とっても風が強い今週末、ちょっとした用事などもあり、遠出ができなかったので家でDVDなど観賞。ドリス・デイ主演の『二人でお茶を(Tea For Two)』を久しぶりにみてみました。名画シリーズ、いまは本屋などでクラシックムービーシリーズなど、500円というひじょうに求めやすい価格で販売してるのですね。昨日、本屋さんでみかけたので、即購入。以前にもレンタルで借りてみたことはあったのですが、この手のハッピーエンドのミュージカル、ちょっと時間があるとき、つかれてるときなどにくり返しみることができて手元においておけるというのはひじょうにうれしいです。



『二人でお茶を(Tea For Two)』、ドリス・デイ(Doris Day)主演、ゴードン・マクレー、ジーン・ネルソン、イヴ・アーデン、ビリー・デ・ウルフ出演、デヴィッド・バトラー監督、1950年のミュージカル映画。1929年の経済恐慌時代のお金持ちのお嬢さまが主役のお話です。この映画の魅力は、なんといっても主人公ナネット(ナン)の明るさと音楽の楽しさ。

原作は1920年代のミュージカル劇『ノー・ノー・ナネット(No No Nanette)』、1940年代にはアンナ・ニーグル(Anna Neagle)主演でも映画化されていて、このドリス・デイ版は3度目の映画化(他にも映画版があったのは初めてしりました)、映画として大成功をおさめたのは、このヴァージョンだそうです。ドリス・デイの歌と演技、明るく健康的で正しい感じが(アメリカ人好みでな感じで)、主人公ナネットのイメージにぴったりで、タイトルを『ノー・ノー・ナネット(No No Nanette)』から『二人でお茶を(Tea For Two)』としたのもよかったのでしょうね。ストーリーに関してはこちらのサイトがかなりわかりやすく紹介しています。(http://www.tk-telefilm.co.jp/tea-f-t.html

全曲ではないのですが、映画の中で歌われている曲の数々、1920年代のミュージカル版『No No Nanette』なども含めてを集めてみました(いろんな方が演奏されているのでオリジナルとはかぎらないのですが)。そして、この映画では、『No No Nanette』以外のミュージカル映画の曲なども使われています。

『Crazy Rhythm』、Irving Caesar、Joseph Meyer、Roger Wolfe Kahn作(「二人でお茶を/Tea For Two」ドリス・デイ主演より)。



'Whispering' Jack Smithが歌う『ノー・ノー・ナネット/ No No Nanette』の『Crazy Rhythm』(1928)。



『二人でお茶を/ Tea for Two』、Vincent Youmans作曲、Irving Caesar作詞(「二人でお茶を/Tea For Two」ドリス・デイ主演より)。



『I Want To Be Happy』、Vincent Youmans作曲、Irving Caesar作詞(「二人でお茶を/Tea For Two」ドリス・デイ主演より)。



『ノーノー・ナネット』ロンドン公演オリジナル・キャスト版(1925年)。Binnie HaleとJoseph Coyneによる『I Want to Be Happy』、BinnieとSeymour Beardによる『Tea for Two』。



ドリス・デイとゴードン・マクレーの『Do, do, do』。『Do, do, do』ってガーシュイン(George Gershwin)作曲だったのですね。楽しくて大好きな曲です(「二人でお茶を/Tea For Two」ドリス・デイ主演より)。



Gertrude Lawrenceが歌う『DO-DO-DO』 (1926年)、ミュージカル『Oh Kay!』より。



『I only have eyes for you』。Al Dubin作詞、Harry Warren作曲(「二人でお茶を/Tea For Two」ドリス・デイ主演より)。



『I only have eyes for you』、1934年の映画『Dames』でのDick PowellとRuby Keelerによるものオリジナルだそうですが、こちらはKate Smithのヴァージョン。この他にもたくさんの方がカヴァーされてますよね。



『Here In My Arms』、Richard Rodgers作曲、Lorenz Hart作詞(「二人でお茶を/Tea For Two」ドリス・デイ主演より)。



Lee Wileyの『Here In My Arms』(1940年)、あまり古いものがみつからず、こちらはカヴァーですが、Lee Wiley好きなので。オリジナルはミュージカル『Dearest Enemy』(1925年)で上演。



なんだか、すごい長さになってしまいました。

[20年って結構長いはず]
『二人でお茶を(Tea For Two)』物語は1950年から恐慌時代を回想というかたちでスタート。そして、こうして曲の感じを比べて聴いても1920年代のミュージカル初演のころの作品とこの映画のころではだいぶ違いますよね。でも、それって時の経ち方からすると、いまからバブル時代を回想する程度なのですよね。まぁ、このころの20年間といまの20年では違うのですが、そう考えると自分もけっこう長い時間を生きてるのかなとあらためて思ってしまいます。
さすがに、そのまま止まってしまっている訳ではないのですが、ときどきどの程度成長できてるのかなって思います。30代はけっこういろんな経験、ちょっとした苦労もあったのですが、表にあらわれていないのでしょうか?仕事である程度おつきあいがある方は別として、同じ年ぐらいと思われる方には、お店なんかでも大抵年下の子に話かけるような感じで接せられてしまいます。きょうも、でした。

(投稿:日本 2010年2月7日、ハワイ 2月6日)


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