今朝は、昨日ほどではないのですが、いつもより、すこし早めに目が覚め、二度寝でもと思ったのですが、そのまま起床。コーヒーを淹れ、すこしくつろぎ、バッハのカンタータ第140番 "Wachet auf, ruft uns die Stimme(目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声)"を目覚めの曲として聴いてみました。

J.S. Bach: "Wachet auf, ruft uns die Stimme" BWV 645:
目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声:



Puppet singing Wachet Auf, Ruft Uns Die Stimme - Sissel
人形(パペットによる)、目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声:




3月11日の東北地方太平洋沖地震、東日本広域におきた大地震からまる2日以上たち、明日からは新しい週がはじまります。

まだ、大きな規模の余震の可能性はぬぐえないものの、あの日のいたるところでの大きな揺れを思えば、だいぶ静かなときをすごせるようになりました。

きょう、鈴木慶一さんのTweetで「体力、理力、寛容、冷静を持ち続け大量の服を着込んで私は仕事再開しようと思う。k1」とあったのですが、いま直接の被災地にいないわたしたちにできることは、危機感はもちつつ、まさにこのひとことにつきるなぁという感じです。

自衛隊による救助作業が続く中、各国から支援と復旧作業のため緊急救助隊も到着し、日本国内、海外でも寄付がよせられ、あらたな救助も進んだという一日でした。
そんな中、原発では予想をこえる事態を迎え、周辺住民の方々も不安なお気持ちですごしかと思います。

わたしは、原子力の危険さについての意識は、ふだんももってはいるのですが、いままで、それを周囲にかたったり、すこしブログで触れることはあっても、何か特別なことをしてきた訳ではありません。
いま、原発事故に関しては、だれを責めるというより、東工大文化人類学准教授、上田紀行氏のこの言葉を支持したいと思います。
(略)…責任はそれを容認してきた私のような国民ひとりひとりにある。」(全文はリンク参照で)

いろいろな意見も多いですが、実際、そのエネルギーに頼って生活をしてきていたのです明日からは計画停電に入ります。
わたしの住んでいるエリアは、まずの計画停電区域には入っていませんが、節電をつとめすこしでも協力をできればと思っています。
信号なども含めた停電はハワイでは多く、長時間の停電生活にはかなり慣れているのですが、日本ではまた勝手がちがいますよね。しかも、今回は時間の長さというより期間も長く。
これは、エネルギーの維持として、受けとめて取り組むしかないですね(ほんと、そんな意味でも区域外、気がひけます…)


実際に被災しているわけではないので、わたしが言うのも何かと思いますが、困難を切り抜けたひとたちは、強いです。事件的なことでのトラウマと災害でのトラウマということは、ちがう面もあり、だれも自然を責めることはできません。
報道の批判などもありますが、細かい部分は別として、事実を把握していくことは、被災者の方ものぞんでいることはあるのです。あんな中を生きたんだ、と感じる方もいらっしゃると思います。
ただし、避難所でのテレビの数は限られているので、必ずしも、選べる状況なのかわかりませんが、ひと段落した地点で、ほかの選択肢を作ってあげることは必要だったかもしれません。
ただ、メディアもモラルうんぬん、ということだけを考えてではないと思います。

むしろ、これからは、その後の対応、環境をすこしでもよいものにしていくということを考えていきたいです。

支援のシステム構築、被災者のメンタルケア、いち早い仮設住宅の建設、そのほか、これを機にいろいろと取り組んでいくことはあり。
余震の緊急警報、どきどきしてしまうものではありましたが、あんなにわかるのだなぁと感心をも覚えました。もちろん、その後すぐにくるので、その間にできることは限られていますが、心の準備ができるのと、そうでないのはやっぱりちがいます。

津波含め、こういった地震に関する研究、災害対応システム、レスキュー・システム、メンタルケア、メディカルケア、ももっと進めていく課題もあるでしょうし、そういった研究をしたい、と思ってくれる次の世代も育ってくれるとよいと思うのです。

この規模の緊急事態での日本に住む人たちの行動など、評価されていますが、まだ「これから」ということもたくさん。今後の緊急事態への教訓としても。
被災した方々はもちろん、国全体としてもあんな困難に比べればというバネに
そして、いろいろなことに気づき、「目覚め」になるよう願いたいと思います。

この地震での被害者、お亡くなりになった方の確認数は増えています。心よりご冥福をお祈りいたします。そして、被災者への祈り、救援活動、緊急対応に取り組まれている方へ敬意を表します。

[地震後初の数時間おでかけ]
きょうは、昨日返さなくてはいけなかったDVDを返しに、ふだんであれば、車ででかける西早稲田・東新宿まで歩いていってみました(住宅地に比べ夜間人口少ないせいか、近くにレンタル屋さんがありません)。

帰りは、すこし足をのばして、電車で神楽坂へ。
せっかくなので毘沙門天、善国寺におまいり。本来、七福神では「勝負」の毘沙門天ですが、「善国」ということもあり。

苺ロールケーキと神楽坂名物でもるペコちゃん焼き、五十番の中華まん、アルページュでチーズを買いました。


Twilog:2011年3月13日

(投稿:日本 2011年3月13日、ハワイ 3月12日)


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