本日は、ちょっと気になっていたけれど、まだ書いてなかった『Bamboo Rock and Roll』いついて。数ヶ月前に動画関係をうろうろしていていつけたものなのですが、いわゆる戦後のなんちゃってオリエンタルといか、不思議でちょっとデタラメな感じがなんともいえずよいナンバーですね。歌っているのは、デトロイトのグループ、ナイトキャップス(Nitecaps)。正式なリリース年はわからないのですが、活動時期、他の曲のデータからみると1950年代、中後期ぐらいのものですね。
The Nightcaps (or Nitecaps) - Bamboo Rock and Roll
オリエンタル、アジアなどがエキゾチックという志向は1920年代、1930年代ごろからあり、地名やサウンドなどで雰囲気を出していたりするのですが、このあたりのミッドセンチュリー、オリエンタルな作品、JAPAN、NIPPONが歌われているものの特徴は共通な日本語のフレーズがつかわれてることですね。日本語と言ってもカタカナか英字で表したい雰囲気ですが:D(収集されてる方もいて、アジアならまとめてミックスされちゃっているようなことからもCHOP SUEY ROCK(チャプスイ英語での中華風野菜炒めから)などといった感じである意味独立小ジャンルでもあり)。
「サヨナラ」、「オハヨウゴザイマス」、「コンニチワ」などの挨拶系はもちろん、「ゴメンナサイ」、「チョットマッテクダサイ(実際の発音はチョトマテクダサイ)」とか「ドコイクノ」、「モシモシ」、「アノネ」なんかもよくありますね。あとは「フジヤマ」とか。
でも、この日本語、まったくもってデタラメという訳ではなく進駐軍的雰囲気を感じさせつつも、日系人のよく使っている日本語フレーズがしっかり反映されてますよね。
いままでもいくつかとり上げてみたりしているのですけれど、『Bamboo Rock and Roll』は、そんな意味でも。日系人ニホン語フレーズ好きなわたしにとってちょっとほっておけない存在です。
「Rikisha Rikisha」、「Geisha girl」などはいかにもジャパンなイメージなのですが、ニホン語な感じの「モシモシアノネ(moshimoshi anone)」にとどまらず、「バカタレ(Bakatare.発音はBakatari)」が!
Bakatare, hi hi~♪ Bakatare, hi hi~♪
この言葉、「バカタレ(Bakatare)」っ日系人よく使いますね。ハワイでは、一種ピジン化しているので、むしろ日本にいたときより耳にする言葉だったりします。日本にいたときには、もちろん、意味はわかってましたし、テレビなどの台詞などではあったりなんですけれど、とっさにこの言葉がでるほど身近な言葉ではないのになぁと、ハワイに旅行で行ってたころから不思議に思っていたものです(その他、日系人の方が使うニホン語って独特なものが多いのです)。
アメリカで日系人といえば、沖縄系の方、または広島、山口、岡山など中国地方が多いので、これは、絶対に地域的な影響があるにちがいないと思っていたのですが、やはりどうもそうみたいですね。以前にも聞いたことはあるのですが。
(特に日系人とは関係ないものの)言葉の地方・地域差などについて質問されているOK Waveにもそんなものをみつけました。
OK Wave:言葉について
広島=バカタレ(バカモン・アンゴウ・ホーケ・タラン・コケ)
山口=バカタレ(クソバカ・アホウ・タワケ・ボケタレ)
って感じなのだそうです。個人差もあるでしょうけれど。
「バカタレ」から戻りまして、『Bamboo Rock and Roll』。The A-Bonesというガレージなバンドもカヴァーしているのですね。
The A-Bones: Bamboo Rock N' Roll
[いままで書いたCHOP SUEY的なもの]
ミッドセンチュリー:
The J's With Jamie YOSHIKO (そして久我美子さん)
CLUB NISEI ORCHESTRA (続き): ジャパニーズ・ルンバ いろいろ
GOMEN NASAI (FORGIVE ME) 作曲:服部レイモンド
それ以前:
FUJIYAMA MAMA フジヤマ・ママ
ハリー・ウォーレン/ モート・ディクソン NAGASAKI (ナガサキ)
ある意味CHOP SUEYなもの:
サラ&メロディー Fujiyama Yeiyei (フジヤマ・イェイイェイ/ ノーエ節)
ザ・ピーナッツ フジヤマ・ムーン/ ハッピー・ヨコハマ (ドイツ語)
(投稿:日本 2011年1月17日、ハワイ 2011年1月16日)
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