先日、TwitterのTLで知ったニュースなのですが、あの心に残る名ドラマ、『岸辺のアルバム』がTBSオンデマンドで昨日(2/1/2011)から配信開始となったのですよね!原作・脚本は山田太一さん、プロデューサーは堀川敦厚さん。DVDにもなっていなくて、ずっとずっとみたかった作品です。
早速、TBSオンデマンドのページでチェックしてみたのですが、どのようにすればよいのかいまひとつわからないので、これから研究、登録、購入をしたいと。
TBSオンデマンド:岸辺のアルバム:セット詳細

以前、ブログはじめたばかりのころに、このドラマのことについては
岸辺のアルバム オープニング ジャニス・イアン (JANIS IAN)
として書いているですが、ジャニス・イアンの『『Will You Dance』がとても印象的で、オープニングの映像とともに心に刻まれてます。

そこで、ジャニス・イアンといえば、いつかこちらでも、と思っていた作品がもうひとつ。映画『復活の日』。『岸辺のアルバム』のこと考えていたらこちらも観たくなってきました。

映画『復活の日』オープニング(1980年):



Janis Ian:You Are Love(Toujours Gai, Mon Cher):



この作品、角川映画のなかでも、かなり好きな作品。草刈正雄さんとオリヴィア・ハッセーさんがとてもすてきで、かつまさに当時の人気も感じ取れます。
深作欣二さん監督、原作は、小松左京さんで、1964年に書き下ろしで発表したSFもの。こちらはDVD所有なので、観ることができるのですが、そういえば、この作品、好きな割りには、制作の情報など細かいことを知らないできてしまいました。ということで、きょうは、少し、調べてみることにしました。

ストーリー:
生物兵器をすくる過程でできた新型ウイルス MM-88がスパイによって持ち出され、そのスパイの乗った航空機は、墜落。やがて、MM-88は増殖を始め、全世界に蔓延する。そして、人類を含む脊椎動物のほとんどが絶滅し、わずかに生き残ったのは極寒の南極大陸に滞在していた各国の観測隊員と蔓延前に出航していた原子力潜水艦の乗組員という中での展開。そこからいろいろとあるのですが、おおまかな内容はこちらで。
Wikipedia:復活の日:内容
MM-88の「MM」は、「火星の殺人者(マーシアン・マーダラー)」の頭文字だそう。

映画『復活の日』予告編



この映画、角川春樹事務所とTBSの製作だったんですね(『岸辺のアルバム』もTBS、ジャニス・イアン)。
公開は、1980年6月に東宝系、英題は『Virus』。
この映画、ストーリーなども、その後のいろいろな映画やドラマにも影響を与えているのではないかと思うのですが、もともと小松左京さんの作品が発表された段階で、一度、映画化の案があったのですね。
引用ですが…
「1965年に映画化の話があったが「合作でないと日本では無理」と東宝が判断、英訳して、20世紀フォックスに渡した。当時、フォックスに出入りしていたマイケル・クライトンが4年後の1969年に類似テーマの『アンドロメダ病原体』を出版、ベストセラーとなり、映画化もされ小松を驚かす」。

こちらが、その『アンドロメダ病原体』ですね。
Andromeda Strain Trailer (1971年)



「1970年代、角川春樹が社長に就任した角川書店では角川文庫を古典中心からエンターテインメントに路線変更を図り、特に日本のSF小説に力を入れていた。本作も早川書房から刊行されていたものを、1975年に角川文庫から再刊した。また当時、角川は映画製作事業も開始しており、いわゆる角川映画の一作として白羽の矢が立った。角川春樹は社長に就任するとすぐ小松に文庫化を依頼し、映画化の際には小松に「これを映画化するために会社を継いだ」と語ったという。角川春樹は自著でも、映画製作を行うようになったのは『復活の日』がきっかけと述べている」とありますが、こちらは1980年の作品ではありますけれど、『復活の日』は、角川映画のきっかけともなったものなのですね。

撮影もかなりのスケールで。
-当初14億円から15億円の予定だった製作費は、最終的には25億円に
-スタッフは日本人とカナダ人の混成チームで、外国人俳優も多数参加
-撮影には1年以上をかけ、日本国外のロケに費やした日数は200日
-南極やマチュ・ピチュでロケが行なわれ、特に35mmムービーカメラで南極大陸を撮影したのはこの映画が世界初
-南極ロケでは座礁事故を起こして、一般ニュースとして日本での報道のみならず『ニューヨーク・タイムズ』の1面にも
-チリ海軍とカナダ海軍の協力で本物の潜水艦(シンプソン・オカナガン)を撮影で使用
-世界各地の様子を知るために、昭和基地のアマチュア無線で情報収集をする様子が描かれる

VIRUS/ 復活の日:メイキング スタッフインタビュー:
宍戸錠さんによる深作欣二監督と木村大作カメラマンのインタビュー。



「国内公開では配給収益24億円とヒットだったようですが、製作費が巨額だったため、宣伝費等を勘案すると赤字であったとされる。本作がきっかけとなって、角川映画は1970年代の大作志向から、1980年代は薬師丸ひろ子ら角川春樹事務所の所属俳優が主演するアイドル路線のプログラムピクチャーに転換した」とあり、ここでも、角川映画の方向性にかかわってきているのですね。

日本人出演者は草刈正雄さん、多岐川裕美さん、渡瀬恒彦さん、森田健作さん、夏木勲さん、緒形拳さん、千葉真一さんほか。
南極ノルウェイ隊としてオリヴィア・ハッセーさん、南極アメリカ隊ではジョージ・ケネディさんも出演。

テーマ曲はジャニス・イアンの『ユー・アー・マイ・ラブ/ You Are Love(Toujours Gai, Mon Cher)』ですが、音楽、テオ・マセロと羽田健太郎さんだったんですね。

感動的なラストシーン。



長いことみていないので、本日調べた情報も気にしながら、近いうちに観てみたいと思っています。


(投稿:日本 2011年2月2日、ハワイ 2011年2月1日)


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