおかしくないような気もしつつ(調べたけどありませんでした。日本フォノグラム編っていうのもないですしね)。
デモテープの録音には、山下達郎さんや伊藤銀次さん、松任谷正隆さんなどが担当していたそうです。

シングル曲はこちら。

雨のマロニエ通り:1975年6月(昭和50年)
作詞:大枝泰彰・中島ひでき、作曲:大枝泰彰、編曲:大野克夫



ハイウエイ・バス(B面。こちらはアルバムから)



コスモス:1975年10月(昭和50年)
作詞・曲:大枝泰彰、編曲:大野克夫



宮川良明さん(ギター・ボーカル)は専門学校を卒業後、はしだのりひこさんのバックを経て、長野市内で音楽スタジオを経営、(お嬢様もミュージシャン。宮川真衣さん)。中島ひできさん(ギター・ボーカル・フルート)は長野県内でテレビ番組制作、グループ活動当時。医大生だった大枝泰彰さんは、現在東京で開業医をされてるそう。
abn長野朝日放送
駅前テレビHOME:ザ・駅前テレビ 特集:駅前探偵舎!伝説のバンド復活&赤ちゃんスプーンの謎

近年、宮川良明さん、中島ひできさんのお二人は「俄組」として音楽活動を再開されてるみたいですね。

(投稿:日本 2010年10月26日、ハワイ 10月25日)


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