きょうは、アメリカでは、11月の第4木曜日(日本はもう金曜日ですけどね)、ということで、感謝祭、サンクスギビング。帰国から2年数ヶ月たったものの、ホリデー到来はここから、という感覚は、やっぱり、このサンクスギビング・デーからなのです。

ということで、今朝は、米国の感謝祭大イベントである、ニューヨークのMACY'sパレードのニュースなどもチェック。あまり街にでていなかったせいもあり、まだホリデー実感なかったものの、やっぱり、これをみると一気にクリスマス、歳末にめがけてホリデー気分がやってきます。今年は、ホリデー・シーズンのハワイ行きはなく、日本でのクリスマス。よく考えてみると、十数年ぶりなのですよね。

85th Macy's Thanksgiving Day Parade:NY Daily Newsのレポート(http://www.nydailynews.com
今年で、第85回なのですね。在米時代はよくテレビでみてたなぁと。



サンクスギビングやアメリカの年間行事で思い浮かべる、わが定番は、やはりなんといっても「Peanut」。チャーリー・ブラウンとスヌーピーなのですよね。
これは、米時代というより、こどもの頃のすりこみでのアメリカのイメージが強く、スヌーピーを通じて、アメリカの雰囲気、行事などを知っていったというのがあるからなのだと思います。

きょうは、こちら『Thanksgiving Theme』を聴いて

Vince Guaraldi:Thanksgiving Theme



そして、ヴィンス・ガラルディ(Vince Guardi)の『A Cherlie Brown Christmas -featuring the famous PEANUTS characters』をホリデー・アルバム、本格聴き第一弾、として聴いてました。

このアルバム、あらためて、ほんとによいですね。ずっと検討ていたものの入手したのは2年前なのですが、毎年、そのよさがどんどんと増してゆくような感じです。時をへだた普遍のスタイリッシュさ、とてもおとなっぽいライトさがあるのに、遊び感じるサウンドは、ホリデー・シーズン到来のわくわくな童心をよびおこしてくれるのですよね。

このアルバムは、ほんとに、エヴァー・グリーンなホリデー・アルバム作品。名盤ですね。

収録曲:
O Tannenbaum/ What Child Is This/ My Little Drum/ Linus And Lucy/ Christmas Time Is Here/ Christmas Time Is Here (Vocal)/ Skating/ Hark, The Herald Angels Sing/ Christmas Is Coming/ Fur Elise/ The Christams Song/ Greensleeves/ Christmas Is Coming (Alternate Take 1)/ The Christmas Song ((Alternate Take 3)/ Greensleeves (Alternate Take 6)/ Christmas Time Is Here (Alternate Vocal Take)

今年、そのことに、やっと気づいたのですけれど、このアルバムのすばらしさは、曲順というか「流れ」にもありますね。ボッサやアフロキューバンをベースにした、おとなっぽいインスト曲のあとに、こどもたちの清き歌声のボーカル曲心洗われるナンバーがきたりと。

とても、COOL & SMOOTH。なのに、心地よくあたたまる響き。
すべて掲載したいところですが、あえてしぼっての。特に好きな曲を。
(全部好きなのですけれどね。ちょっとアルバムのことのあとに、Vinceのこと、ほかにもふれたいので)

Vince Guaraldi:My Little Drum
もう、この曲のすばらしさ。。言葉はいらない、という感じですね。



ince Guaraldi:Skating
こんな風に軽やかに、氷の上を滑ってみたいです(アイススケート、ほんとへたっぴで…要練習)。



Vince Guaraldi:Christmas Is Coming
待ち遠しいクリスマス、アフロキューバンな軽やかさで、寒い冬、楽しく、心あたたかく。



そして、おなじみのこの曲も。

Vince Guaraldi Trio:Linus and Lucy
この曲、以前、電話の着信音にしてました:)



今回は、このアルバム聴きながら、せっかくなので、ヴィンスとピーナツ・サウンドについても調べてみました。

ヴィンス・ガラルディのプロ、レコーディング・キャリアは、1953年。 カル・ジェイダー・トリオ(Cal Tjader Trio)として。自分のトリオを組んだのちも、カル・ジェイダーとは一緒に活動していたりもしたのですね。
その後、ヴィンスは、自らのグループでもラテン・ジャズ的な志向で。

スヌーピー(PEANUTS)作品との出会いは、1960年代半ば、チャールズ・M・シュルツの「PEANUTS」、チャーリー・ブラウン作品を「Peanuts Christmas special」として、テレビ・アニメーション放映という企画がされていたとき。プロデューサーであるリー・メンデルソン(Lee Mendelson)が、移動中のタクシーの中、ちょうどゴールデン・ゲイト・ブリッジにさしかかったときに、ラジオから流れてくるヴィンス・ガラルディ・トリオの『Cast Your Fate to the Wind』が流れてきて、なのだそうです。

Vince Guaraldi Trio:Cast Your Fate to the Wind
この曲も、とてもヴィンスらしいすばらしい作品ですね。ヴィンスのサウンドは、ラテン的アレンジなのですけれど、そのピアノのタッチに独特の軽やかさがあって、クールにやさしいのですよね。つくづく、よいなぁ、です。



リー・メンデルソンは、即、ジャズ・コラムニストをつうじてヴィンスの連絡先を入手し、テレビ企画の話を。ひと声で快諾のヴィンスは、あの『Linus and Lucy』を2週間後に電話ごしで披露してみせたのだそうです。

これより、ヴィンス・ガラルディのサウンドは、スヌーピーとチャーリー・ブラウン、「PEANUTS」とともに。

例えば、カボチャ大王降臨などもあるハロウィン・エピソードでの曲。

Vince Guaraldi Trio:The Great Pumpkin Waltz



メンバーのテーマはもちろん
Vince Guaraldi Trio:Charlie Brown Theme



スヌーピーのJOE COOL。
Vince Guaraldi - Joe Cool (Instrumental)



こちらもあげきれませんが。

ヴィンス・ガラルディは、突然に、47歳で他界してしまうのですが(リー・メンデルソンの家を訪問していた際、調子がわるいと。その翌日に)、亡くなった夜はライブを、昼間は、『It's Arbor Day, Charlie Brown』のサントラ・レコーディングを終えたばかりだったそうです。

It's Arbor Day, Charlie Brown:放送分一部、サウンドとともに



きょうは、ほかにも、ヴィンスの作品、PEANUTS以外のものも、動画検索しながら、聴いてみたりしたのですけれど、さらにいろいろと聴いてみたくなりました。

『Definitive Vince Guaraldi』、収録曲数も多く、PEANUTSもの、そうでないものと、曲もバラエティに富んでいて、そのタイトルどおり、ヴィンスのサウンドいろいろを味わえるような2枚組アルバムのようですね。ちょっと検討してみたいなぁと思ってます。



(投稿:日本 2011年11月25日、ハワイ 11月24日)

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