先日のリチャード・ロジャースとローレンツ・ハートよりの関連で、ハート没後にロジャースがどんな作品を手がけていたのか知り、なんとも、いままで灯台下暗し的であったのか、ということに気づいたのでした。
なので、ひきつづき、リチャード・ロジャース作品で、その後、1940年代、1950年代中心に創作パートナーとなったオスカー・ハマースタイン二世とのいろいろなど。

ロジャース&ハマースタインの手がけた映画、その代表作品は、わたしお気に入りのミュージカル映画での多くを占めていました。

たとえば、
※動画は曲数も多いので再生リストになってます。

王様と私(1956年:映画、1951年:ミュージカル):
監督:ウォルター・ラング、脚本:アーネスト・レーマン
出演:ユル・ブリンナー、デボラ・カー(歌唱吹き替え:マーニ・ニクソン)ほか
1944年:原作小説「Anna and the King of Siam」(アンナとシャム王)



南太平洋(1958年:映画、1949年:ミュージカル):
監督:ジョシュア・ローガン、脚本:ポール・オズボーン
出演者:ミッツィー・ゲイナー、ロッサノ・ブラッツィ、ジョン・カー
原作小説「南太平洋物語(Tales of the South Pacific)」(ジェームズ・ミッチナー)



ローレンツ・ハート没後、リチャード・ロジャースがオスカー・ハマースタイン二世の初コンビ作品は、『美しい朝(Oh What a Beautiful Mornin')』でもおなじみの「オクラホマ!」。

オクラホマ!(1955年:映画、1943年:ミュージカル)
監督:フレッド・ジンネマン、脚本:ソニア・レヴィン、ウィリアム・ルドウィグ
出演:ゴードン・マクレー、シャーリー・ジョーンズ



[サウンド・オブ・ミュージック]
そして、「サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)」もロジャース&ハマースタインの作品なのですね。
また、ロジャース&ハマースタインによる作品としては最後の作品。
映画化は、1965年ですが、ミュージカル上演中の1960年に、オスカー・ハマースタイン2世が逝去。

映画の「サウンド・オブ・ミュージック」は、こどもの頃に母と姉と映画館で観た思い出の作品(リバイバル上映です)。

日比谷みゆき座、緞帳の「ツバメコート」、HIS & HERS SHOPで買ってもらったスヌーピーの木製定規(いまでも実家にて母使用)、James Keiller & Son'sの兵隊さん缶のバタースコッチ、ラボジェンヌのラズベリー・ドロップなどとともに記憶に残る映画鑑賞ショッピングも懐かしく。

その後も、ピアノで弾ける楽譜集も買ってもらった、とてもとてもなじみ深い映画。
なのに、なぜでしょうね、数十年経つまで、作詞、作曲がだれなのか、そのままにしていたのでした。音楽好き、ということでありながらです(意外とそういうものですよね。。)。

サウンド・オブ・ミュージック(1965年:映画、1959年:ミュージカル)
原作:マリア・フォン・トラップ自叙伝『トラップ・ファミリー合唱団物語』
監督:ロバート・ワイズ、脚本:アーネスト・レーマン
出演者 ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー、エリノア・パーカー、リチャード・ヘイドン、ペギー・ウッド

すべての曲が好きなのですけれど、ここにのせきれないので
再生リスト(ほとんどがシーンもの)



映画で、ミュージカルでの曲目のほかに、リチャード・ロジャースによって加えられたのは、この2曲だそうです。

I Have Confidence:
マリアが家庭教師として大佐の家にいく、このシーン、好きなのですけれど、残念ながら映画での動画がみつかりません。。



Something Good:
大佐とマリア、邸宅の庭でのシーン。
動画は、映画シーン画像にサントラ音源をかぶせたものですね。実際のシーンは埋め込みできませんしたので、リンクで。

Something Good - Julie Andrews & Christopher Plummer - Sound of Music



[My Favorite Things]
この映画の中でのお気に入り曲のひとつは、そのタイトルからもな『My Favorite Things(私のお気に入り)』も。
映画シーンは再生リストにありますが、そのほかのヴァージョンのことについてすこし。
最近のお気に入りは、Dorothy Ashbyのこちらのヴァージョン

Dorothy Ashby:My Favorite Things



そのほかにも、ジャズものでも、よいヴァージョンがたくさんのこの曲。
1961年作品のアルバムのタイトルにもなっているジョン・コルトレーンのものも有名ですね。

あらためて、なのですけれど、このさまざまなヴァージョンが発生していったのは、映画より前なのですね。おそらくミュージカル上演からまもなく(このアルバム発売は1961年ですが、レコーディングは1960年みたいです。ミュージカルは、1959年)。つくづくと、リチャード・ロジャースの影響、ミュージシャンたちがもっていたリスペクトを感じます。

John Coltrane:My Favorite Things



また、この曲は、今の季節にもぴったりな曲でもありますね。
もともとは、特に、ホリデー曲ではないのですが、お気に入りのものをいろいろあげていくことや、きっと歌詞にも
Doorbells and sleigh bells ♫ (ドアのベルとそりの鈴の音)
Snowflakes that stay on my nose and eyelashes (まつげと鼻の上にのった雪)♫
などとあることからホリデー・ソングとして、クリスマス・アルバムにも数多く収録されていますね。
Brown paper packages tied up with strings(茶紙にくるまれひもで結ばれた小包) ♫
も、どこか、遠くの方から贈られるプレゼント的にも感じられ

これが、初めてのホリデーあつかい作品、というのは確かではありませんけれど、1965年のThe Sumepresがアルバム『Merry Christmas』に収録してから、ホリデー・アルバムへの登場も多くなったようです。

The Supremes:My Favorite Things (1965年)
演奏もいいですよね。そして、なんといっても、そりの鈴の音 :)



いろんなヴァージョン集めたいのですけれど、相当な数にのぼるので、再生リストではなく、今後の導き課題曲とすることに。今後、また、これにとって聴いたアルバムのことはきっと書くかと。

(投稿:日本 2011年12月11日、ハワイ 12月10日)

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