最近、入手した『魅惑のヒット・アルバム 第15集 ゴールデン・ヒットパレード』(1970年、国際情報社)、おなじみサウンドを歌謡オーケストラ・スタイルのインストゥルメンタルでというものなのですが、先日もちょっと触れたのですが、さまざまな分野の方の音楽に向けたエッセイやコメントなど読み物も掲載したレコード・ブック・スタイルのとてもおもしろい企画のアルバムでした。
魅惑のヒット・アルバム 第15集 ゴールデン・ヒットパレード (アルバム)(先日分)

この読み物の部分は、収録曲やそのオリジナルを歌う歌手に関する説明などもあるのですが、掲載されているエッセイは、直接的には関係のない音楽に関するカジュアルなスタイルのものが中心。コーヒーでも飲みながら息抜きに目を通すといった感のライトな感じなのです。ライトとは、言っても、とても興味深いものが多く、せっかくなので、こちらでも _φ( ..)メモ

まず最初に目についた、増淵健さんによるものを。
この増淵健さんのエッセイ、「魅惑のヒット・アルバム集」での連載らしく、ゲバゲバ・ジョッキーというコーナーになっていました(もう、「ゲバゲバ」からして、相当に気になり)。
タイトルは「大当りおまじないソング」というもの(「おまじない」というのも、またさらに…)

From 魅惑のヒット・アルバム 15


当時ヒットした日本でのおまじないソングの話からスタートし、アメリカでのおまじないソングの大ヒットについて触れているもので、このアメリカでの実例が、ディズニーもので、大好きな、元気をくれるおまじないソングに関するものだったので、なんだかうれしくなってしましました :)

わたしにとって、定期的に観なくてはいけない作品のひとつである「メリー・ポピンズ」(持ってるのがUS版のDVDなのが…)からの「幸せをよぶ」おまじないソング、『スーパーカリフラジリスティックエクスピアドーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious)』!

Mary Poppins(1964年)
Supercalifragilisticexpialidocious:



とっても楽しい気分にさせてくれこの歌、きらいな人、いないでしょうね。聴いてるだけで、スマイルです。
作はシャーマン・ブラザーズ(ロバート・シャーマンとリチャード・シャーマン兄弟)。
ストーリーはおなじみだとは思いますが、東風にのってやってくるメリー・ポピンズは、みんなをハッピーにしてくれますね。
ストーリー

ディズニーによる映画「メリー・ポピンズ」は、最高に楽しいミュージカル。1964年のアカデミー賞で部門も含め5つのタイトルを受賞、ジュリー・アンドリュースは一躍大スターに。ディック・ヴァン・ダイクもすてきですね。

『スーパーカリフラジリスティックエクスピアドーシャス』だけでなく、『チム・チム・チェリー』、『ステップ・イン・タイム』、おやすみ前の『ステイ・アウェイク』も大好きな曲がたくさん。

この「メリー・ポピンズ」のおまじないソング『スーパーカリフラジリスティックエクスピアドーシャス』がおこした大当りの奇跡は、その後におこったのですね。サントラの売り上げはものすごい勢い。さらには、ディズニーのいままでの他作品のサントラも、いっきに売れ出したそうです。

いままで、レコードの売り上げとか、ということはいままでまったく知らなかったのですが、ディズニーの中でも、レコード部門というのは、それまでは、ちょっと肩身のせまい思いをしていたそうです。
メリー・ポピンズは、このレコード部門にも幸せを運んできてくれたのですね。この年のディズニーのレコード売り上げは、年間で800万ドルにもおよんだそうです。当時の金額ですから、ものすごいセールスですね。そして、これはアメリカだけの数字なので、世界中ということだと、いったいどのくらいなのでしょう。

もともとディズニーには、おまじないソング、不思議な言葉の歌は多いですよね。日本語でもおなじみ。詞、アレンジともにヴァージョンもいろいろあったり、映画以外でも歌われているものばかり。

おとなもこどもも同じ楽しいときはもちろん、かなしいときやつらいとき、口ずさみたくなるのがしあわせを運んでくれるおまじないソング :D

「白雪姫」の『ハイホー』:

Heigh-Ho - Snow White and the Seven Dwarfs(1937)



シンデレラの『ビビディ・バディ・ブー』:

Bibbidi-Bobbidi-Boo:Cinderella (1950)



ビビディ・バビディ・ブー:東京放送児童合唱団
東京マイスタージンガーとバックのサウンドが気になります。



「ソング・オブ・サウス(南部の歌)」の『ジッパ・ディー・ドゥー・ダー(Zip-A-Dee-Doo-Dah)』
Zip-A-Dee-Doo-Dah:Song Of South (1946)



みんなが大好きな曲ということで、カヴァーもさまざまなヴァリエーション。テレビのライブ映像でとてもすてきなものがありました。
Alan Price, Georgie Fame & Thelma Houston - Zip-a-Dee-Doo-Dah(1969)



ジャクソン5のヴァージョンもよいですよね~♪
The Jackson 5 - Zip-a-Dee-Doo-Dah



「最高にしあわせ」の『バイ・ヤン・パン・パン 』:

Bye-Um-Pum-Pum:The Happiest Millionaire(1968)



レコーディング・ヴァージョン



増淵健さんいわく、こういった曲を織り込むことそのものが、ディズニー自身のおまじないだったのではないかと。きっとそうですね。大当たりおまじないというだけでなく。

Supercalifragilisticexpialidocious♪
とっても楽しいテレビ放送ものみつけました:D

アンディー・ウィリアムス・ショーに出演のジュリー・アンドリュースとオズモンド・ブラザーズ
Julie Andrews and the Osmond Brothers:Supercalifragilisticexpialidocious
Andy Williams Show from November 30, 1964.



(投稿:日本 2011年3月10日、ハワイ 3月9日)

『Zip-A-Dee Doo-Dah』こちらのヴァージョンもよいですね。

BOB B SOXX & THE BLUE JEANS Zip-A-Dee Doo-Dah NOV '62



(投稿:日本 2011年4月3日、ハワイ 4月2日)



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