きょうは、ご近所の気になりビルディングに関してのサーチから始まり、ネットで散歩。建物に関する発見にとどまらず、気になることは続々と、そしてわたしの中は好きなもの、好きなひとがつながりつながりで、そして、永井荷風もキーであったというちょっと楽しい散策になりました。
スタートしたのは、こちらのビル。いつも近くを通って眺めては気になっていた建物です。
昨日ふれた永井荷風と坂道散歩:日和下駄/ 暗闇坂むささび変化コース沿いと言ってもよい、暗闇坂(暗坂)近くにあるビルディング。永井荷風の旧居と小泉八雲の旧居の間ぐらいでしょうか。
アールデコを思わせるようなサンライズの文様、すっきりとした流線型の窓まわりの意匠、ガラスタイルと気になりどころ満載。
どういう訳か手入れがあまりされてなく、でも、マンションのよう、いつか調査をと。
現在、営業はしていないのですが、「スナック、ステージ・ドア」もかなり気になる感じなのです。
昨日の続きでもある周辺サーチ、ビルの名前が「リドー住吉」ということはわかっていたため、ネットでこの建物についての情報探すことができました。
2つほどくわしいブログをみつけました。
TOLLE ET LEGE 屋根裏の備忘録:梵寿綱巡り4:リドー住吉
retour&Retour:曙橋界隈からワンルーム
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リドー住吉についての発見:
-日本のガウディとして知られる梵寿綱設計の建造物。まだ、梵寿綱と名乗る前のもので、以後の作品よりすっきりとしたデザイン。
-1969年当時(おそらく建設年)、賃貸で千葉真一さんと谷隼人さん、他に当時の流行歌手ひとり住んでいた
追記:2011年4月26日
ムッシュも住んでたとかって話も、きょう、聞きました。でも、確定情報ではないかも。
1969年で、千葉真一さんと谷隼人さんといえば!先日も「アラッポ・カーロの備忘録:TBS土曜9時アクションドラマシリーズ ~ キーハンター その他 ~」で話題となっていたイカしたアクションドラマ「キーハンター」です。年代もまさに。
キーハンター・オープニング:「非情のライセンス」作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔
そして、「キーハンター」『非情のライセンス』で忘れてはいけないのは、野際陽子さん歌う、エンディング・ヴァージョン。
作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔
なんか、すごいです「リドー住吉」!と同時にあの普通じゃないかっこ良さからしてやっぱりという感じも。
そして、「キーハンター」、千葉真一さんと野際陽子さん、ジャワカレー夫妻ということで。
千葉真一&野際陽子:ジャワカレーCM(1976年):
いまは別々の人生を歩まれていますが(1973年結婚、1994年離婚)、千葉真一さんと野際陽子さんといえばやはりジャワカレー。
「キーハンター」で野際陽子と川口浩さんとなると、やはり川口アパートか、ということで…新宿区、曙橋エリアから文京区春日まで、ネット散歩。「川口アパート(KAWAGUCHI APARTMENTS)」は、1965年築、という川口松太郎氏(大映の重役で第一回直木賞作家、妻は女優三益愛子さん)が作られた高級マンション。川口松太郎さんといえば、川口浩さんのお父様、そして、こちらには野際陽子さんもお住まいだったのですよね(2005年のKai-Wai 散策:カワグチ アパートメントには「現在もお住まい」と。いまはどうなんでしょう)。
水曜スペシャル:川口浩探検シリーズ、オープニング
現在の川口アパートってどんな感じなのだろうとチェック。
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retour&Retour:「川口隊長ーー」懐かしいですね~、春日2丁目から昭和モダニズムを紹介します。
こちらの情報、おもしろいし、すてきな物件いっぱいですね。川口アパートの中はじめてみることができました。
そして、川口アパートは、憧れ、憧れの安井かずみさん、そして加賀まりこさんもお住まいになっていたという、スーパーモダンで、キャンティなアパートメントです。野際さんもキャンティ族なお仲間。
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かっこいいですね。すてきな古さはいかして、ちょっと便利改装して住んでみたいです。
安井かずみ:POUR QUOI(プール・コワ):アルバムZUZUより
作詞:安井かずみ、曲:かまやつひろし、編曲:井上孝之
アルバム ZUZUについては以前にも、安井かずみ アルバム ZUZU Pour Quoi (プール・コワ)/ わるいくせで書いていますが、『POUR QUIR』、わたしにとってとっても安井かずみさんを感じる曲なのです。散歩中にこの曲を聴くのも好きです。
仲良しでキャンティ仲間の加賀まりこさん。
こちらは、構成と詩を安井かずみさんが手がけ、加賀まりこさんが朗読という二人な作品。アルバム『愛のレッスン』(1971年)より
加賀まりこさん、部屋での朝のワンシーンを思わせるかわいくておしゃれなCMありました。
昭和41年(1966年)ホワイトライオンCM:
そして、最後になりましたが、この散歩が「永井荷風と散歩」たる由縁。
たどり着いた地、文京区春日の川口アパート(KAWAGUCHI APARTMENTS) 、永井荷風の生家は、ここから10メートルぐらいのところなのですね。
永井荷風生誕の地を歩く (伝通院から黒田小学校まで:明治12年~26年)
またまた、荷風が関係していたのでした。
(投稿:日本 2010年7月28日、ハワイ 7月27日)
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本日(2013.8.16)リドー住吉行ってみましたが、解体工事が始まっていました。