きょうも、引きつづきの映画『男と女』観賞の音楽復習で。あらためてのいろいろの中から『Samba Saravah』。
先日の分:
映画 男と女 (Un homme et une femme) クロード・ルルーシュ フランシス・レイ
Un homme et une femme: 20 Ans Deja (男と女 II) ほか

自分の音楽リスニング活動、ここ数年はいろいろと広がりをみつけつつの、気にし聴きであるのですけれど、ほんと、ある時期までは、つめるところはそれなりにつめてたものの、かなり多くの、気づきもれをしてきたのだなぁ、とつくづくです。。けっこう、ライナーノーツなども読んでいなかったものなどたくさんです。

(それもあってのいろいろ復習なのではありますが)

『Samba Saravah』(邦題『男と女のサンバ』)、映画では、アンヌ(アヌーク・エーメ)と死別してしまった夫ピエール(ピエール・バルー)との思い出、回想のシーンで。軽やかな明るさが、かなしみもともなうようとても印象的な映像。

Un homme et Une Femme (1966) - Samba Saravah
なんども書いていますけれど、映画『男と女』でのアヌーク・エーメは、ほんとうにすてきでかわいらしさもあって美しいですね。とくに、このシーンのかわいさと美しさは、回想のかなしみがせつないです。あとで知ったのですけれど、この映画のあと、同年にアヌーク・エーメとピエール・バルーと結婚されたのですね(1969年には別の人生を歩むことになったようですけれど)



この曲、ずっとピエール・バルー(Pierre Barouh)とフランシス・レイのものだとばかり思っていたのですけれど、『Samba Saravah』、ピエール・バルーとヴィニシウス・ヂ・モライス(Vinicius de Moraes)、バーデン・パウエル (Baden Powell)の共作で、詞はヴィニシウス・ヂ・モライスの書いた『Samba Da Bencao』(祝福のサンバ)をフランス語にしたものなのですね。

「Salavah」とは「祝福あれ」の意。サンバの作曲家たちの名前をあげ、ジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビン、ヴィニシウス・ヂ・モライス、バーデン・パウエル、に敬意を表し、その歌詞もとてもシンプルでありながら(って訳でしかわからないのですけれど)、とても心に響きます。

ということで、Samba Da Bencaoのいろいろを聴いてみました。

Vinicius de Moraes & Joao Gilberto:Samba de Bencao(1962)
ヴィニシウス・ヂ・モライスとジョアン・ジルベルトによる、伝説のショー"O Encontro Au Bon Gourmet"音源だそうです。



Sylvia Vrethammar:Sylvia's Samba (Samba Saravah) (1969)
シルビア・ブレットハンマルによるFinnish、フィンランド語でのカヴァーも。



そしてダイアナ・パントン。こちら最近のものなのですが、とてもすてきですね☆
フランス語で歌っているので、フランスの方なのかと思ったら、カナダの方なのですね。今年の9月に発売した『フェリシダージ ~わたしが愛したブラジル』に収録。

Diana Panton:Samba Saravah
演奏、サウンドでの、ヴィブラフォンがすてき☆



同様に、最近のものでは、ステイシー・ケントのものもすてき。ボッサ的でありながら、音でのサンバ要素がおちついた感じにもりこまれてます。ボイスもとても。

Stacey Kent:Samba Saravah
Breakfast on the Morning Tram』収録




ほかにもたくさん、よいヴァージョンが、とういうことで、再生リストにしてみました。
Samba Salavah/ Samba Da Bencao



(投稿:日本 2011年12月26日、ハワイ 12月25日)

にほんブログ村 音楽ブログへ



0 コメント