きょうの月、今年で一番、遠い満月なのですね。
その距離は、地球から約40万6427kmなのだそう。
AstroArts:2011年10月の天文現象
うちからみえる月はちょっとおぼろ月(ほんらいならば、春の季語ですけれど秋も、そんな宵がありますね)。
月が一番遠い距離ということは、とっても高いところにあるというのかなぁ、などと思いながら、『How High The Moon』、について。
今夜も、スタンダードのナンバー、なじんでいながら、あらためてがたくさんある曲。
たくさんのミュージシャンが演奏、歌っている曲なので、再生リストなどもいつかつくりたいとは思っているのですけれど、こちらにはいくつかを。
『How High the Moon』、とても印象的な詞とチューンが、ちょっと切なく、美しく。
作詞は、ナンシー・ハミルトン(Nancy Hamilton)、作曲は、モーガン・ルイス(Morgan Lewis)、1940年の作品。
ブロードウェイ・ミュージカルの『Two for the Show』にて、歌われたもの(このミュージカル、この曲が歌われるシーンは別として、全体としてはヒューモアあふれる作品なのですね)。
レコーディングとしては、1940年2月に、ベニー・グッドマン・オーケストラのものが最初の作品だそう(こちらは、のちの演奏はありましたが、ファースト・レコーディングものは、動画ではみつからず…)。
こちらには、すべてというわけではないと思うのですけれど、カヴァー・アーティスト情報が(ここだけでも60以上)。
Wikipedia:How Hight The Moon:Other Versions
とってもすてきだなぁと思ったスタン・ケントン・オーケストラとジューン・クリスティのものは、1948年のレコーディング。ビルボードのベスト・セラー・チャートで27位に。
Stan Kenton & His Orchestra with June Christy: How High The Moon(1948年)
1951年のレス・ポールとメリー・フォードの、よく知られるヴァージョンは、25週連続チャートイン、9週連続1位を記録しているのですね。
Les Paul Mary Ford:How High the Moon
やっぱりよです、このヴァージョン☆
そのほか、レコーディング回数として、多いものとしては、エラ・フィッツジェラルドのもの。1947年9月にカーネギー・ホールでのライブで歌い、同年の12月にレコーディング。もっともすばらしいといわれているものは、1960年のベルリンでのレコーディングのものとか。
Ella Fitzgerald(ELLA IN BERLIN): How High The Moon(1960年)
たしかに、あらためて、このヴァージョンよいですね
レコーディングものではないのですけれど、テレビ・シリーズ探偵ドラマ「ピーターガン」シーズン1、エピソード5での、ローラ・オルブライトのもの、お気に入りのひとつでもあります。
Lola Albright:How High the Moon
とってもすてきなスローでエキゾチカ・テイストの、気になりの日系二世シンガー、パット・スズキ(Pat Suzuki)のヴァージョンは、1953年の録音。映画、『Biloxi Blues』(1988年)や『Eat a Bowl of Tea』(1989年)でも使われているのですね。
とすでに、長くなってきているのですけれど..
「あらためて」な部分は、この曲をベースにした作品があるのですね!
という気づきなのでした。
(こちらも引き続きwikipedia情報なのですが、英語、ジャズものやスタンダードものの曲情報、Wikipedia、くわしいものも多いですね…)
チャーリー・パーカーの『Ornithology』はコード展開にてこちらを基にしているそうで、よくジャズ・ミュージシャンやシンガー(たとえばElla Fitzgerald、 Lionel Hampton)の方々はライブ演奏で、『How High The Moon』に『Ornithology』を流れで組み込ませたりするそうです。
CHARLIE "BIRD" PARKER:ORNITHOLOGY
たしかに、です!
マイルス・デイヴィスの『Solar』やジョン・コルトレーンの『Satellite』も、なのだそう。
(タイトルが宇宙アイテム的なことも、ちょと気になり)
Miles Davis Quintet:Solar(1954年)
John Coltrane:Satellite(1960年)
そして、「トリビア」としてあげられていたのが、
ザ・ビートルズのキャヴァーン・クラブで、最初に演奏した曲は『How High The Moon』だった。(レス・ポール記録もの映像『Les Paul: Chasing Sound』にて、ポール・マッカートニー語る)
やはり、こちらも、いつもながら、毎回おなじパターンで、あらためて調べてみると、なのでした。
(今度、気長に再生リストつくりたい☆)
(投稿:日本 2011年10月12日、ハワイ 10月11日)
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