先日、何か寝る前に聴くのによいものはないかなぁと探していて、曲のはじまりの感じがとてもドリーミーですてきよい夢みれそうだなぁと、Xavier Cugat の『Estrellita』(邦題も「小さな星」)を。

Xavier Cugat:Estrellita(1938年)
Victor 25747



そういえば、この曲も、自分にとっては、なんだか懐かしい曲。出会ったのは、あのアルバムだったなぁと。むしょうに聴きたくなり。
ペレス・プラード楽団(The Perez Prado Orchestra)のアルバム「MAMBO JAMBO ペレス・プラードで踊ろう」をふたたび気軽に聴けるように、という作業にいたったのでした。一番のお気に入りは、昨日ふれた『Patricia』なのですが、『Estrellita』も大好きで。

The Perez Prado Orchestra:Eatrellita



とても楽しい感じの曲ながら美しいメロディー。最後は、楽団的なとてもグランドなエンディング :D
(曲として、ポピュラーな作品ですが、意外なことに、ペレス・プラードもので現在収録されてるアルバムがあまりないようです)

『Estrellita』、ポピュラー・ナンバーとしておなじみ曲ですが、メキシコのクラシック歌曲(カンシオン)で、作曲は、マヌエル・ポンセ。1923年に書かれたものなのですね。
陽気なアレンジ、または、やさしく明るいアレンジも多いこの曲、本来は、せつなめのものらしく。

よく聴いていた当時、こちらは、アルバム裏の解説、ライナーノーツもたしかちゃんと読んでいたと思うのですけれどね…復習。

「エストレリータ」と片仮名では書かれることが多いのですが、原語的には「エストレジータ」という発音に近いと。
「Estrellita」の意味は「星」ですけれど、邦題『小さな星』とされたセンスがすてき☆

歌のほか、ピアノやヴァイオリンで演奏されることが多かったそうなのですが、その後、ポピュラー音楽として、さまざまなアレンジがされるようになっていったようですね。

インストゥルメンタルとしては、こちらのヤッシャ・ハイフェッツの編曲のものから有名になったそうです。

Jascha Heifetz:ESTRELLITA



ハリー・ジェームスのものは、スウィンギーなジャズ・アレンジ。このあたりから、いろんな解釈のアレンジがふえてくるのでしょうか。

Harry James:ESTRELLITA



ボーカル作品もたくさんですが、いくつかをこちらに。

こちらは、1924年ということで、まさにこの曲が作られたころのもの。たしかに歌曲ですね。

Amelita Galli-Curci:Estrellita (Little Star)



ロシータ・花田さんという方のものがありました。演奏は、「楽団南十字星」。とっても気になる楽団名。そして、ロシータ・花田とは、どなた?日系人?ととても気になり。

ロシータ・花田さんとは、住江みちるさんという宝塚劇団にいらした方なのですね(1939年に29期生)。日系人という訳でなく、1946年から歌手として「花田みどり」「ロシータ・花田」「羽田隼子」の名で活動されていらしたようです。

ロシータ・花田:エストレリータ(1962年)
発売「日本エンゼルレコード」も気になり。



トリオ・ロス・パンチョス、やっぱり、よいです~♫

Trio Los Panchos:Estrellita



いろんな解釈のものがありそうなので、これからみつけたら、いろいろなヴァージョンを聴いてみたいなぁと思い、まだ多くはないのですけれど、インスト中心の再生リストをつくってみました。



(投稿:日本 2011年10月18日、ハワイ 10月17日)

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