きょうは、スタンダード的なのに、じつは、いままで知らなかったという曲『The Lamp Is Low』について。

この曲のこと、もっと知りたくなったきっかけは、昨日、ちょっと気になりのTak Shindo さんの曲をいくつか聴いていて。
あれ?これって…と。

Tak Shindo:The Lamp Is Low(1959)



このメロディー、なんかちょっと陽気でグランドな感じですけれど、ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』…

ということで、調べてみることにしました。
『The Lamp Is Low』は、1930年代に、ミッチェル・パリッシュ作詞、ピーター・デ・ローズとバート・シェフター作曲によって作られたもの。

当時のレコーディングとしては、1939年のミルドレッド・ベイリー(Mildred Bailey)が知られ。
こちは、原曲であるラヴェルの静かな感じにちかいですね。

Mildred Bailey:The Lamp Is Low(1939年)



その後、さまざまなミュージシャンにカヴァーされているのですね。
(はい、ここからほとんど、Wikipedia情報です。Wikipeida:The Lamp Is Low
トミー・ドーシーやハリー・ジェイムス・オーケストラ演奏による若きフランク・シナトラのボーカルものなど。
1939年のヒット・パレード、ポピュラーソングランキングでは、9週連続でチャートイン、という人気だったとか。
(ここで、問題になってくるのが、作曲について、ですけれど、やはりかなりにているので、ラヴェルの遺族からのクレームなどもあったようで)

歌詞は、すてきな夢をみながら眠りにつけそうな(もともと、この曲、メロディー自体もそうですね)。
シンプルだけれど、韻のふみ方がとてもやさしくて、すてきです。
空高い月と低いランプという灯りの対比やゆれる影も美しく。

Dream beside me in the midnight glow,
The lamp is low.
Dream and watch the shadows come and go,
The lamp is low.
While you linger in my arms,
My lips will sigh I love you so
Dream the sweetest dream we'll ever know,
Tonight the moon is high,
The lamp is low.

夜の長い季節にふさわしい、やさしいメロディー
月の高い、きれいな秋の夜にもよいかも。

Doris Day:The Lamp Is Low(1959年)



おだやかに眠れそうなコーラス。

THE NORMAN LUBOFF CHOIR:THE LAMP IS LOW



ジャズでも、ボーカル作品でないものには、軽やかなアレンジなどのものも多いようです。

George Shearing:The Lamp Is Low



Booker Ervin:The Lamp Is Low



動画にももちろん、これ以上にヴァージョンがあるのですけれど、作曲などの件もあるせいか思ったよりはすくないような。
もっともっと。かなりのカヴァーがありそうです。Amazon みただけでもたくさんでした。
"The Lamp Is Low"
アレンジもさまざまなようで、これからレコード探しなどの道しるべともなりそうな、気にしたい一曲です。

(投稿:日本 2011年10月4日、ハワイ 10月3日)

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