きょうは、米と仏のという、昨日からの流れ、そして、ルグランご本人ではないけれどお姉さまのクリスチャンヌ・ルグランもメンバーである、な、ザ・スウィングル・シンガーズとモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)の『Place Vendome』(1966年)を聴いてました。

モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)& ザ・スウィングル・シンガーズのことは、以前にもなのですが
スウィングル・シンガーズとバッハの対話
スウィングル・シンガーズとMJQ (モダン・ジャズ・カルテット)

名盤『Place Vendome ヴァンドーム』をしっかり聴いたのは、ごく最近。

きょうは、モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)とザ・スウィングル・シンガーズンの共通点やあらためてフランスとアメリカのジャズ・ミュージシャンの交流ということなどを考えながら聴いてみました。

まずは、ジャケット。
このアルバムのジャケット、ヴァンドーム広場と青い空、スウィングル・シンガーズ、その色あざやかさと笑顔が印象的ですてき。
さらに、きょう、思ったのは、それぞれのグループ名のフォントのちがいなんかもあるなぁ、と、あらためて。
異なる2つのグループのコラボレーションの象徴なのかも、など。



この2つのグループの共通点は、クラシック、とりわけバッハ。
このアルバムでは、バッハ、パーセルとルイスのオリジナル作品。
あらためて、なるほど、と思ったのは、MJQ、42枚のアルバムの中で、歌手と共演したアルバムは他にはないということ(アルバム「コメディ」(1962年)に、1曲だけダイアン・キャロルが参加したものはあり)。

そんな背景での違和感のなさ、そして、すばらしい作品である、ということは、ザ・スウィングル・シンガーズのスキャットが、ヴォイスであると同時にある意味楽器のようでもあるということもあるのではないのかと。

米仏のジャズ交流による、このアルバム作品をよいものにするべく、かなり打ち合わせも納得いくよう、入念におこなったそうですね。
1964年、パリで打ち合わせ、1965年、ニューヨークで最初のリハーサル、1966年にパリでレコーディング。

収録曲:
ジョン・ルイスのオリジナルは*印

1. リトル・デヴィッドのフーガ Little David's Fugue*


2. ディドのラメント When I Am Laid In Earth (H. Purcell)

3. ヴァンドーム Vendome*



4. リチェルカーレ Ricercare (J. S. Bach)


5. G線上のアリア Air For G String


6. アレキサンダーのフーガ Alexander's Fugue*

7. スリー・ウィンドウズ Three Windows*

(投稿:日本 2011年11月1日、ハワイ 10月31日)




このアルバムについて書かせていただいた、2011年11月1日に、クリスチャンヌ・ルグラン、天に召されたのですね。昨夜、ネットでのニュースでしりました。


すてきな歌声、そして、ひとの声ができることを教えてくれました。
また、心にもたくさんの恵みをいただきました。

こちらにて、ご冥福をお祈りしたいと思います。

(投稿:2011年11月8日)


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