レコード整理整頓およびふり返り作業、聴いてないなぁというものから、ちょっと気分をかえて、これ、よく聴いてたなぁ、というもの、最近は、交互に聴いたりしており、昨日、今朝と、アルバム『SCANDAL SKA』(1989/1990年)を聴いてみました。このアルバムは、20代のはじめ頃、くり返し、よく聴いてたもの。
それまでも、2トーンものなどはじめとし、MUTE BEATなども大好きで、SKA(スカ)をベースとしたサウンドにはとても心打たれていたのですが、いわゆる1960年代初めジャマイカのオリジナル・スカをたどるようになったのは、このアルバムを足がかりにしてという大事な1枚。
(思えば、コンピレーションとしても、もうすでに知ってるアーティストやいわゆるレーベルものではなく、「たどりコンピ」第1号かもです)
このスカ・コンピレーション・アルバムは、そのタイトルやジャケットにもあるように、1989年のイギリス映画『スキャンダル(SCANDAL)』にあわせたものなのですが、全曲が映画に使われていたわけではなく、数曲のみが、というものなので、完全にサントラというものではありません。
先にも記したように、オリジナル・スカたどりへの道しるべとしての作品である、このアルバム、数年ぶりに聴いたら、また、なんだかいろいろなことへのきっかけとなったので、きょうは、そんなこともメモ的に φ(.. )
まずは、映画『スキャンダル(SCANDAL)』、当時、日本でも公開されたのでしょうかね、映画自体は、いまだ観てなく、いわゆるスキャンダルな政治事件についてというものだったことは、知りながら、あまり背景を把握せずに(アルバムのジャケット裏に解説あるのですけれど、当時はまだ英語読むのとかちょと面倒で、そのまま流してました。。)。
映画『スキャンダル(SCANDAL』の情報もこちらに
監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ、製作:スティーヴン・ウーリー、製作総指揮:ニック・パウエル、ジョイ・ボイド 、脚本:マイケル・トーマス、撮影:マイク・モロイ、音楽:カール・デイヴィス、出演:ジョン・ハート
出演:ジョアンヌ・ウォーリー=キルマー、ブリジット・フォンダ、イアン・マッケラン、レスリー・フィリップス、ブリット・エクランド、ダニエル・マッセイ、ローランド・ギフト、ジェローン・クラッベ、イアン・カスバートソン
'Scandel' Trailer:
映画『スキャンダル(SCANDAL)』が題材としているのは、イギリスでは、1960年代の歴史の1ページとして刻まれる政治事件、「プロヒューモ事件」。「プロヒューモ事件」とは、思ってた以上に、大きな政治事件だったのですね。
'Scandel' swimming pool clip:
映画のワンシーンと実際の事件当時の映像
プロヒューモ事件とは、イギリスのマクミラン保守党政権時の陸相であったジョン・プロヒューモが、ソ連側のスパイとも親交があったモデル(高級コールガールであり)、クリスティン・キーラー(Christine Keeler)に国家機密を漏らしたと疑われた事件で、政権の崩壊へとにつながる「20世紀最大の英政界スキャンダル」とされる事件。
(くわしくは、リンク:Wikipediaで)
映画のポスターもクリスティン・キーラーの有名な写真を再現。
Christine Keelerのオリジナル写真はこちらのリンクで。
National Portrait Galler(NPG)y:Christine Keeler
声はボイスオーヴァーで別の方のもののようですが、こちらクリスティン・キーラーご本人映像。
ここで、アルバム『SCANDAL SKA』に戻り。
映画や事件をイメージさせる収録曲は、このあたり。
Don Drummond:Scandal
Skatalites:Christine Keeler
アルバムでは、Roland Alphonso名義になっていますが、同じ
(この曲聴くと、「~恋の季節なの~」と、ちょっと口ずさみたくなります)
ほか、どの曲が使われていたのか、わからないのですが、収録曲はこんな感じです。
Scandal (Don Drummond)/ Judge Not (Robert Marley)/ Honour Your Mother & Father (Desmond Dekker)/ Miss Jamaica (Jimmy Cliff)/ Love Me Baby (Laurel Aitken)/ Turn Down Date (Cornel Campbell)/ Exodus (Ernest Ranglin)/ We'll Meet (Roy & Millie)/ Mr. Kruschev (Skitter)/ Russian Roulette (King Edwards)/ Now That You're Dead (Theophilus Beckford)/ Girls Rush (Lloyd Clark)/ Japanese Girl (Lloyd Clark)/ Beyond (Kentrick Patrick)/ Christine Keeler (Roland Alphonso)/ Get On The Ball (Basil Gabbidon)
アルバム趣旨としては、映画挿入曲以外にも、1962年、プロフューモ事件当時、スカが、イギリスでもジャマイカン・コミュニティを中心に盛り上がりをみせていたことから、この年代を中心に良い作品を集めたというものです。企画は、Island Records。(60年代はじめ、もともとは、シングルが中心だったシーンなので、ベストなどが一般的に出始めたのも80年代後半ぐらいからだったかも知れませんね。わたしはそれよりやや遅れて)
ローランド・アルフォンソ、いいなぁ、とか、デスモンド・デッカー、ロイド・クラーク、そしてミリー・スモールを聴くようになったのもこのアルバムを聴いたすぐあとぐらいからだったのでした。
SCANDAL SKA 再生リスト:
つくってみました(『Mr. Kruschev』は、みつからずでした。ロバート・マーリーの名でのボブ・マーリーも、声が若いですね)
[おまけ]
プロフューモ事件を題材にした曲はほかにもいろいろあるのですね。きっともっとあると思います。
Draylon Underground:Profumo
GLAXO BABIES:Christine Keeler
(投稿:日本 2011年11月23日、ハワイ 11月22日)
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