きょうは、音楽関連ではありますが、ちょっと本のことなど。
日々、音楽のこと考えるにあたって、自分の中で、なんとなく決めてる、この秋のテーマのひとつに、「リヴィジット(再訪)」というものがあります。
再認識や再考は、ふだんもしていることではあるのですけれど、ここでひとつ、しっかりと、基礎固めもしたいなぁと思っているのです。
このブログをはじめて約2年、くわしく調べてみたり、作詞、作曲、編曲など作家陣、参加ミュージシャンなど、細かいことが気になりだしたり、そこからの広がりで、だいぶいろんなことが、自分の脳内アーカイブやインデックスというものも形にはなってきているように思うのですけれど、意外ともれているなぁというのが、いままで自分がなじんできたものやあたり前になっていることの、そのまた底というか奥なのです。
そんないくつか、詰めたい部分
- 10代のころ買った、当時はなんとなく大人っぽすぎると思ったジャズ系レコードをリヴィジット
- 好きで、あたり前のように聴いている作品の関連図追究。参加ミュージシャンなども気にしながらリヴィジット
- こどもの頃や10代のころに出会った大好きなミュージシャンの元曲ありのカヴァー作品やインスパイア作品をリヴィジット
いつもしていることと、そんなには、かわりがないのですけれど、さらに、いっそう意識しておこなっていきたいのですよね。目標(?)としては、最初の1点をのぞくと、「あまりにもなじみすぎてしまっている」ということをもう一度「きちんと」よく知るということ。
ここで、やはり自分での強化が必要だなぁと思っているのが、オールディーズのナンバー。
1960年代から1970年代にかけ、そして、その後は、だんだんと、音楽もシングル・ヒットがあったとしても、アルバム文化となっていたりするので、自分でも、そんな道をたどっているのですけれど、それ以前の1950年代、60年代前半の45回転7インチ盤全盛時代作品に関しては、自分の体験としては、こどもの頃(1970年代)に好きになったミュージシャンが、ポップにカヴァーしている作品が出会いだったわけで。いままでも触れてないわけではないのですけれど、そこもふまえて、もうすこし深く、きちんと。(すこし詰めが甘いのは、いままでも、どうしても、コンピのようなもので聴いてきているというのもあるのですけれどね…)
音楽が、ささやかな娯楽だった時代、シングル全盛とはいってもレコードもぜいたく品、音楽愛好家のほとんどもラジオがベースであった時代。もう一度、その音楽がもたらす喜びや幸せなども考えつつ… (背後にある、つつましく、保守的でありながら明るい時代というのも、もう一度考えたく)
そんな、「きちんとリヴィジット」のはじめのアクションとして、3冊の本を。
ひとつは、かまち潤さん著による『オールディーズ・ベスト・ヒット200 ’53~63 (オン・ブックス)』。
こちら、そのタイトルどおり、1953年から1963年のヒット200曲をまとめたものです。USED本だと価格も手ごろ、小さすぎず大きすぎずなサイズもよく、英語でのオリジナル・タイトル順に、解説もわかりやすくデータはしっかり。曲の背景、作詞、作曲、オリジナルまたはヒット・アーティスト名のほか、カヴァーのデータも(カヴァー全部ではないと思うのですけれどかなり細かいです)。
辞書的にも使えそうな頼りになる一冊。
そして、次は、まずは、どんな感じかみてみたくて、図書館でリクエスト借りしたものなのですけど、購入予定。
ながめて楽しく、知るに楽しい、『日本盤オールディーズ・シングル大図鑑 1954~1964』。
こちらは、解説というより、純粋なデータとジャケットのデザインなどを楽しむ一冊。
1954年から1964年に日本で発売されたとされる洋楽ポップス・シングル4000枚のうち3000枚を掲載。
邦題のセンスを味わうのもまた、楽しく。アーティスト別、またはカテゴリー別でまとめられています。かなり貴重なものもあり(ちなみに、山下達郎さんもコレクション提供してるみたいです)
あとのもう一冊は、『亀渕昭信のロックンロール伝~ビートルズ以前、16歳の僕はドーナッツ盤に恋をした』。こちらは、もう発売されてますけれど、来月あたりに考えてます(わが趣味予算はひじょーにかぎられてるため…)。
こちらは、また趣がちがって、亀渕さんのエッセイということで、いまから、読むのが楽しみでわくわくなもの。ラジオなひとの思い出ですからね。自伝的洋楽ポップス史であり、当時のカルチャーも。この本にのっとった同題の『亀渕昭信のロックンロール伝~16歳の僕はドーナッツ盤に恋をした』というコンピCDもでてるんですよね。
という訳で、ちょっとした勉強体勢でのぞもうと思っています:D
もうひとつの自分の気になりのポイントである、日本でどのように、ということも把握できそうないろいろなのです。
この基礎固め、ひとつの小さなすこし気にかかりの傾向、なんだかレアもの信仰や雰囲気聴きというのが全体的な流れの中心となってきてしまってるようなことを再考したい自分なりのアクションでもあります(もちろんそれはそれで好き。基礎あってあえて、だったりするのもよしで。ただ、全体にというのは、たまたまそう感じるだけでしょうか…)。
やっぱり基礎づくりは大事なのでは、と…すべての音楽への敬意もこめて。
追:先日、そんなこと考えながら思ったことは、この時代の音楽、自分の親世代のもの、はじめてなじんだ10代のころには、20~30年前のものだった訳ですけれど(BCRやチープ・トリックでなじんだ小学生のときからだと、その15~20年前)、いまの若い方たちにとっては、歴史のような感じでもあるのかなあなどと。
(投稿:日本 2011年9月18日、ハワイ 9月17日)
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