きょう、2月15日は、誕生日。誕生日の朝に聴いたのは加藤和彦さんの『Today』(作詞:安井かずみさん、作曲:加藤和彦さん)。
ちょうど、きょうの気分にあったこちらの動画をみつけましたので。加藤和彦さんのすてきな、「時」を感じる3曲。

 今日がまたきている
 時を刻んでいる
 mm Today だれかのバースデー
 ただそれだけの一日
 できればきれいなまま
 箱につめ、しまいたい
 カメリアの香りをそえて
 今日を

毎日、時が過ぎていくのは、とても早く、夜が明けて朝がきて、時を刻んでいるのですよね。そして、もう夜。「できればきれいなまま箱につめ、しまいたい、カメリアの香りをそえて♪」。カメリアの香りをそえて、ちょうど椿の季節です。

この『Today』は、1978年のアルバム『ガーディニア(Gardenia)』に収録されている一曲。デュエットはジャズシンガーの笠井紀美子さん。とってもすてきな歌声、笠井紀美子さんの曲もちょっと聴いてみたい。参加ミュージシャンは、鈴木茂さん、坂本龍一さん、高橋幸宏さん、後藤次利さん、斉藤ノブさんです。ボッサな感じが大好きです。

『Today』のあとにつづくのは『シンガプーラ』(作詞:安井かずみさん、作曲:加藤和彦さん)。今朝も、この曲順だったので、ちょっとびっくりしてしまいました。

『シンガプーラ』、サディスティック・ミカ・バンド解散後のソロアルバム『それから先のことは』(1976年)より。参加ミュージシャンは、ジミー・ジョンソン、バリー・ベケット、ロジャー・ホーキンス、デヴィッド・フッド。このアルバムより後のことですが、初めてシンガポールに行った中学生のころ、加藤和彦さんと安井かずみさんの旅インタビューかなにかでみたスポットを訪れたりしたこと思い出します。

 懐かしいロックンロールがかすれた音ラジオから
 西、東、ぶつかって、いま奏でるハーモニー

 いま陽が沈む、黄色い太陽が
 人生を忘れそうこのアジアの片隅で

 夜をかき消すように青い月の光に
 人生を忘れそうこのアジアの片隅で ♪

アルバム『それから先のことは』、Amazonのコメントによると、「後に、その精神的高貴性は小沢健二に、サウンド面は小山田圭吾に大きな影響を与えたと言われる」とのこと。そうでしたか。

そして最後、3曲めは、岡崎友紀さんの『Do You Remember Me』。

 月日が経つのは早いものだと
 あなたもまたそう思うのでしょうか ♪

ほんと、月日が経つのは早いもの。ほんと、時を刻んでいることは感じるのですが、何年も前なのについこの間のことのように感じることもたくさん(まだ、おとなになれていないような気すらすることも、しばしば)。

『Do You Remember Me』を初めて聴いたのは、まだ加藤和彦さんがお亡くなりになる以前ではあるのですが、そんなに前のことではないのです。たしか去年の6月ごろにBlip.fmでBlipされていたものを聴いたのが初めてでした。聴いた瞬間、「なんてすてきな曲!」と思い、どなたが作詞、作曲なのか調べ、すると昔から憧れていたお二人の作品でした。とってもうれしく思ったこと、いまでも覚えてます。

[歳を重ねるということ]
誕生日を迎え、またひとつ歳を重ねました。自分へのお誕生日プレゼントは最近再版となった加藤和彦さん著の『優雅の条件 (ワニブックスPLUS新書)』。まだ読んだことがない本なので、これから読むのが楽しみ♪

普段あまり歳相応にみられることは、まずないのですが(20歳くらいまでは大人にみられ、その後年相応、26歳すぎてからは実年齢より下。現在は、だいたい5、6歳たいていはそれより少し年下に)、歳を重ねていくということに、なぜかあまり抵抗はないのです。多分、これからもずっとそうなのではないかなぁという気も。

加藤和彦さんを聴きながらではありますが、先日、NHK再放送の「佐野元春ソングライターズVol.5/6」でゲスト、松本隆さんがおっしゃっていたことで、すてきだなぁと思った言葉がありました。
「年齢ほど人間にとって公平なものはないと思う。これはどんなに抗っても一年に一つずつ歳をとっていく」。そして、若ければいいというものではないというような。歳を重ねていくなりの経験があると。「人間って表面は変わるけど、意外と中味は変わってないと思うんだ。だから、あまり年齢とか、大人になったとか、権威とかに誤魔化されない方がいいよ。中味が大事だし、中味は変わらないと思う。」ともおっしゃってました。ここでいう中身とは自分の軸のようなものだと思うのですが、そんな風に感じるとこはよくあります。

それにしても、この一年はいろんなことがありました。去年の今頃はハワイ暮らし、いまこうして日本に暮らしていることはまったく予想せず。それでも、それなりの軸があれば、けっこうどこにいてもなんとかなるものですね。これからの一年はどうでしょう。このところずっといつも変化が多いので。普通は、この歳になればある程度の予測もつきそうなものですが。

(投稿:日本 2010年2月15日、ハワイ 2月14日)


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