ときどき、なんとなぁくな感じで、自分の頭の中と物理的に、レコード群をジャンルおよび関連づけで整理などをしたりするのですが、そんな作業で、あぁ、これ、いつも心の中ではいろんな感謝してる大事なものなのに、変換してないがためにひさしく聴いてないなぁと、ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(Blue Rondo A La Turk)の『Chewing The Fat』を手にとってみました。

ブルー・ロンド・ア・ラ・タークは、1980年代はじめのファンカラティーナ、一連で出会ったグループ。アルバムは1枚のみで、グループは分裂してしまいましたが、この唯一のアルバム、『Chewing The Fat』(1982年)は、よく聴いていたのでした。邦題は、『踊れば天国アイ・アイ・アイ』。思えば、こののち、家レコのラテンものなど聴くようになっていったのは、この方たちのサウンドの影響もあるなぁとつくづくです。

イギリスでは、『Me and Mr Sanchez』と『Klactoveesedstein』がヒットし(シングルは4枚リリース)、日本では、大ヒットというまではいかないものの、この路線好きな方には、知られていたかと(余談:大貫憲章さん、けっこうおすすめしてましたので。TVK「ファンキー・トマト(ファントマ)」の記憶なんかもよみがえったり)。

ヒットの2曲。

Blue Rondo A La Turk:Me and Mr Sanchez



Blue Rondo A La Turk:Klacto Vee Sedstein



まさにラテン的で、まさにファンク、ジャズ要素も強く、重めの音もあるような、かなり音楽面ではレベルの高い方たちだったと。風貌からも…ですが、そのころのファンカラティーナ系でのアイドル的路線ではなく、また、自分たちも、そうではない、ということを主張というような感じで(モダン・ロマンスと比較されたりすることには、かなり抵抗してたいみたいですね)。

当時、メンバーひとりひとりのことは、そんなに意識していなかったのですけれど、ライナーノーツなどを読みなおし。サウンドがしっかりしていたので、そうとは思ってなかったですけど、メンバー、当時とっても若かったのですね。クリス・トレラなんて、19歳ですからね。生まれやそれまでの音楽体験など、ほかのバンドとは一線を画し、ちょっとちがっていたのもたしかに、と、いまさらながら思いました。なので、あらためてメンバーを。
メンバー:クリス・サリヴァン(ボーカル、司会)、クリス・トレラ(リード・ボーカル。ギリシャ生まれ)、マーク・ライリー(ギター、のちマット・ビアンコ)、マイケル・ロイド・バイノー(コンガ、バルバドス出身)、ジェラルド・ダービリー(ドラムス、ブラジル出身)、キト・ポンチオーニ(ベース、ブラジル出身)、モーゼズ・マウント・ベイシー(サックス、アイルランドとジャマイカのハーフ)が核メンバー、ほか、ダニエル・ホワイト(ピアノ、のちマット・ビアンコ)、ソロ・ピーター・セゴナ(トランペット)、アート・コリンズ(サックス)。
みな、聴いていたものも、ジャズ、ボサノヴァ、サンバ、ノーザンソウル、ファンクというような感じで。


収録曲:
Change/ I Spy For The F.B.I/ Coco/ The Heavens Are Crying/ Me and Mr. Sanchez/ The Method/ The Really Don't / Klacto Vee Sedstein/ Carioca

Blue Rondo a la Turk:The Heavens are Crying
この曲なども、あらためて聴くと、ほんと、いろんな要素なのですよね。メッセージ的には、ややヘビーなものですが…

The Heavens Are Crying:



この曲も好きでした
Coco:



意識して聴くと、たしかに、その後のグループの行方を示唆するような傾向もありますね。

その後、グループは、ブルー・ロンドとマット・ビアンコにわかれ。前者は、あまりヒットはなく、マット・ビアンコは、ヒットとなり。ブルー・ロンド、とても、いいですけどね…

Blue Rondo:Samba no pe



Matt Bianco:Half a Minuite (1984)



ブルー・ロンド・ア・ラ・タークというループ名は、もちろん、デイブ・ブルーベック『TIME OUT』収録のこちらからで。逆に、こちらを後に聴くこととなるのでした(『TAKE FIVE』はこどものころの思い出曲ではありますが)。

共通点、以前は、みいだせなかったのですけれど、いま、聴くと、ブルー・ロンド・ア・ラ・タークがこの曲にリスペクトをもっていたの、わかるような気がします。メロディー・ラインとコード進行、じつは、『Me and Mr Sanchez』ちょと似てます。。。

Dave Brubeck:Blue Rondo A La Turk



(投稿:日本 2011年11月19日、ハワイ 11月18日)

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