寒い日が続いています。東京地方は、本日で20日間連続乾燥注意報が出されているそうです。今朝のワイドショーでは、簡単にできる肌や唇の乾燥対策というものをやっていたのですが、唇の乾燥を防ぐリップクリームの正しい塗り方というのがあるんですね。
横にすべらすのではなく、まずは中央の部分を縦にゆっくり上下させ、口角から中央に向ってぬるのがよいそうです(上唇も同様)。これ、知りませんでした。

リップクリームで思い出し。現在は、男性用のリップクリームなども販売されていたりしますけれど、リップクリームを語るうえで、ティーンエイジャーのコスメジャンルを確立したキスミーをはずすことはできません。リップクリームでありながら、ツヤ出し効果・色づきもあるキスミー・シャインリップは、こどもの頃、昭和40年代、ティーン雑誌系で必ず広告をみかけるちょっと憧れの商品でした。

そんなキスミー・シャインリップクリームのイメージは、やはりキャンディーズ。
キャンディーズは、その活動の中で、メンバーのイメージカラーのようなものが決まってましたが、こちらのコマーシャル・雑誌広告でも、リップの色づきによって、ミキちゃん、ランちゃん、スーちゃんとなってました。
キャンディーズ出演:キスミー シャインリップCM(1976年)



ミキちゃんがシャインオレンジ、ランちゃんシャインリップ、スーちゃんがシャインピンクで。

キスミーシャインリップのデビューは、1970年(昭和45年)、は日本初のつや出し専用口紅として発売され、ヤングOL、中高生の間でヒット。口紅よりは手軽、ちょっと背伸びな感覚のキスミーシャインリップ、このキャンディーズの使ったCMは、まさに感じです。

この後、1977年9月リリースの讃岐裕子さんによる『シャインの秋』がCMソングとして起用(以前に書いた小泉まさみさん関連『ハロー・グッバイ』につづき讃岐裕子さん再び登場)。

讃岐裕子:シャインの秋(静止画音声のみ)
作詞:伊藤アキラ、作曲:平尾昌晃、編曲:馬飼野康二



さらにカラーバリエーションは増え、おとなも使えそうなカラー、シャインレッド、シャインモカ、シャインワインなども登場。なかでも、1978年(昭和53年)発売のシャインワインは大ヒットとなり、15000本を販売したそうです。この販売数は、リップクリームという商品でシリーズの販売数としては類をみないものだそう。

当時の広告、歴代の「キスミー」ブランドのヒット商品や伊勢半の歴史など、株式会社伊勢半のサイトでみることができます。
http://www.isehan.info/history.html
http://www.isehan.co.jp/g-products/J07/index.html

伊勢半の歴史は長いのですね。
「文政8年(1825年)、澤田半右衛門が江戸の町では初めての、紅の製造と卸しを一手に引き受ける紅問屋「伊勢屋半右衛門」(通称:伊勢半)を小舟町に創業しました。澤田半右衛門は、寛政2年、現在の埼玉県川越市藤間に生まれ、若くして江戸日本橋の紅白粉問屋(炭屋)に奉公しました。その後、独立し紅づくりに寝食を忘れて没頭し、研鑽を経て独自の工夫と試行をこらした玉虫色に輝く小町紅を開発し江戸一の紅商となりました」

「侵食をわすれて紅づくりに没頭」、「玉虫色に輝く小町紅を開発」とは、紅商の心意気を感じます。「キスミー」というネーミング、すばらしいなぁと思っていたのですが、伊勢半の口紅にこだわりあってからこそなのかもしれません。

昭和初期には、中国や満州に向けての輸出もしていたのですね。頬紅やマユズミ、白粉などの販売も開始。

「キスミー」という名前が使われはじめたのは、昭和20年(1945年)なのでしょうか。

「戦後の物不足の時代にも関わらず、当時としては画期的な植物性油脂や医薬品にも使われたラノリンを配合した「キスミー特殊口紅」を発売。口紅本来の役割である美しい発色に加え、唇の荒れや乾燥を防ぐという新たな効果を加え「唇に栄養を与える口紅」のキャッチフレーズで大ヒット」

スーパーマーケットや薬局などで買える手軽なコスメとしておなじみのキスミー、商品バラエティはかなり多く、いつも使うひとのニーズをきちんと考えてくれてそうです。きっと開発部門とか日々の研究すごいのでしょうね。

現在は、シャインリップというラインはなくなってしまったようですが、シャイングロススティックとなっているようです。シャイングロススティック



[西高東低、冬型気圧配置]
乾燥注意の冬型天気、まだまだこの感じで続きそうですね。「西高東低」、「冬型気圧配置」というフレーズ、お天気のお姉さんになりたいかもと思っていたこどもの頃、なんだか気に入ってました。
このところ、急にインフルエンザも増えてきているそうです。くれぐれも体調には気をつけることとしましょう。乾燥には手洗い後のハンドクリーム、こちらもぬり方にコツがあるそうで、ささっとぬるのではなく、ツメののつけ根や関節は重点的に。一番乾燥しやすいのにぬれていないことが多いそうです。

あらためてチェックして、きょう、気がついたのですがtenki.jpには、素肌乾燥指数、風邪ひき指数、掛け布団指数、鍋物指数などあるのですね。なんかちょっとかわいいです。
素肌乾燥指数
風邪ひき指数
掛け布団指数
鍋物指数

(投稿:日本 2011年1月19日、ハワイ 2011年1月18日)


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