スリー・グレイセスの作品集『山のロザリア』、またもういちど聴きたいという曲、そして、聴いてみたかった曲が収録されている念願のアルバム。このところ、ずっと聴いてます。

スリー・グレイセス、やっぱりいいですね。
美声、というのはもちろんなのですけれど、なんともいえず、やさしくて、品があり、清らかでありながらもおとなの世界をうたってもすてきに美しく。

このアルバム『山のロザリア』、そんなスリー・グレイセスの魅力と楽曲の特長・傾向、作詞・作曲・編曲など作家のかたがたのすべてのよさがいきたすばらしい作品集ですね。

全体は、おおまかにヒット曲やおなじみナンバー、職業作家によるオリジナルナンバー、外国曲ポップスのカヴァー、平岡精二氏による書きおろしナンバーがそれぞれに4、5曲という構成。

すべてすばらしいのですけれど、やっぱり平岡精二さんの書きおろし作品はよでいすね。平岡精二さんの曲は、イメージが夜であったり、センチメンタルであったりするのものが多いのに、やわらかなやさしい歌声があうのですよね。ご本人の歌唱もそうですけれど、ダークダックスもしかり、スリー・グレイセスもまた。ですね。

そんな中でのいちばんのお気に入りは、いちど聴いてTV AGE講座「ヒットメーカーが語る作品誕生秘話」での平岡精二氏の回で聴いたこの曲(この曲は夜度はたかくないですけど)。
平岡精二さんのこと(講座感想のこと)

二人の色:
作詞・作曲・編曲:平岡精二
1963年(昭和38年6月)

メロディー、アレンジはもちろんなのですけれど、とてもすてきでかわいらしい詩世界。色を題材にして、それもそこにある心の動きの描写がとても細やかで、「スパンコールのセーター」とか。。ほんとうに平岡精二さんの世界ってすてき☆、とおもってしまいます(ずっとじぶんのイメージどおりのビーズとスパンコールのカーディガン、捜索中なわたしにとっては、こんなアイテムがでてくる歌詞はほかになく。。)。



平岡作品は、『二人の色』のほかに『明日は別れて』(この曲、原題は『灯りを消して』だったのですよね。そんなお話もさきの講座で)、『女がキスする時』、『電話』が。どれも昭和38年の作品。どれもほんとうにすばらしいです。

そして、もうひとつ、どうしても聴いてみたかった曲は、『夢のカルカッタ』。
『Calcutta(夢のカルカッタ)』は大好きな曲で、いろんなヴァージョンを聴いてはいたのですけれど、日本語のものがあることをしばらくまえに知り、それが、スリー・グレイセスの歌っているものだということを。日本語詞は、みナみカズみさんこと安井かずみさんで、お若いころの作品。
そんなことも、ちょっとまには書いていたのです。
Calcutta 夢のカルカッタ のこと、いろいろ

夢のカルカッタ:
作曲、Heino Gaze 、作詞、Hans Bradtke
日本語詞:みナみカズみ
1961年(昭和36年)

歌詞は原詞とはちがうのですけれど、さらにとってもすてき。
A面は森サカエさんの「ボーイ・ハント」だったのですね



カヴァー作品は、また、『ズビ・ズビ・ズー』がとてもすてきなのですよね。日本語詞は、こちらもみナみカズみさんなのですけど、おなじく手がけてる、森山加代子さんのものともちがうのですね。とてもスリー・グレイセスらしい、やさしさと清らかなかわいらしさ。
『あじさいの花言葉』など、山屋清さん編曲作品もよいですね。

収録曲:

1. 山のロザリア/2. カチューシャ/3. 草原情歌/4. 夢みるパンジー/5. 幸福は鈴を鳴らして/6. スキーはすべるもの/7. あじさいの花言葉/8. モンマルトルの想い出/9. 生きるよろこび/10. サンセット77/11. ズ・ビ・ズ・ビ・ズー/12. カレンダー・ガール/13. ワン・ボーイ/14. 夢のカルカッタ/15. 二人の色/16. 明日は別れて/17. 女がキスする時/18. 電話

山のロザリア



サンセット77



(投稿:日本 2012年2月17日、ハワイ 2月16日)

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