アストラッド・ジルベルトの『And Roses And Roses』、とっても、とっても大好きな曲。そして、2月になると再生率がとっても高くなる曲でもあります。
2月は、寒さがつらい時期でもありますが、この曲を聴いてやってるくる春を思うと心弾みます。
そして、以前にも書いたのですが、2月は、春につづき「ROSE」のイメージあり。そんなROSEをテーマにした曲の中でも、一番好きな曲なのです。
(『君は薔薇より美しい』とはまた別に。こちらも一番なのですけれどw)



バレンタインがあったり、お誕生日だったり、なんとなく楽しいイベントも多く(実際はふつうな1日なのですが雰囲気が好きなのでしょうね)、この曲を聴くとプレゼントをもらっているようで。ロマンティックでありながら、どこか調子はずれな感じもあるストーリーがまさにボッサな感じ。この少し調子はずれというのが、大好きな理由のひとつかもしれません。

聴いてると自分も幸せな気分になりいつもニコニコ。ハッピーにさせてくれる曲なのですが、ずっとずっと長い間、歌詞でどうしてもきき取りづらい箇所が一箇所あったのです。
iPhoneで聴いている曲をTweetしたりするのに使っているTuneWikiというサービスでは、歌詞をみることができたりするのですけれど、どうもこの歌詞がいつも聴いてるヴァージョンとちがい。

TuneWiki:And Roses And Roses Lyrics - Astrud Gilberto

それでも、自主投稿だったりすので、間違ってるのかなぁぐらいにしか思ってなかったのですが、やっと、やっと気づきました。

どうしても、その箇所が知りたくてウェブ検索したところ、上位に出てくるものにはアンディ・ウィリアムス(Andy Williams)の…と。
えっ、もしかして、これっていろんな人が歌っているの?と(聴きはじめてから、いったいどれだけの年月がたっているのやら)。

多分、歌詞検索に多くでる、男性シンガーたちのヴァージョンの歌詞のほうがオリジナルなのですよね。
アンディ・ウィリアムスのほか、マット・モンロー(Matt Monro)も歌ってました。

Matt Monro - And Roses And Roses



歌詞、よく探してみたところ、アストラッド・ジルベルトのヴァージョンもあり、その1ラインの歌詞も判明。
「Shall I fall or shall I let it be?」だったのですね!
「shall I let it be?」というのはきき取れていたのですけれど、彼女独特の発音でどうもその前がクリアじゃなかったのです(また、そこがアストラッド・ジルベルトの好きなところでもあるのですけれど)。「シャラララ~、shall I let it be?」と歌ってるのかななどとも思ったりもしていた時期もあるのですが、どうも「or」が聞こえるので。流れとしては、とても納得なので、なんで気づかなかったのかなと。

せっかくなので、その不明だった点も含め、男性シンガー・ヴァージョンとのちがいをみてみました。
A)=アストラッド・ジルベルト編
M)=男性シンガー編

A)
Everday he sent a little present
Just to let me know how very much he cared
Wrote a little love note with each present
But to fall in love had me a little scared

M)
Every day I sent another present
Just to let her know how very much I care
I wrote a little love note with each present
But it didn't seem to get me anywhere

A)
My poor weary heart was so uncertain
Shall I fall or shall I let it be?
Then he sent a dozen yellow roses and
That somehow just turned the trick for me

M)
My poor worried heart was almost certain
That this love affair would never be
Then I sent a dozen yellow roses and
From that moment she belonged to me

どちらの節も大体は同じなのですが、最後の1ラインが異なり、ここがまた、単純な入れ替えでないところがよいなぁと思い、どちらのヴァージョンも好きになりました。

この後の部分はほぼ同じで、「I」と「he」、「her」と「me」というちがい。

ずっと長く聴いている曲でも、知らないことってたくさんですね。むしろ、そういう曲の方が細かいことを知らなかったりするのかも知れません。

作詞は、レイ・ギルバート(Ray Gilbert)、そして、作曲はドリヴァル・カイミ(Dorival Caymm)でした。
レイ・ギルバートは、「Zip-a-Dee-Doo-Dah」の他、たくさんの名曲を残してます。
ドリヴァルは、ジョアン・ジルベルトも崇拝する作曲家。バイーヤの象徴。ジョアン・ジルベルトでおなじみだった「Rosa Morena」、「Doralice」、「Samba de Minha Terra」、「Saudade da Bahia」なども、トリヴァルのものなのですね。

この辺、持っているのが輸入盤だったりすることもあり、意外と情報、もれています、の自分でした。

昨日は、お誕生日にいただいた曲をまとめてみましたが、メッセージもまとめたかったので、本日実行。まずは、トゥギャッターでまとめてみました(途中からは自分からのリプライははじいてしまいましたが、ところどころ入れてみながら)
2.15.2011

(投稿:日本 2011年2月16日、ハワイ 2011年2月15日)


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