加山雄三さんのアルバムでちょっと気になっていたもの、先日、入手しました。「後で買う」的にカートに入ったままの作品もいろいろあるのですが、この度は、『TRIP OF DAVID』を。
探すといろいろと情報が多い方なのに、『TRIP OF DAVID』、なぜか、CDでの再発時のコメントや情報などがあまりなく、「ナイトクラブを彷彿とさせる」というようなコメントものが多く。でも、このアルバム、それだけでは、ないような気がしたですよね。試聴してみたところ、演奏の感じがとても気になり。洋楽カヴァー曲の選曲、演奏や曲調、なんだか職人的な人たちが絡んでそうな予感で…。
これにより、いろんな「知りたし!」な事柄が。「後で買う」を追い抜いての入手となったのでした。
「知りたし!」だったこと:
- 演奏陣はだれなのか?
- アレンジは?
- 『TRIP OF DAVID』、なんでデイヴィッド?
などなど。
加山雄三:マイ・スウィート・ロード(My Sweet Lord)
そんな経緯で入手した訳なのですが、輸入盤的で、ライナーノーツがなく、「なぜDAVIDなのか?」というナゾは残りつつ(英名でデイヴィッドと呼ばれてるとか?ちがうかな)、他の知りたことは解決。
洋楽カヴァー集で、弾厚作オリジナルがない、加山雄三さんが歌手的であり、ギターなどもなく、という辺りが多分、ファンとしては、すこしつらいところなのかもしれません。これは、わからなくありません。
たしかに、このアルバムが製作・発売された頃は、パシフィック・ホテル茅ヶ崎が倒産(前年)、「若大将シリーズ」も終了、加山雄三さんの試練のときで、ナイトクラブ、キャバレーなども回っていた頃ではあるのですが
(あくまでも想像)この洋楽カヴァーというコンセプトは、ナイトクラブ的というより、むしろ、日本のタレントを海外へ、というナベプロ戦略的なもののような気がするのですよね。そして、加山雄三さんの魅力は、その引き出しの多さということで。加山雄三さん、カヴァー・アルバムは、6枚出されてますが、こちらは第一弾だったようです。
アレンジは東海林修さんでホーン系、ベースなんかが、きいたサウンド。演奏などのよさや職人的な音は、まさに納得という感じの方々。制作・演奏陣の情報など、すでに、というところもありますが、あらためて。
(アルバムでの情報がローマ字表記だったので漢字まちがってたらすみません)
ディレクター:渋谷森久渋谷さんは、東芝レコード(のちの東芝EMI)でクレージーキャッツや越路吹雪さんなど手がけ、その後、劇団四季の音楽監督を始め、オープン前からの東京ディズニーランドの全てのショーのプロデュースもされてた方なのですね(このアルバム以前も多分かかわってらした)。
プロデューシング・マネージャー:はったひで(すみません漢字がわからず)
レコーディング・エンジニア:JACK ALMAN
アレンジ・指揮:東海林修
演奏:東海林修&CPC(Central Produce Company)←このCPC(Central Produce Company)は
トランペット、フリューゲルホルン:ドン・レーダー
秋吉敏子さんなどとも活動されていたジャズ・トランペッター
Don Rader - Jazz Legend
テナー・サックス、フルート:岡崎広志
歌えるサックス奏者として有名な。原信夫とシャープ&フラッツ、小原重徳とブルーコーツでも活動されてましたが、同時に伊集加代子さんらとフォーシンガーズもで、「11PM」スキャットでも
岡崎愛詩(岡崎広志)プロフィール
バリトン・サックス:砂原俊三
ナイアガラ関連の方々はじめとし、数々のレコーディングに参加されていておなじみの。もとは、宮間利之とニューハードなのですよね、たしか。
トロンボーン:片岡輝彦
原信夫とシャープ&フラッツ、小原重徳とブルーコーツを経て。その後は宮間利之とニューハードでリード・トロンボーン。息子さんの片岡雄三さんも、宮間利之とニューハード。
ベース:江藤勲
江藤勲さんは、俳優、江藤潤さんおお兄様なのですね。津々美洋とオールスター・ワゴンからブルー・コメッツに。独特のミュート・ベース奏法。成毛滋さん談で(下記から転載) 「あの頃グループ・サウンズは200以上あったんですけれど、そのほとんどのレコードを、7、8人で弾いているんです。 どのバンドでも弾いているのは同じ。 ドラムは石川晶さん、田畑貞一さん、ベースは江藤勲さん、ギターは水谷公生か僕が一番多かった。 オルガンはミッキー吉野、柳田ヒロ」と語ってらっしゃているほど、数々のレコーディングに参加。「ヘアー」の日本公演でも演奏。
日本ロック名鑑:江藤勲
ピアノ、ハモンド・オルガン:飯吉馨
赤い鳥やガロでおなじみ、アルファ的なピアノの。飯吉馨とザ・ウィップとしても活動され。飯吉馨さんから学ばれた方による「この一瞬の響きに―ピアニスト飯吉馨から学んだこと」という本もあるのですね。アレンジャーとしてのワークもありますね。
ドラムス:のむらげん
情報がわたしのおよぶ範囲ではないのですが、いままで、聴いてきたものやこれから聴くものなど、気にしていきたいと思います。
収録曲:
選曲もオーソドックスな良ナンバーから、当時の思想、流行を映しだしたものまで。ミュージカル「ヘアー」の『AQUARIUS(輝く星座)』があったりするところもよいです。
1. ラブ・ミー・トゥナイト LOVE ME TONIGHT
2. この胸のときめきを YOU DON'T HAVE TO SAY YOU LOVE ME
3. ハワイの結婚の歌 HAWAIIAN WEDDING SONG
4. 雨にぬれても RAIN DROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD
5. マイ・スウィート・ロード MY SWEET LORD
6. 恋にしびれて ALL SHOOK UP
7. 慕情 LOVE IS A MANY SPLENDORED THING
8. スピニング・ホイール SPINNING WHEEL
9. デライラ DELILAH
10. モア MORE
11. 最後の恋 I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
12. 輝く星座 AQUARIUS
(投稿:日本 2011年5月17日、ハワイ 5月16日)
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加山雄三 TRIP OF DAVID (CPCなども)
投稿者 むぎ茶 | 0:17 | 1970年代, 加山雄三・若大将, 海外録音/ 外国人アーティスト参加, 邦楽ポップス&ロック, 洋楽カヴァー/ 日本人の外国語曲 | 0 コメント »
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